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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

C.7.3 リソースのリソースプールへの登録

以下の手順でリソースをリソースプールに登録します。

  1. VMホストリソース(大域ゾーン)の登録

    1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。

      [リソース登録]ダイアログが表示されます。

    2. 登録するVMホストを選択します。

    3. <OK>ボタンをクリックします。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

    ポイント

    • L-Platformで複数のL-Serverを同時に配備する場合、同時に配備するL-Serverの数とVMプール内のVMホストの数を合わせてください。

    • 同じネットワークリソースを利用するL-Platformが複数ある場合、L-Platformごとに異なるVMプールを作成してください。

  2. ディスクリソースの登録

    非大域ゾーンで利用するディスクをディスクリソースとして登録します。

    仮想L-Serverに対応する非大域ゾーンをマイグレーションする場合、複数の大域ゾーンから共有されているディスクを、共有定義されたディスクリソースとして登録してください。

    以下の手順を実行します。

    1. ストレージプールの作成(管理サーバ)

      デフォルト以外のストレージプールを利用する場合、ストレージプールを作成します。

      ストレージプールの作成は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参照してください。

    2. rcxvmdiskagtコマンドの実行(管理対象サーバ)

      管理対象サーバ上で、rcxvmdiskagtコマンドを実行します。rcxvmdiskagtコマンドを実行することで、大域ゾーンの/etc/vfstabに記述されているディスク情報を表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。

      本コマンドは、ディスクリソースを登録するすべての管理対象サーバ上で実行します。

      rcvmdiskagtコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.25 rcxvmdiskagt」を参照してください。

      # /opt/FJSVrcvat/bin/rcxvmdiskagt -ip 管理対象サーバのIPアドレス -vmtype solaris-zone > rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル <RETURN>

      rcxvmdiskagtコマンド出力例

      >rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <VmHost ip="192.168.23.153">
       <Disks>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone4" size="40.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone5" size="50.0"/>
       </Disks>
      </VmHost>
    3. 不要なDiskタグの削除(管理対象サーバ)

      手順b.で出力したファイルから以下の<Disk>タグを削除します。

      • 非大域ゾーンで使用しないディスク

      • 大域ゾーンで使用する予定で、かつマウントされていないディスク

      • LVMのディスク

      <Disk>タグ削除後のXMLファイルの例

      >rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <VmHost ip="192.168.23.153">
       <Disks>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
       </Disks>
      </VmHost>
    4. XMLファイル格納ディレクトリの作成(管理サーバ)

      手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを格納するためのディレクトリを管理サーバ上に作成します。

    5. XMLファイルの格納(管理サーバ)

      手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを手順d.で作成したディレクトリに格納します。

    6. rcxvmdiskコマンドの実行(管理サーバ)

      管理サーバ上でrcxvmdiskコマンドを実行します。rcxvmdiskコマンドを実行することで仮想L-Server用のディスクリソース構成情報の一部をXML形式で表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。

      rcxvmdiskコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」を参照してください。

      XMLファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.3 ディスクリソース【Solarisゾーン】」を参照してください。

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ > 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル <RETURN>

      以下の場合の実行例

      rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ: /root/rcxvmdiskagt_dir
      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir /root/rcxvmdiskagt_dir > /root/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN>

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイルの例

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <Storage>
       <Pool name="*" />
       <VmHosts>
        <VmHost ip="192.168.23.153">
         <Disks>
          <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
          <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
          <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
         </Disks>
        </VmHost>
       </VmHosts>
      </Storage>
    7. ストレージプール名の記述

      手順f.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル内にある<Pool>タグのname属性に、仮想L-Server用のディスクリソースを登録するストレージプール名を記述します。また、<Disk>タグのname属性にディスクリソース名を記述します。

      以下の情報にもとづいてディスクリソースを登録する場合の、仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイルの例

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル名: rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
      ストレージプール名: Storage_Pool_1

