プロセス再起動リトライカウントはアプリケーションの障害などにより、該当アプリケーションが一度も正常に処理されずに、異常終了とプロセスの再起動が繰り返し行われることを防止する機能です。連続異常終了回数がリトライカウントに達した場合、業務続行不能と判断し、該当のワークユニットを異常終了します。
ユーザデータの誤り、メモリ不足などが要因となる一時的なアプリケーションプロセスの異常終了を考慮し、リトライカウントに達する前に一度でも正常にアプリケーションが処理された場合(注)、リトライカウント数はリセットされます。リトライカウントは1つのイベントチャネルで処理するスレッド、およびプロセスで構成される単位(Destination単位)で有効となります。スレッド単位、またはプロセス単位で有効となるものではないため、注意してください。
(注)“正常にアプリケーションが処理された場合”とは、アプリケーション処理中にプロセスが異常終了(プロセス停止)しなかったことを示しており、アプリケーションがロールバック依頼を行う場合(アプリケーションの異常復帰など)については、リトライカウント数はリセットされます。データ異常などにより、アプリケーション側がロールバックを行う事象が連続することを防止する場合については、“トランザクションリトライカウント”を使用してください。
以下にアプリケーションプロセスの異常終了とリトライカウントの関係について例を用いて説明します。
例
プロセス多重を2、リトライカウントを4に設定した場合
上記のとおり3つ目のデータ処理時に正常に処理されているため、リトライカウント数はリセットされます。4つ目のデータ処理時~7つ目のデータ処理時に連続して4回異常終了しているため、リトライカウントに達しワークユニットの異常終了となります。