以下の手順でリソースをリソースプールに登録します。
VMホストリソース(大域ゾーン)の登録
RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。
[リソース登録]ダイアログが表示されます。
登録するVMホストを選択します。
<OK>ボタンをクリックします。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。
ポイント
L-Platformで複数のL-Serverを同時に配備する場合、同時に配備するL-Serverの数とVMプール内のVMホストの数を合わせてください。
同じネットワークリソースを利用するL-Platformが複数ある場合、L-Platformごとに異なるVMプールを作成してください。
ディスクリソースの登録
非大域ゾーンで利用するディスクをディスクリソースとして登録します。
仮想L-Serverに対応する非大域ゾーンをマイグレーションする場合、複数の大域ゾーンから共有されているディスクを、共有定義されたディスクリソースとして登録してください。
以下の手順を実行します。
ストレージプールの作成(管理サーバ)
デフォルト以外のストレージプールを利用する場合、ストレージプールを作成します。
ストレージプールの作成は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参照してください。
rcxvmdiskagtコマンドの実行(管理対象サーバ)
管理対象サーバ上で、rcxvmdiskagtコマンドを実行します。rcxvmdiskagtコマンドを実行することで、大域ゾーンの/etc/vfstabに記述されているディスク情報を表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。
本コマンドは、ディスクリソースを登録するすべての管理対象サーバ上で実行します。
rcvmdiskagtコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.25 rcxvmdiskagt」を参照してください。
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxvmdiskagt -ip 管理対象サーバのIPアドレス -vmtype solaris-zone > rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル <RETURN> |
例
rcxvmdiskagtコマンド出力例
>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN> <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone4" size="40.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone5" size="50.0"/> </Disks> </VmHost> |
不要なDiskタグの削除(管理対象サーバ)
手順b.で出力したファイルから以下の<Disk>タグを削除します。
非大域ゾーンで使用しないディスク
大域ゾーンで使用する予定で、かつマウントされていないディスク
LVMのディスク
例
<Disk>タグ削除後のXMLファイルの例
>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN> <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> </Disks> </VmHost> |
XMLファイル格納ディレクトリの作成(管理サーバ)
手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを格納するためのディレクトリを管理サーバ上に作成します。
XMLファイルの格納(管理サーバ)
手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを手順d.で作成したディレクトリに格納します。
rcxvmdiskコマンドの実行(管理サーバ)
管理サーバ上でrcxvmdiskコマンドを実行します。rcxvmdiskコマンドを実行することで仮想L-Server用のディスクリソース構成情報の一部をXML形式で表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。
rcxvmdiskコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」を参照してください。
XMLファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.3 ディスクリソース【Solarisゾーン】」を参照してください。
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ > 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル <RETURN> |
例
以下の場合の実行例
rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ: /root/rcxvmdiskagt_dir
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir /root/rcxvmdiskagt_dir > /root/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN> |
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルの例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Storage> <Pool name="*" /> <VmHosts> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> </Disks> </VmHost> </VmHosts> </Storage> |
ストレージプール名の記述
手順f.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル内にある<Pool>タグのname属性に、仮想L-Server用のディスクリソースを登録するストレージプール名を記述します。また、<Disk>タグのname属性にディスクリソース名を記述します。
例
以下の情報にもとづいてディスクリソースを登録する場合の、仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルの例
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル名: rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
ストレージプール名: Storage_Pool_1
マウントポイント | ディスクリソース名 |
---|---|
/ror/zones/zone1 | disk_resource_10gb |
/ror/zones/zone2 | disk_resource_20gb |
/ror/zones/zone3 | disk_resource_30gb |
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Storage> <Pool name="Storage_Pool_1" /> <VmHosts> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="disk_resource_10gb" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="disk_resource_20gb" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="disk_resource_30gb" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> </Disks> </VmHost> </VmHosts> </Storage> |
ディスクリソースの作成とストレージプールへの登録(管理サーバ)
手順g.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルを指定し、rcxadm diskコマンドを実行します。仮想L-Server用のディスクリソースの作成、およびストレージプールへの登録が行われます。
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル <RETURN> |
例
以下の場合の実行例
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN> |
ネットワークリソースの登録
L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。
詳細は、「C.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。
取り込む予定のVMゲストのNICが接続しているネットワークのVLANとサブネットの情報を確認します。VLANとサブネットの組み合わせに対応するネットワークリソースがすでに存在している場合には、本設定は必要ありません。存在しない場合、以下の手順で新たにネットワークリソースを作成してください。
RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のネットワークプールを右クリックし、[ネットワークリソース作成]を選択します。
新規に作成する場合は、続いて[新規]を選択します。
登録済みの管理LANサブネットを利用して作成する場合は、続いて[管理LANサブネットから]を選択します。
[ネットワークリソースの作成]ダイアログが表示されます。
ネットワークリソース作成に必要な項目を入力します。
VLAN ID
VLAN を使用している場合、その値を設定してください。使用していない場合、作成済みの他のネットワークリソースが使用しておらず、今後も利用する予定のないVLAN IDを任意に指定してください。
外部接続ポート
何も指定しないでください。
詳細設定
設定しないでください。
L-ServerへのNIC情報の追加については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.6 rcxadm lserver」を参照してください。
ネットワークデバイスリソースの登録
L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成します。ネットワークデバイスの種別がFirewallまたはSLBの場合、ネットワークプールに登録します。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。
仮想イメージリソースの登録
L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。
事前に、BladeLogicの仮想パッケージを作成し、本製品に登録する必要があります。
BladeLogicの仮想パッケージの作成
BladeLogicのコンソールから、以下のフォルダーにBladeLogicの仮想パッケージを作成します。
デポ/ROR/Solaris/vm/container |
仮想パッケージ名は、先頭文字を半角英字(大文字/小文字)とし、半角英数字(大文字/小文字)とアンダースコア("_")で構成された32文字以内の文字列を入力します。
詳細は、当社技術員に連絡してください。
ポイント
パッケージの作成には、サーバ管理製品の登録時に作成された仮想パッケージをコピーする方法と、使用せずに新規に作成する方法があります。
以下のいずれかの方法で作成してください。
新規に作成する場合
仮想パッケージに以下の項目を設定したあと、必要に応じて設定を追加してください。
[全般設定]
- ゾーン名: zone
- ゾーンパス: /zone
- リソースプール: pool_resource
- ホストの再起動での自動設定: チェックなし
- 作成後にゾーンを起動: チェックなし
- プロセッサの設定: デフォルト
- メモリの設定: デフォルト
[ネットワーク設定]
- IPタイプ: 排他
[ZFSデータセット]
- UFSだけをファイルシステムとして使用できます。本項目は指定しないでください。
[継承パッケージ ディレクトリ]
- ゾーンタイプ: 完全ルート
[カスタム属性]
- zone.cpu-capはL-Serverの作成および変更時に再設定されます。
コピーする場合
以下に格納されているBladeLogicの仮想パッケージからコピーしてください。
デポ/ROR/Solaris/vm/container/template/Zones |
これらの仮想パッケージには、「新規に作成する場合」に記載されている、動作に必要な最小限のパラメーターが設定されています。環境に合わせてパラメーターを修正してください。
また、仮想パッケージは本製品にサーバ管理製品を登録したときに追加されます。
作成したイメージをSolarisゾーンのVMホストに配備する場合、そのVMホスト以外でも利用できます。
BladeLogicの仮想パッケージの本製品への登録
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「17.5.1 採取・登録」を参照してください。
仮想イメージリソースをリソースプールに登録
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.7.1 仮想イメージリソース」を参照してください。