Systemwalker Desktop Patrolの機器情報を自動検知するために、「Desktop Patrol CS」に接続するためのコンポーネントである「Systemwalker Desktop Patrol ADT」をインストールする方法について説明します。
ADTをインストールするためには、事前に「ADTモジュール」を作成しておく必要があります。「ADTモジュール」作成方法については、“2.3.7.10 自動検知スケジュール設定(ADTモジュールの作成)”を参照してください。
ポイント
ADTのインストールにはソフトウェア配信機能を利用できます
自動検知PCにCTがインストール済みの場合は、ソフトウェア配信機能を用いて、ADTモジュールの配信と導入が行えます。
注意
ADTをインストールするPCは、以下の条件を満たすネットワーク環境に接続する必要があります。
サブネットマスクが17ビットから28ビットの範囲であること
有線LANを使用して接続されていること
インストール前の確認事項
インストールを行う前に以下のプログラムを停止してください。
ウイルスチェックプログラムを含む常駐プログラム
ADTをインストールする手順は、以下のとおりです。なお、動作環境については“Systemwalker Desktop Patrol 解説書”を参照してください。
Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。
Webブラウザの[アドレス]欄に、以下のURLを入力します。
http://サーバ情報(「Systemwalker Desktop Patrol CS」のFQDN名 or ホスト名 or IPアドレス)/DTP/dwl.html
なお、「Desktop Patrol CS」とネットワーク接続されていないPCを「ADT」にする場合は、「Desktop Patrol CS」とネットワークで接続された別のPCでADTモジュールをダウンロードした後、「ADT」をインストールするPCにコピーして利用してください。
[Desktop Patrol ダウンロードメニュー]が表示されますので、[ADTダウンロード]をクリックすると、以下の画面が表示されます。
[ADTモジュール]をクリックし、ダウンロードします。
ダウンロードモジュール(ADTSetup.exe)を、各セグメントの自動検知PCの任意の場所に配置し、実行します。
以下のインストーラが起動されますので、インストール先と[タスク登録時のアカウント情報]を設定して、[開始]ボタンをクリックすると、インストール処理が開始されます。
【Windows Vista®、Windows® 7、Windows® 8、Windows® 10、Windows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合】
【Windows Server® 2003の場合】
項目名 | 説明 | |
---|---|---|
[フォルダ] | ADTモジュールのインストール先を設定します。 | |
[タスク登録時のアカウント情報] (注) | [ユーザーID] | タスクとして実行するときに使用するユーザーアカウントを指定します。 <ドメイン名>\<ユーザー名>の形式で260文字以内の英数字を指定します。 |
[パスワード] | ユーザーアカウントで指定したユーザーIDのパスワードを指定します。 260文字以内の英数字を指定します。 |
注)Windows Vista®、Windows® 7、Windows® 8、Windows® 10、Windows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合のみ表示されます。
インストールの完了前に、[自動検知のスケジュール設定]画面が表示されます。
以下の情報を入力し、 [適用]ボタンをクリックします。
項目名 | 説明 | |
---|---|---|
[機器情報をスケジュールで通知しない] | ADTで検知した機器情報をスケジュールによって通知しない場合に選択します。 | |
[機器情報をスケジュールで通知する] | ADTで検知した機器情報をスケジュールによって通知する場合に選択します。 | |
[通知先設定] | [接続先サーバ名] | 通知先のサーバ名を設定します。 注意 IPv6環境で通信する場合 IPv6のIPアドレスは指定できません。IPv6のみの環境で通信する場合は、あらかじめ以下のどちらかの登録を実施し、ホスト名を入力してください。
|
[ポート番号] | 通知先のポート番号を設定します。初期値の80以外のポート番号にする場合に設定してください。 | |
[設定] | プロキシの設定時に使用します。 | |
[台帳未登録機器の確認用の収集(詳細収集)] | 自動検知を実行して、管理台帳を維持するために機器情報を収集する場合に選択します。 [不正接続用の収集(簡易収集)]と同時に指定することはできません。 | |
[スケジュール設定] | 毎日 | 機器情報を毎日通知する場合に選択します。 |
週単位 | 機器情報を週単位で通知する場合に選択します。設定は、月 曜から日曜まで選択できます。 | |
月単位 | 機器情報を月単位で通知する場合に選択します。[実行日]に実行する日を選択してください。 なお、[実行日]として、設定した月に存在しない日を指定した場合、その月は自動検知が行われません。そのため、月末に実行させる場合は、各月の1日の0時0分に実行する運用を検討してください。 | |
開始時刻 | 機器情報の通知を開始する時刻を設定します。 ADTモジュールを24時間稼働のサーバPC以外で運用する場合は、深夜などの時間に設定すると、自動検知PCの電源がOFFになっている可能性があるため、時間設定には注意してください。 | |
[不正接続用の収集(簡易収集)] | 自動検知を実行して、不正接続された機器を検知するために機器情報を収集する場合に選択します。 [台帳未登録機器の確認用の収集(詳細収集)]と同時に指定することはできません。 | |
[収集間隔] | 不正接続された機器を検知する場合、機器情報を収集する時間間隔を指定します。この時間間隔で、繰り返し機器情報が収集されます。 時間間隔は、以下の中から選択します。
| |
[実行結果の確認] | 実行結果が表示されます。 | |
[ログ参照] | 実行結果のログが表示されます。 |
インストールが完了すると、Windowsのタスク機能に、以下のタスクが登録されます。
名前:
SWDTPAS_ADT.job
動作権限:
Windows Vista®、Windows® 7、Windows® 8、Windows® 10、Windows Server® 2008、Windows Server® 2012の場合:指定したアカウント
Windows Server® 2003の場合:システムアカウント
なお、設定した通知タイミングで、(PC電源未投入などにより) ADTモジュールが未起動だった場合、ADTモジュール起動後、スケジュール設定された開始時刻のタイミングで機器情報が通知されます。
スケジュール設定を終了すると、以下のメッセージ画面が表示されますので、「OK」ボタンをクリックしてください。
ADTのインストールを終了しました。システムを再起動することで設定が有効となります。
[OK]ボタンをクリックして、システムを再起動します。
インストール完了後、自動検知のスケジュール設定を起動しスケジュール内容を変更する場合、システムの再起動が必要です。設定内容は、次回のシステム起動後有効となります。