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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.2 導入ガイド
FUJITSU Software

C.7.1 定義ファイルの作成

ここでは、定義ファイルの作成について説明します。

仮想L-Serverで共通な定義ファイルは、「C.1 仮想L-Server作成で共通に利用する定義ファイル」を参照してください。

ここでは、Solarisゾーン固有の定義ファイルについて説明します。

管理対象のリソースプール定義ファイル

本製品では、"pool_resource"という名前のSolarisゾーンリソースプールを管理対象とします。
管理対象のSolarisゾーンリソースプールを変更する場合、事前にMANAGED_POOLと、VMホストの管理IPアドレスのどちらか、または両方を定義ファイルに指定します。
MANAGED_POOLの指定と、VMホストの管理IPアドレスの指定が両方ある場合、VMホストの管理IPアドレスの指定値を優先します。
定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data


ポイント

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(container_resource.sample.rcxprop)が格納されています。

サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

container_resource.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述してください。

キー = 値

同じVMホストの設定を重複して記述した場合、先に記述されているものが採用されます。

表C.25 定義ファイルの指定項目

キー

説明

MANAGED_POOL

本製品で管理対象とするVMホスト(大域ゾーン)全体で共通のリソースプールを利用する場合に指定します。

VMホストの管理IPアドレス

本製品で管理対象とするVMホスト(大域ゾーン)ごとのリソースプールを定義します。

管理対象とするVMホストに合致する定義がない場合、"pool_resource"という名前のリソースプールを管理対象とします。

注意

  • 本定義で指定したMANAGED_POOLに対応するリソースプールサービスを、Solarisゾーン環境で有効化しておく必要があります。

  • 運用中に本定義を変更した場合、または、Solarisゾーン環境でリソースプール名の変更を行った場合は、本製品でのリソース容量の計算や表示も変更します。運用中の変更は行わないでください。

  • VMホストのIPアドレスを変更した場合、定義ファイルも合わせて修正してください。

  • 行の先頭に"#"を記述すると、コメント行になります。


VMホスト予約メモリ容量定義ファイル

Solarisゾーンの大域ゾーン用に、予約するメモリ容量を定義します。

メモリ容量の空きリソースを計算・表示する際に、本定義ファイルで指定した、VMホストの予約メモリ量を利用します。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(global_zone_reserved_memory.rcxprop.sample)が格納されています。
サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除して配置してください。

定義ファイル名

global_zone_reserved_memory.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述してください。

キー =

同じキーを複数行に記載した場合、最後に記載した行の定義が有効になります。

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定できます。

キー

説明

ALL

RORで管理対象とするVMホスト(global_zone)で、共通に使用する予約メモリ容量を指定します。
整数を半角数字で記述します。単位はMBです。

VMホストの管理IPアドレス

指定したIPアドレスが設定されたVMホスト(global_zone)の予約メモリ容量を指定します。
整数を半角数字で記述します。単位はMBです。
本設定は、ALLで設定した値より優先されます。

注意

  • 運用中に本定義を変更した場合、本製品でのリソース容量の計算・表示も変更されます。

  • VMホストのIPアドレスを変更した場合、本定義ファイルを修正してください。

  • 本定義ファイルに有効な値が指定されていない場合、global zoneに設定されているcapped-memoryの値を指定しているとみなします。
    global zoneにcapped-memoryを設定していない場合、0を指定しているとみなします。


Solarisゾーン有効化定義ファイル

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを登録するかを定義します。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】

/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

参考

上記の格納場所には、定義ファイルのサンプル(sparc_vm.rcxprop.sample)が格納されています。
サンプルを流用する場合、ファイルの内容を変更したあと、ファイル名に含まれる".sample"を削除してください。

定義ファイル名

sparc_vm.rcxprop

文字コード

UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】
CR/LF

【Linuxマネージャー】
LF

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに定義する項目を記述します。各行は、以下の形式で記述してください。

キー=

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定できます。

キー

説明

ALWAYS_ZONE

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを登録するかを指定します。

  • "true"を指定した場合

    Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを登録します。

  • "false"を指定した場合

    Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に応じてVMホストを登録します。

Logical Domains Managerデーモンの有効/無効に関わらず、SolarisゾーンとしてVMホストを登録する場合

ALWAYS_ZONE=true

注意

  • 2行以上記載した場合、最下行の設定が有効になります。

  • イコール("=")の前後に含まれるスペースおよび半角空白、タブは無視されます。

  • 定義は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

  • Windowsのメモ帳を使用してUTF-8のテキストを編集し保存すると、ファイルの先頭3バイトにByte Order Mark(BOM)が格納され、ファイルの1行目に記載した情報が正しく解析されません。メモ帳を使用する場合、2行目から情報を記述してください。

  • 本製品のマネージャーを再起動しなくても定義ファイルの設定が反映されます。