ここでは、VMware利用時の注意点について説明します。
CPUシェアとメモリシェアの値について
RORコンソールからCPUシェアとメモリシェアの値を1000000以上に設定した仮想L-Serverに対してvSphereClientからVMゲストを編集すると、強制的に1000000に置き換えられる場合があります。
1000000以上の値を設定する場合、再度RORコンソールから構成変更を行ってください。
パラメーターを設定できるOSや設定するための前提条件
パラメーターを設定できるOSや、設定するための前提条件は、サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。
詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
参考
スナップショット
サーバ仮想化ソフトウェアの提供するスナップショットは、ディスクを更新した差分を記録する方式です。このため、ディスク装置が故障した場合、スナップショットも同時に利用できなくなります。
スナップショットは、以下のようなトラブルへの対策として利用してください。
例
適用したパッチに問題があった場合の復旧
OSのパラメーター変更に問題があった場合の復旧
VMware Storage VMotion
VMware Storage VMotionを利用する場合、以下のような注意事項があります。
新規に作成したデータストア(本製品では未検出)にディスクリソースを移行した場合、ディスクリソースの情報は以下のように反映されます。
新規に作成したデータストアは、定期更新により仮想ストレージリソースとして検出されます。
仮想ストレージリソースとして検出されたあと、移行したディスクリソースの情報が本製品に反映されます。
VMware vSphere Clientでは、ディスクリソースの移行が完了したあと、データストアの最新の状態が反映されない場合があります。
データストアの更新を行うと、最新の状態が表示されます。
VMware FT
VMware FTが設定されている、仮想マシンと関連付けられたL-Serverは、以下の方法でセカンダリのVMホストの情報を確認できます。
オーケストレーションツリーで対象のL-Serverを選択します。
[リソース詳細]タブの[サーバ冗長化]にVMware FT(セカンダリのVMホスト名)が表示されます。
例
VMware FT(host2)
なお、セカンダリのVMホストへの移行が発生した場合、定期更新によってセカンダリのVMホストの情報が更新されます。
VMware DPM、VMware DRS
VMware DPM、VMware DRSを利用して、L-Serverの起動時に、VMware DRSからL-ServerのVMホスト間の移動や、VMware DPMからVMホストの電源ONにする場合、「設計ガイド CE」の「E.1.2 サーバの事前準備」の「VMware DRS、VMware DPMを利用する場合」を参照してください。
VMware DPMを利用する場合、クラスタを構成するVMホストは、1つのリソースプールに登録してください。クラスタを構成するVMホストを複数のリソースプールに分けて登録した場合、スタンバイモードのVMホストのCPUおよびメモリ資源が、アクティブなVMホストの資源量として換算されません。