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Systemwalker Desktop Keeper トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

2.4 クライアント(CT)インストール時のトラブル

1.クライアント(CT)をインストール済みの環境を、イメージコピーして配付すると、クライアント(CT)が登録されません。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

インストール済みの環境をコピーすることにより、Systemwalker Desktop KeeperでPCごとにユニークな値である識別IDもコピーされ、管理サーバ上で同一のクライアント(CT)として扱われるためです。

【対処方法】

2.クライアント(CT)インストールする場合、同一ネットワークセグメント内の端末においてサーバへのエントリがされるもの、されないものが発生しています。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

ネットワークプロパティ定義の「NetBIOS over TCP/IP」の設定に誤りがある可能性があります。

【対処方法】

ネットワークプロパティ定義の「NetBIOS over TCP/IP」の設定を「NetBIOS over TCP/IPを有効にする」に変更してください。

3.クライアント(CT)バージョンアップでサイレントインストールする場合に、「アンインストールを中止します。」のエラーが出力されます。

エラーメッセージ

[I402-ERR105] コマンドラインで指定したパラメーターの書式が正しくありません。アンインストールを中止します。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

サイレントインストール時に設定したパラメーターに誤りがあります。
Systemwalker Desktop Keeperは、すでにインストールされている環境で、インストーラを起動すると、上書きインストール、または、アンインストールのどちらかであると判断します。しかし、指定されているパラメーターがどちらにも該当しない場合、エラーとなります。

【対処方法】

上書きインストール時に指定するパラメーターを設定し、実行してください。

[V13.0.0以降の場合]

D:\win32\DTKClient\Setup.exe /Silent "C:\Dtk\InstConf.ini"

[V12.0L20以前の場合]

D:\win32\DTKClient\Setup.exe /z "Reboot:<パラメーター1>,PrinterMode:<パラメーター2>"
<パラメーター1>:
    インストール後の再起動処理を指定します。
    「0」:再起動しない場合
    「1」:ダイアログを表示する場合
    「2」:強制的に再起動する場合
<パラメーター2>:
印刷監視方式を指定します。
    「0」:1台のクライアント(CT)ごとに印刷操作ログを採取する場合に入力します。
          印刷操作ログはクライアント(CT)ごとに採取されます。
    「1」:プリンタサーバと同じ統合管理サーバまたは管理サーバ配下にあるクライアント(CT)での印刷操作
          が、プリンタサーバをとおして行われる場合に入力します。
          プリンタサーバにもクライアント(CT)をインストールする必要があります。
          プリンタサーバではないクライアント(CT)から印刷操作ログは採取されません。
          印刷操作ログは、プリンタサーバから採取されます。

(上記のドライブ名、ディレクトリ名は例であり、お客様環境に合わせてご対応をお願い致します。)

4.クライアント(CT)のインストールに失敗し、エラーメッセージが出力されます。(1

エラーメッセージ

[I401-ERR106] 前回のインストール/アンインストールが完了していません。再起動後に再インストールして下さい。インストールを中止します。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

以下の原因によりインストールに失敗している可能性があります。
一般的に、Windows起動中は使用中となるファイルを更新したい場合、Windowsの再起動時に、ファイルを入れ換えるようにレジストリの以下の値を設定します。
[キー]

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager

[値の名前]

PendingFileRenameOperations

このレジストリに何か値が設定されている場合、未更新のファイルがあると判断し、Systemwalker Desktop Keeperのインストーラは処理を中断し、Windowsの再起動メッセージを表示します。通常このレジストリは、Windowsの再起動によりなくなりますが、ファイルの名前変更、または削除の操作が保留中の場合、Windows再起動後も残ってしまう場合があります。

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;310335

【対処方法1】

Windowsの再起動実施後、クライアント(CT)のインストールを実施してください。
再起動実施後も同様なエラーが出力される場合は、【対処方法2】を実施してください。

【対処方法2】

一時的にPendingFileRenameOperationsの名前を変更することで、現象を回避することが可能です。
Systemwalker Desktop Keeperをインストールして、再起動後にレジストリを元に戻してください。

5.クライアント(CT)のインストールに失敗し、エラーメッセージが出力されます。(2

エラーメッセージ

セットアップの実行中にエラー(-5003:0x5)が発生しました

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

Install Shieldのエンジンが初期化に失敗しているために発生します。

【対処方法】

以下の順序で対処してください。

  1. 以下の下線部分のフォルダを、任意のフォルダ名に変名します。

    • C:\Program Files\Common Files\InstallShield\Engine

    • C:\Program Files\Common Files\InstallShield\professional\Runtime

  2. クライアント(CT)のインストールを実施してください。前回のインストール状況によってはアンインストールが起動する場合もありますが、その場合はアンインストール実行後、インストールを実施してください。