      マウントポイント

      ディスクリソース名

      /ror/zones/zone1

      disk_resource_10gb

      /ror/zones/zone2

      disk_resource_20gb

      /ror/zones/zone3

      disk_resource_30gb

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <Storage>
       <Pool name="Storage_Pool_1" />
       <VmHosts>
        <VmHost ip="192.168.23.153">
         <Disks>
          <Disk name="disk_resource_10gb" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
          <Disk name="disk_resource_20gb" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
          <Disk name="disk_resource_30gb" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
         </Disks>
        </VmHost>
       </VmHosts>
      </Storage>
    8. ディスクリソースの作成とストレージプールへの登録(管理サーバ)

      手順g.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルを指定し、rcxadm diskコマンドを実行します。仮想L-Server用のディスクリソースの作成、およびストレージプールへの登録が行われます。

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル <RETURN>

      以下の場合の実行例

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN>

  3. ネットワークリソースの登録

    L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。
    詳細は、「C.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

    取り込む予定のVMゲストのNICが接続しているネットワークのVLANとサブネットの情報を確認します。VLANとサブネットの組み合わせに対応するネットワークリソースがすでに存在している場合には、本設定は必要ありません。存在しない場合、以下の手順で新たにネットワークリソースを作成してください。

    1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択します。

      新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。

      登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。

      [ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。

    2. ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。

      • VLAN ID

        VLAN を使用している場合、その値を設定してください。使用していない場合、作成済みの他のネットワークリソースが使用しておらず、今後も利用する予定のないVLAN IDを任意に指定してください。

      • 外部接続ポート

        何も指定しないでください。

      • 詳細設定

        設定しないでください。

    L-ServerへのNIC情報の追加については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。

  4. ネットワークデバイスリソースの登録

    L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成します。ネットワークデバイスの種別がFirewallまたはSLBの場合、ネットワークプールに登録します。
    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

  5. 仮想イメージリソースの登録

    L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。
    事前に、BladeLogicの仮想パッケージを作成し、本製品に登録する必要があります。

    1. BladeLogicの仮想パッケージの作成

      BladeLogicのコンソールから、以下のフォルダーにBladeLogicの仮想パッケージを作成します。

      デポ/ROR/Solaris/vm/container

      仮想パッケージ名は、先頭文字を半角英字(大文字/小文字)とし、半角英数字(大文字/小文字)とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

      詳細は、当社技術員に連絡してください。

      ポイント

      • パッケージの作成には、サーバ管理製品の登録時に作成された仮想パッケージをコピーする方法と、使用せずに新規に作成する方法があります。

        以下のいずれかの方法で作成してください。

        新規に作成する場合

        仮想パッケージに以下の項目を設定したあと、必要に応じて設定を追加してください。

        [全般設定]
        - ゾーン名: zone
        - ゾーンパス: /zone
        - リソースプール: pool_resource
        - ホストの再起動での自動設定: チェックなし
        - 作成後にゾーンを起動: チェックなし
        - プロセッサの設定: デフォルト
        - メモリの設定: デフォルト

        [ネットワーク設定]
        - IPタイプ: 排他

        [ZFSデータセット]
        - UFSだけをファイルシステムとして使用できます。本項目は指定しないでください。

        [継承パッケージ ディレクトリ]
        - ゾーンタイプ: 完全ルート

        [カスタム属性]
        - zone.cpu-capはL-Serverの作成および変更時に再設定されます。

        コピーする場合

        以下に格納されているBladeLogicの仮想パッケージからコピーしてください。

        デポ/ROR/Solaris/vm/container/template/Zones

        これらの仮想パッケージには、「新規に作成する場合」に記載されている、動作に必要な最小限のパラメーターが設定されています。環境に合わせてパラメーターを修正してください。
        また、仮想パッケージは本製品にサーバ管理製品を登録したときに追加されます。

      • 作成したイメージをSolarisゾーンのVMホストに配備する場合、そのVMホスト以外でも利用できます。

    2. BladeLogicの仮想パッケージの本製品への登録

      詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。

    3. 仮想イメージリソースをリソースプールに登録

      詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。