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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

C.9.4 ネットワークの手動設定

XenServer上に作成されているネットワークに対して、仮想NICと接続する機能を提供します。

XenServer上のネットワークは、事前に手動で設定してください。XenServerに作成されたネットワークと仮想NICを接続するためには、XenServerのネットワークごとに異なるVLAN IDを使用します。また、事前に以下の設定が必要です。

  1. XenServerのネットワークの作成

    L-Serverがネットワークに接続するために、VMホスト上でネットワークの作成が必要です。

    クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)のネットワークを作成します。これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。

    XenServerのネットワークを設定するとき、Citrix XenServer以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用している場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名前を設定してください。

    XenServerへのネットワークの作成方法については、Citrix XenServerのマニュアルを参照して下さい。

  2. XenServerのネットワークの通信の設定

    サーバリソースツリーでLANスイッチを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。

    同じ名前のXenServerに作成されたネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチを設定します。

    LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。

  3. XenServerに作成されたネットワークとVLAN IDの対応を定義

    本製品の仮想ネットワーク定義ファイルに、XenServerに作成されたネットワークとVLAN IDの対応を定義します。

    定義ファイルの書式については、「仮想ネットワーク定義ファイルの書式」を参照してください。

  4. ネットワークリソースの作成

    • GUIの場合

      手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つネットワークリソースを作成します。この時[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済みの仮想スイッチを利用]チェックボックスにチェックを入れます。

    • コマンドの場合

      1. ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。

      2. ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行します。

      rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。

      Networkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.5 ネットワークリソース」を参照してください。


想ネットワーク定義ファイルの書式

定義ファイルの格納先

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vnetwork_citrixxen.rcxprop

定義ファイルの形式

仮想ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"XenServerに作成したネットワーク"=VLAN ID

VLAN IDには、1~4094が指定できます。

"MyVMNetwork"=10

  • イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。

  • ネットワーク名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

  • ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

  • 同じネットワーク名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

  • 異なるネットワーク名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されます。

  • L-Server作成時に指定されたネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。