  3. (上記のドライブ名、ディレクトリ名は例であり、お客様環境に合わせてご対応をお願い致します。)

6.クライアント(CT)のインストールに失敗し、エラーメッセージが出力されます。(3

エラーメッセージ

C:\WINNT\system32\swgstring.dll  クラスが登録されていません

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

Windowsで必要なDLLが登録されていないために発生します。
swgstring.dllが動作するには、atl.dllがWindowsで使用可能なように設定されている必要あります(これをCOM登録といいます)。通常、Windowsではatl.dllはCOM登録されていますが、登録が消えている場合に事象が発生します。

【対処方法】

以下のコマンドを実行して、atl.dllのCOM登録を実施してください。その後インストールしてください。

regsvr32 C:\WINNT\system32\atl.dll

(上記のドライブ名、ディレクトリ名は例であり、お客様環境に合わせてご対応をお願い致します。)

7.VPNソフトウェアをインストールした後、クライアント(CT)をインストールするとネットワークにつながらなくなります

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

VPN(Virtual Private Network)ソフトウェアとSystemwalker Desktop Keeperのドライバで競合が発生しているため、ネットワークにつながらなくなります。
現在、ネットワークにつながらない事象が確認されているのは、以下のソフトウェアです。

【対処方法】

上記ソフトウェアがすでにインストールされている場合、Systemwalker Desktop Keeperと共存できません。
ただし、Netscreen Remoteがインストールされている場合で、Virtual Adapter機能を使用しないときは、Virtual Adapter機能をアンインストールすれば共存できます。

8.Symantec AntiVirus Corporate EditonがインストールされているPCクライアント(CT)をインストールすると、ブルースクリーンとなったり、OS画面でフリーズしたりします

エラーメッセージ

STOPエラー
STOP 0x0000007f (0x00000008, 0x00000000, 0x00000000, 0x00000000)
UNEXPECTED_KERNEL_MODE_TRAP

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

Symantec AntiVirus Corporate Editonでは、Symantecのサービス開始前にAuto-Protectを有効にする機能があります(Auto-Protectの起動オプションが[システム起動時]に設定されている場合です)。このためにSystemwalker Desktop Keeperのドライバのロードがブロックされているためです。

【対処方法】

Symantecのサービス開始後にAuto-Protectが有効になるように設定を変更してください。
Symantec AntiVirus Corporate Editonで、Auto-Protectの起動オプションを[Symantec Anti Virus起動時]に設定してください。
設定方法はSymantec AntiVirus Corporate Editonのマニュアルを参照してください。

9.Systemwalker Desktop Keeperを導入後に、ブルースクリーン(STOP CODE:0x35)が発生します。

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

Windows XP SP2以降、および、Windows 2003 Server SP1(Windows 2003 Server R2を含む)以降に存在する既存の障害です。
http://support.microsoft.com/kb/906866/
分散ファイルシステムを扱う Mup.sys が4つ以上のフィルタードライバを考慮した作りになっていないため、4つ以上のフィルタードライバを導入すると、IRPのメモリ不足が発生します。

【対処方法】

上記URLから修正モジュールを入手後に、レジストリを更新して、Mup.sys が使用可能なIRPのスタック領域を増やします。レジストリの編集方法も上記URLに記載されています。

10.Windows® XPからWindows Vista®Windows® 7、またはWindows® 8にアップグレードしたところ、ネットワーク接続が不可になり、その後、クライアント(CT)をアンインストールすると、LANカードが認識されなくなりました

対象となるバージョン/エディション

BE V12.0L10

BE V12.0L20

BE V13.0.0

BE V13.2.0

BE V13.3.0

V14.0.0/V14.0.1

SE V12.0L20

SE V13.0.0

SE V13.2.0

SE V13.2.1

SE V13.3.0

V14.1.0

V14.2.0

V14.3.0

V15.0.0

V15.1.0

◆ 原因

WindowsXPにクライアント(CT)をインストール後、OSをWindows Vista®、Windows® 7、またはWindows® 8にアップグレードしたことが原因です。

【対処方法】

復旧DISK等でPCをクリーン状態にした上で、クライアント(CT)をインストールしてください。