本製品で利用する仮想クローニングイメージを採取するために、L-Serverを作成します。
クローニングイメージが存在しない場合、L-Serverを作成してください。
L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成
クローニングイメージが存在しない場合、または既存のクローニングイメージを利用しない場合
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。
この場合、イメージは[指定なし]を選択してください。
配付するクローニングイメージを指定しないL-Serverを作成する場合、システムディスクとして割り当てるディスクリソースの種別によって、指定方法が異なります。
- 仮想ストレージリソースから切り出すディスクリソース(qcow2フォーマットのイメージファイル)を割り当てる場合
ディスクリソースを選択する際に、リソース種別に"仮想ストレージ"を必ず選択するようにしてください。
- 事前に作成したVMゲスト用ディスクリソースを割り当てる場合
ディスクリソースを選択する際に、以下のどれかを選択してください。
"自動選択"
"ストレージプール"
"ディスク"
OSインストール
OSの手動インストールは、仮想マシンマネージャーを利用して行います。
手動OSインストールについては、「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide
URL: http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html |
Red Hat Enterprise Linuxのマニュアルが集約されている以下のURLからも参照できます。
URL: https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/index.html |
クローニングイメージの採取
L-Serverの作成後にクローニングイメージを採取すると、イメージプールにクローニングイメージが格納されます。
クローニングイメージの採取については、「C.6.7 クローニングイメージの採取」を参照してください。
既存のクローニングイメージを利用する場合
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.1 L-Serverテンプレートを利用したL-Serverの作成」を参照して、L-Serverを作成してください。この場合、イメージとして利用するクローニングイメージを指定してください。
L-Serverのディスク種別と同一である格納先種別のクローニングイメージだけ配付できます。
詳細は、「C.6.7 クローニングイメージの採取」の「クローニングイメージの採取と更新の条件」を参照してください。
個々の仕様を指定したL-Serverの作成
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3 個々のパラメーターを指定した仮想L-Serverの作成」を参照してください。
[OS]タブの設定については、「C.6.8 [OS]タブ設定」を参照してください。
注意
OSをインストールしていない仮想L-Serverは、電源を入れるとVMホストの搭載物理メモリ量と同量のメモリを確保します
OS種別がLinuxのクローニングイメージを使用する場合、ゲストOSのシステムボリュームがLVM構成でないことを確認してください。
インフラ管理者用L-Serverの作成について
以下のすべての条件を満たす場合、使用するリソース種別で"仮想ストレージ"を選択し、利用する仮想ストレージリソースを選択してください。
クローニングイメージを配付しない場合
仮想ストレージリソースを利用する場合
以下のどちらかの条件を満たす場合、「選択されるストレージリソースについて」を参照してください。
[ディスク]タブで自動選択する場合
ストレージプールを選択する場合
選択されるストレージリソースについて
仮想ストレージリソースから自動生成したディスクリソースと事前に作成したVMゲスト用ディスクリソースの両方をL-Serverに割り当てることができます。
ここでは、RORコンソールにおいて、[ディスク]タブの、使用するリソース種別で選択されるストレージリソースと[基本情報]タブの、イメージで選択したクローニングイメージとの関係を説明します。
クローニングイメージの格納先種別が"Virtual Disk"の場合
自動選択またはストレージプールを選択すると、仮想ストレージリソースを選択します。
クローニングイメージの格納先種別が"Raw Disk"の場合、または、"配付しない"を選択した場合
自動選択、ストレージプールを選択すると、VMゲスト用ディスクリソースを選択します。
クローニングイメージを利用するL-Serverの作成条件
クローニングイメージの格納先種別により、L-Serverのシステムディスクとして利用可能なディスクリソースの種別が異なります。
クローニングイメージの格納先種別と同一であるディスク種別であるディスクリソースの場合だけ、利用できます。
クローニングイメージの格納先種別が"Virtual Disk"の場合
仮想ストレージリソースから自動生成するディスクリソースを利用できます。
クローニングイメージの格納先種別が"Raw Disk"の場合
事前に作成されたディスクリソースを利用できます。
クローニングイメージの格納先種別については、「C.6.7 クローニングイメージの採取」の「クローニングイメージの格納先種別と格納先」を参照してください。
以下のストレージに関する条件を確認してください。
クローニングイメージの格納先種別が"Virtual Disk"の場合
以下のlibvirtのストレージプールが同一VMホスト上に定義されていること
クローニングイメージが格納されているディスクリソースが属する仮想ストレージリソースに対応するlibvirtのストレージプール
L-Serverのシステムディスクとして利用するディスクリソースを自動生成する仮想ストレージリソースに対応するlibvirtのストレージプール
以下に例示します。
L_SP1とL_SP2が定義されているVMホストには、L-Serverが作成できます。
L_SP3とL_SP4が定義されているVMホストには、L-Serverが作成できません。
図C.13 クローニングイメージの格納先が"Virtual Disk"の場合の構成例
NFS_1~4: libvirtのストレージプールでターゲットパスとして指定されるNFSサーバ上のディレクトリ(仮想ストレージリソ-ス)
L_SP1~4: libvirtのストレージプール
image-disk: 配付するクローニングイメージを格納するディスクリソース
クローニングイメージの格納先種別が"Raw Disk"の場合
以下のすべての条件を満たす必要があります。
以下のLUNが同一VMホスト上に存在すること
- クローニングイメージが格納されているディスクリソースに対応するLUN
- L-Serverのシステムディスクとして利用するVMゲスト用ディスクリソースに対応するLUN
LUNのサイズはクローニングイメージより大きいサイズであること