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Systemwalker Desktop Patrol 導入ガイド
FUJITSU Software

1.1 システム構成を決定する

Systemwalker Desktop Patrolのシステム構成では、以下のコンポーネントの配置について設計します。なお、コンポーネントの詳細は、“Systemwalker Desktop Patrol 解説書”を参照してください。

各コンポーネントには、混在運用できない製品が存在します。システム構成の設計前に、“Systemwalker Desktop Patrol 解説書”の“混在運用できない製品”を参照して確認してください。

システム構成の設計で、各コンポーネントを導入するときに、ポイントとなることは以下のとおりです。

CS

ソフトウェア配信の運用ポリシーやインベントリ情報の収集ポリシーを定義し、各エージェントに配信するサービスを受け持つサーバです。

IT資産の情報(ITリポジトリ)、人、部門などの組織情報を格納したデータベースにより、セキュリティパッチ配信、セキュリティ監査、省電力監査、およびライセンス管理をWebブラウザから行うサービスを提供します。通常は企業に1台導入されます。

DS

運用ポリシー、インベントリ情報、ソフトウェア配信などの集配信の中継/格納をサービスするサーバです。

負荷分散するためなどの目的のために設置します。クライアントが遠隔地にあり、低速回線の場合、または配信するソフトウェアの容量が大きい場合などに有効です。

AC

レポートの出力、ATとの連携、資産情報の登録・変更、およびロケーションマップの作成・参照を行う管理コンソールです。

上記機能を使用しない場合は、ACをインストールする必要はありません。

CT

インベントリ情報の収集により資産を管理するPCに導入します。CTで、配信ソフトウェアのダウンロード、セキュリティパッチの受信を行います。

CSおよびDSをインストールした場合は、CTは一緒にインストールされます。

ADT

セグメント毎に設置し、同一セグメント内のネットワークに接続されている機器を自動検知します。また、検知した機器の情報を、CSに通知します。

機器の自動検知を行わない場合は、ADTをインストールする必要はありません。

AT

管理する資産情報から作成したバーコードラベルを読み込み、資産の棚卸や資産情報の確認をする端末です。

バーコードによる棚卸を実施しない場合は、ATは不要です。

Web GUI

CSが提供するサービスを利用し、WebブラウザからSystemwalker Desktop Patrolの運用操作を行うための操作ビューです。

また、CTの動作ポリシーを設定できます。

Web GUIには、メインメニューおよびダウンロードメニューがあります。

SS

スマートデバイスを管理するために、CSとスマートデバイス用CTの間でスマートデバイスのインベントリ情報の中継をサービスするサーバです。

スマートデバイス用CT

インベントリ情報の収集により資産を管理するスマートデバイスに導入します。

Live Help Expert

「Live Help Client」をリモート操作するためのソフトウェアです。クライアントユーザーが、PCの操作に困っている場合などで、直接クライアントユーザーのPCに接続して、支援できます。

Live Help Client

支援を必要とするクライアントユーザーのPCや、リモート操作で運用するサーバに導入します。クライアント側は、「画面上のメッセージに対して、どう応えたらいいのかわからない」や、「アプリケーションの操作方法がわからない」などの場合に、「Live Help Expert」からの遠隔操作によって、支援を受けることができます。

Systemwalkerサポートセンター

富士通が運営するシステムサポートセンターです。「Systemwalker Desktop Patrol CT」から収集するインベントリ情報を定義した「ソフトウェア辞書」の配信や、それに伴う情報提供、Systemwalker Desktop Patrolの質問に対する回答を行っています。

システム構成の例

【CS1台で管理する場合】

例えば、ある会社に3つの部門があります。「Systemwalker Desktop Patrol CS」を導入して各部門のPCを管理します。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分

上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。

【DSを設置する場合】

例えば、ある会社に3つの部門があります。配信するソフトウェアの容量が大きいため各部門ごとにDSを導入して、負荷分散を行います。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol DS」を3台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分

上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。

【ADTを設置する場合】

例えば、PC以外の機器が設置されている部門のある会社では、ADTを設置することで、ネットワークにつながった機器を自動検知することができます。また、ACを構築することで、レポートの出力を行い、ATを利用した機器棚卸が可能になります。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol DS」を2台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol AC」を1台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol ADT」を3台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol AT」を棚卸単位で複数台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分

上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。

【SSを設置する場合】

例えば、社内のイントラネット内でスマートデバイスを利用している部門のある会社では、SSを設置することで、PCだけでなくスマートデバイスのインベントリ情報を収集し、管理を行うことができます。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol DS」を2台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol SS」を1台

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分

  • 「スマートデバイス用CT」をスマートデバイスの台数分

上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。

注意

Systemwalker Desktop PatrolおよびSystemwalker Desktop Keeperの双方においてiOS管理を行う場合には、Systemwalker Desktop PatrolのSSとSystemwalker Desktop Keeperのスマートデバイス中継サーバを同居させる必要があります。