生存監視を利用する場合、定義ファイルを作成し、生存監視のパラメーターを指定してください。このパラメーターはシステムで一意の設定になります。
仮想L-Serverの生存監視は、サーバ仮想化ソフトウェアのハートビート監視機能を利用して仮想L-Serverに対応するVMゲストのハートビートを監視します。
ハートビート監視機能については、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
【VMware】
本製品の生存監視機能では、VMware HAの"仮想マシンの監視"設定でVMゲストごとのハートビート監視設定を行います。
【Hyper-V】
本製品の生存監視機能では、MSFCの"ハートビート設定"でVMゲストごとのハートビート監視設定を行います。
注意
サーバ仮想化ソフトウェア上で生存監視の設定を変更した場合、本製品には変更が反映されません。
そのため、サーバ仮想化ソフトウェア上で生存監視の設定を変更しないでください。
デフォルトの値が記載されたファイルがインストール時に配置されます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\alive_monitoring
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/alive_monitoring
vm_VMware.rcxprop
vm_Hyper-V.rcxprop
ファイル名の大文字/小文字の変更は許容されます。
定義ファイルでは、1行に1つの設定項目を記述します。各行は、以下の形式で記述します。
指定項目=指定値 |
コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。
VMwareのハートビート監視設定の"アップタイム最小値"を指定します。
0~100000の範囲の整数を指定します。単位は秒です。
デフォルトは"120"が指定されています。
VMwareのハートビート監視設定の"障害間隔"を指定します。
1~100000の範囲の整数を指定します。単位は秒です。
デフォルトは"30"が指定されています。
VMwareのハートビート監視設定の"仮想マシンごとの最大リセット回数"を指定します。
1~1000の範囲の整数を指定します。
デフォルトは"3"が指定されています。
VMwareのハートビート監視設定の"リセットの最大時間帯"を指定します。
-1、および1~1000の範囲の整数を指定します。単位は時間です。
-1を指定した場合、"指定なし"になります。
デフォルトは"1"が指定されています。
本製品で生存監視を無効に設定した場合に、VMwareクラスタのハートビート監視設定を上書きして、VMゲストのハートビート監視設定を無効化するかを指定します。
VMゲストのハートビート監視設定を無効化する場合、"true"を指定します。
VMゲストのハートビート監視設定をVMwareクラスタの設定に合わせる場合、"false"を指定します。
デフォルトは"false"が指定されています。
注意
定義ファイルを変更したあと、作成済みのL-Serverに変更内容を適用する場合、rcxadm lserver modifyコマンドを実行してください。
以下のパラメーターの詳細は、VMwareのマニュアルを参照してください。
アップタイム最小値
障害間隔
仮想マシンごとの最大リセット回数
リセットの最大時間帯
MSFCのハートビート監視設定の"再起動期間"を指定します。
0~3599の範囲の整数を指定します。単位は秒です。
"retry_period_on_failure"で指定した時間より小さい値を指定してください。
デフォルトは"900"が指定されています。
MSFCのハートビート監視設定の"指定期間内での再起動の試行回数"を指定します。
0~4294967295の範囲を指定を指定します。
デフォルトは"1"が指定されています。
MSFCのハートビート監視設定の"再起動に失敗した場合は、このサービスをアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする"を指定します。
フェールオーバーする場合、"true"を指定します。
フェールオーバーしない場合、"false"を指定します。
デフォルトは"true"が指定されています。
MSFCのハートビート監視設定の"再起動の試みがすべて失敗した場合は、指定した時間 (hh:mm) 後にもう一度再起動を開始する"を指定します。
-1、および0~1439の範囲の整数を指定します。単位は分です。
-1を指定した場合、無効になります。
0~1439を指定する場合、"restart_period"で指定した時間より大きい値を指定してください。
デフォルトは"60"が指定されています。
注意
定義ファイルを変更したあと、作成済みのL-Serverに変更内容を適用する場合、rcxadm lserver modifyコマンドを実行してください。
各パラメーターの詳細は、MSFCのマニュアルを参照してください。