性能ログは、オープンJavaフレームワーク内部での実行時間を表します。
性能ログのメッセージ本文には、以下に示すフォーマットでメッセージを出力します。
図17.6 Strutsが出力する性能ログのフォーマット
図17.7 SpringFrameworkが出力する性能ログのフォーマット
図17.8 iBATISが出力する性能ログのフォーマット
注) iBATISの識別情報には固定文字列[********]が出力されます。
以下に、性能ログのメッセージ本文の説明をします。
No. | 項目名 | 出力内容 | |
---|---|---|---|
1 | ログ種別 | “IBS-AP-PERFORMANCE”という文字列が出力されます。 | |
2 | 採取契機 | 性能ログが出力される契機です。“ログの出力契機”を参照してください。 | |
3 | メッセージID | メッセージIDが出力されます。 | |
4 | メッセージ | 識別情報 | 以下のいずれかの情報を出力 【Struts】 [Webアプリケーション名] 【Spring】
のいずれか1つ 【iBATIS】 [********] 例: [JndiName=BeanInvokerEJB] |
付加情報 | 【Struts】
のいずれか1つ 【SpringFramework】
のいずれか1つ 【iBATIS】
のどちらか | ||
性能情報 | セション情報 開始時刻 出力時刻 経過時間 [/test.war] ActionPath="/testAction.do" host1 Struts 2004/11/05 19:07:07.484 2004/11/05 19:07:11.377 |
注意
各項目の出力内容のなかに空白が含まれることがあります。
■セション情報
オープンJavaフレームワークで出力されるセション情報は以下の2つがあります。
No. | 項目名 | 定義名 | 長さ | 出力内容 |
---|---|---|---|---|
1 | ホスト名 | session.hostName | 16 | ホスト名が出力されます。 |
2 | サブシステム名 | session.subSystemID | 7 | オープンJavaフレームワークを識別する情報を出力します。(注1) |
注1) オープンJavaフレームワークのランタイムが出力する性能ログのサブシステム名は、以下のようになります。
オープンJavaフレームワーク名 | サブシステム名 |
---|---|
Struts | Struts |
SpringFramework | Spring |
iBATIS | iBATIS |
■ログの出力契機
性能ログは、以下の表に示す契機で出力されます。
ログ出力契機 | メッセージID | ログの出力レベル | 採取契機の出力内容 |
---|---|---|---|
ActionServlet終了 | 8500 | 3 | ActionServlet |
Actionクラス終了直後 | 8501 | 15 | Action-Class |
Servlet/JSP終了直後 | 8502 | 15 | Struts-View |
Validatorクラス終了直後 | 8503 | 15 | Struts-Validator |
ログ出力契機 | メッセージID | ログの出力レベル | 採取契機の出力内容 |
---|---|---|---|
spring-MVC終了 | 8541 | 3 | Spring-MVC |
Springが提供するControllerから呼び出されるクラス終了直後 | 8542 | 15 | Spring-Controller |
ユーザ作成のControllerクラス終了直後 | 8543 | 15 | Controller-Class |
Servlet/JSP終了直後 | 8544 | 15 | Spring-View |
Validatorクラス終了直後 | 8545 | 15 | Spring-Validator |
リモート終了直後 | 8546 | 3 | Spring-Remote |
リモート終了 | 8547 | 3 | Spring-Remote-App |
リモート環境下にあるクラス終了直後 | 8548 | 3 | Remote-Class |
JMS終了直後 | 8549 | 3 | Spring-JMS |
JMS終了 | 8550 | 3 | Spring-JMS-App |
HTTPInvoker終了直後 | 8551 | 3 | Spring-HTTPInvoker |
HTTPInvoker終了 | 8552 | 3 | Spring-HTTPInvoker-App |
注意
JMSで標準ログを出力させるには、JmsInvokerServiceExporterを使用してください。
HttpInvokerを使用する場合のバックエンド側のサーブレットは、DispatcherServletではなくHttpRequestHandlerServletを使用してください。
ログ出力契機 | メッセージID | ログの出力レベル | 採取契機の出力内容 |
---|---|---|---|
iBATISのSQL文発行メソッド実行の出口 | 8581 | 5 | iBATIS |
SQL実行直後 | 8582 | 15 | iBATIS-SQL |
■出力例
以下の条件における性能ログの出力例を示します。
コンテキストID:ContextID
出力契機:ActionServlet
メッセージID:8500
ホスト名:host1
サブシステム名:Struts
開始時刻:2009年05月01日19時07分07秒
終了時刻:2009年05月01日19時07分11秒
2009/05/01 19:07:11.377 [ContextID] IBS-AP-PERFORMANCE ActionServlet 8500 [/test.war] ActionPath="/testAction.do" host1 Struts 2009/05/01 19:07:07:484 2009/05/01 19:07:11:377 3893 |