Systemwalker Desktop Patrolのシステム構成では、以下のコンポーネントの配置について設計します。なお、コンポーネントの詳細は、“Systemwalker Desktop Patrol 解説書”を参照してください。
各コンポーネントには、混在運用できない製品が存在します。システム構成の設計前に、“Systemwalker Desktop Patrol 解説書”の“混在運用できない製品”を参照して確認してください。
システム構成の設計で、各コンポーネントを導入するときに、ポイントとなることは以下のとおりです。
ソフトウェア配信の運用ポリシーやインベントリ情報の収集ポリシーを定義し、各エージェントに配信するサービスを受け持つサーバです。
IT資産の情報(ITリポジトリ)、人、部門などの組織情報を格納したデータベースにより、セキュリティパッチ配信、セキュリティ監査、省電力監査、およびライセンス管理をWebブラウザから行うサービスを提供します。通常は企業に1台導入されます。
運用ポリシー、インベントリ情報、ソフトウェア配信などの集配信の中継/格納をサービスするサーバです。
負荷分散するためなどの目的のために設置します。クライアントが遠隔地にあり、低速回線の場合、または配信するソフトウェアの容量が大きい場合などに有効です。
レポートの出力、ATとの連携、資産情報の登録・変更、およびロケーションマップの作成・参照を行う管理コンソールです。
上記機能を使用しない場合は、ACをインストールする必要はありません。
インベントリ情報の収集により資産を管理するPCに導入します。CTで、配信ソフトウェアのダウンロード、セキュリティパッチの受信を行います。
CSおよびDSをインストールした場合は、CTは一緒にインストールされます。
セグメント毎に設置し、同一セグメント内のネットワークに接続されている機器を自動検知します。また、検知した機器の情報を、CSに通知します。
機器の自動検知を行わない場合は、ADTをインストールする必要はありません。
管理する資産情報から作成したバーコードラベルを読み込み、資産の棚卸や資産情報の確認をする端末です。
バーコードによる棚卸を実施しない場合は、ATは不要です。
CSが提供するサービスを利用し、WebブラウザからSystemwalker Desktop Patrolの運用操作を行うための操作ビューです。
また、CTの動作ポリシーを設定できます。
Web GUIには、メインメニューおよびダウンロードメニューがあります。
スマートデバイスを管理するために、CSとスマートデバイス用CTの間でスマートデバイスのインベントリ情報の中継をサービスするサーバです。
インベントリ情報の収集により資産を管理するスマートデバイスに導入します。
「Live Help Client」をリモート操作するためのソフトウェアです。クライアントユーザーが、PCの操作に困っている場合などで、直接クライアントユーザーのPCに接続して、支援できます。
支援を必要とするクライアントユーザーのPCや、リモート操作で運用するサーバに導入します。クライアント側は、「画面上のメッセージに対して、どう応えたらいいのかわからない」や、「アプリケーションの操作方法がわからない」などの場合に、「Live Help Expert」からの遠隔操作によって、支援を受けることができます。
富士通が運営するシステムサポートセンターです。「Systemwalker Desktop Patrol CT」から収集するインベントリ情報を定義した「ソフトウェア辞書」の配信や、それに伴う情報提供、Systemwalker Desktop Patrolの質問に対する回答を行っています。
システム構成の例
例えば、ある会社に3つの部門があります。「Systemwalker Desktop Patrol CS」を導入して各部門のPCを管理します。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。
「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台
「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分
上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。
例えば、ある会社に3つの部門があります。配信するソフトウェアの容量が大きいため各部門ごとにDSを導入して、負荷分散を行います。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。
「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台
「Systemwalker Desktop Patrol DS」を3台
「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分
上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。
例えば、PC以外の機器が設置されている部門のある会社では、ADTを設置することで、ネットワークにつながった機器を自動検知することができます。また、ACを構築することで、レポートの出力を行い、ATを利用した機器棚卸が可能になります。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。
「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台
「Systemwalker Desktop Patrol DS」を2台
「Systemwalker Desktop Patrol AC」を1台
「Systemwalker Desktop Patrol ADT」を3台
「Systemwalker Desktop Patrol AT」を棚卸単位で複数台
「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分
上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。
例えば、社内のイントラネット内でスマートデバイスを利用している部門のある会社では、SSを設置することで、PCだけでなくスマートデバイスのインベントリ情報を収集し、管理を行うことができます。この会社にSystemwalker Desktop Patrolを導入する場合、コンポーネントは以下のようになります。
「Systemwalker Desktop Patrol CS」を1台
「Systemwalker Desktop Patrol DS」を2台
「Systemwalker Desktop Patrol SS」を1台
「Systemwalker Desktop Patrol CT」を各部門にあるPCの台数分
「スマートデバイス用CT」をスマートデバイスの台数分
上記の場合について、構築するシステムのイメージ図は、以下のようになります。
注意
Systemwalker Desktop PatrolおよびSystemwalker Desktop Keeperの双方においてiOS管理を行う場合には、Systemwalker Desktop PatrolのSSとSystemwalker Desktop Keeperのスマートデバイス中継サーバを同居させる必要があります。