本手順は、非同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合に実施してください。
Oracleにおけるデータベース環境資源のリストア手順について説明します。
ここでは、リストア用資源の格納先ディレクトリを、以下のディレクトリとして説明しています。
/backup |
X:\Backup |
注意
リストアは、インスタンスが起動状態であることを確認したうえで、操作を開始してください。
リストアは、アプリケーション連携実行基盤用データベースの作成が完了している状態で実行してください。アプリケーション連携実行基盤用データベースの作成の詳細は、“Interstage Business Application Serverセットアップガイド”の“データベースサーバの環境設定(Oracleを利用する場合)”-“セットアップ前の準備”を参照してください。
Oracleを対象としたデータベース環境資源リストアの作業の流れを、以下に示します。
ネットサービス名の定義ファイルのリストアは、cpコマンドを使用します。
実行例を以下に示します。
cp -p /backup/network/tnsnames.ora $ORACLE_HOME/network/admin/. |
copy X:\Backup\network\tnsnames.ora $ORACLE_HOME\network\admin |
以下のファイルについては、OSの複写コマンドによりリストアを行います。
初期化パラメタファイル
パスワードファイル
リスナーファイル
注意
パスワードファイルは、Oracleの認証としてパスワードファイル認証を行っている場合にだけ必要です。
SIDがAPFWにより運用されている初期化パラメタファイル、パスワードファイル、およびリスナーファイルのリストア実行例を以下に示します。
cp -p /backup/rdb/initAPFW.ora $ORACLE_HOME/dbs/. cp -p /backup/rdb/orapwAPFW $ORACLE_HOME/dbs/. cp -p /backup/rdb/listener.ora $ORACLE_HOME/network/admin/. |
copy X:\Backup\rdb\initAPFW.ora $ORACLE_HOME\dbs copy X:\Backup\rdb\orapwAPFW $ORACLE_HOME\dbs copy X:\Backup\rdb\listener.ora $ORACLE_HOME\network\admin |
Oracleにおけるデータベース環境資源のリストア時には、該当インスタンスが起動されている必要があります。
インスタンスが停止している場合は、インスタンスを起動してください。以下にインスタンス起動の実行例を示します。詳細については、Oracleマニュアル“SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス”を参照してください。
[bash、Bシェル、およびKシェルの場合]
ORACLE_SID=APFW export ORACLE_SID sqlplus '/as sysdba' SQL> shutdown SQL> startup SQL> exit |
[csh、tcshの場合]
setenv ORACLE_SID APFW sqlplus '/as sysdba' SQL> shutdown SQL> startup SQL> exit |
set ORACLE_SID=APFW sqlplus '/as sysdba' SQL> shutdown SQL> startup SQL> exit |
Oracleが提供するImportユーティリティによりデータベースのリストアを行います。
Importユーティリティ(imp)を利用した実行例を以下に示します。Importユーティリティの詳細については、Oracleのマニュアル“データベース・ユーティリティ”を参照してください。
[bash、Bシェル、およびKシェルの場合]
ORACLE_SID=APFW export ORACLE_SID imp system/manager file=/backup/rdb/expdat.dmp ROWS=y FULL=y DESTROY=y IGNORE=y |
[csh、tcshの場合]
setenv ORACLE_SID APFW imp system/manager file/backup/rdb/expdat.dmp ROWS=y FULL=y DESTROY=y IGNORE=y |
set ORACLE_SID=APFW imp system/manager file=/backup/rdb/expdat.dmp ROWS=y FULL=y DESTROY=y IGNORE=y |