以下に、標準ログで使用される特定のキーワードについて説明します。
以下の表に挙げた文字列を参考にして、標準ログから特定のログを検索してください。
◆非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合
ログから情報を抽出する範囲 | 標準ログ全体 | システムログ | 性能ログ |
---|---|---|---|
アプリケーション連携実行基盤のログを検索する場合 | “IBS-AP-” | “IBS-AP-SYSTEM” | “IBS-AP-PERFORMANCE” |
フロー定義単位のログを検索する場合 | フロー定義名および“IBS-AP-” | フロー定義名および“IBS-AP-SYSTEM” | フロー定義名および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
業務データ単位のログを検索する場合 | コンテキストIDおよび“IBS-AP-” | コンテキストID および“IBS-AP-SYSTEM” | コンテキストIDおよび“IBS-AP-PERFORMANCE” |
業務処理開始アプリケーションでのログを検索する場合 | “Client”および“IBS-AP-” | “Client”および“IBS-AP-SYSTEM” | “Client”および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
sendMessageSyncメソッドのログを検索する場合 | “API-sendMessageSync”および“IBS-AP-” | “API-sendMessageSync”および“IBS-AP-SYSTEM” | “API-sendMessageSync”および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
sendMessageメソッドのログを検索する場合 | “API-sendMessage”および“IBS-AP-” | “API-sendMessage”および“IBS-AP-SYSTEM” | “API-sendMessage”および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
アクティビティ単位のログを検索する場合 | [アクティビティに関連付けられたDestination名]および“IBS-AP-” | [アクティビティに関連付けられたDestination名]および“IBS-AP-SYSTEM” | [アクティビティに関連付けられたDestination名]および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
業務処理実行アプリケーション単位のログを検索する場合 | 業務処理実行アプリケーションのクラス名および“IBS-AP-” | 業務処理実行アプリケーションのクラス名および“IBS-AP-SYSTEM” | 業務処理実行アプリケーションのクラス名および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
業務処理実行アプリケーション単位(関数またはメソッド)のログを検索する場合 | 業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名、および“IBS-AP-” | 業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名、および“IBS-AP-SYSTEM” | 業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名、および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
◆同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合
ログから情報を抽出する範囲 | 標準ログ全体 | システムログ | 性能ログ |
---|---|---|---|
サーバアプリケーション単位のログを検索する場合 | サーバアプリケーション名および“IBS-AP-” | サーバアプリケーション名および“IBS-AP-SYSTEM” | サーバアプリケーション名および“IBS-AP-PERFORMANCE” |
システムログから特定の情報を検索するために、利用できるキーワード例を以下に示します。
◆非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合
ログの検索方法 | 抽出されたログの行にある文字列 | 意味 | エラー状況 | エラーへの対処 |
---|---|---|---|---|
“IBS-AP-SYSTEM”、調査対象のメッセージのコリレーションID、および“Error”という文字列で標準ログからログを検索します。 | API-sendMessgeSync-Error | 【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】 | 【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】 | 同じ行にエラーの原因が出力されるので、その対処を行ってください。 |
API-receiveMessage(型)-Error | 【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】 | 【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】 | ||
ENDINGPOINT-SendResultReceptionQueue-Error | 結果受信キューへのメッセージ格納が失敗しています。 | 前後のログを目視で確認し、Statusが“Call”および“Error”が何度も出力されている場合は、リトライによる処理が行われています。本ログの後に“Error-ErrorProcess-Start”という文字列を含むログが出力されている場合は、異常処理出口が動作したことを示します。行われた異常処理出口は、その後のログによって目視で確認可能です。 | ||
Business-Application-Error | 業務処理実行アプリケーションを呼び出したときに異常が発生したことを示します。 | |||
Message-sendMessageQueue-Error | メッセージの送信に失敗しています。 | |||
Error-EvacuateMessage-ErrorQueue | エラーとなったメッセージをエラーメッセージ退避キューへ退避したことを示します | 異常処理出口による処理です。本ログの前に“Error-ErrorProcess-Start”という文字列を含むログが出力されています。 | 異常処理出口による処理です。本ログの前に“Error-ErrorProcess-Start”という文字列を含むログが出力されています。 | |
Error-EvacuateMessage-SeriarizeFile | エラーとなったメッセージをシリアライズファイル化したことを示します。 | |||
Error-Block-Queue | エラーのためキューを閉塞したことを示します。 | |||
Error-WorkUnit-Stop | ワークユニットを停止したことを示します。 | |||
Error-AmendsMessage-AmendsRoute | 補償ルート制御事象が発生したこと示します。 | |||
Error-ErrorProcess-Start | 異常処理出口が開始したことを示します。 | 異常処理出口が開始されたことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、後に実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。 | 異常処理出口が開始されたことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、後に実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。 | |
Error-ErrorProcess-End | 異常処理出口が終了したことを示します。 | 異常処理出口が終了したことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。 | 異常処理出口が終了したことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。 |
◆同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合
ログの検索方法 | 抽出されたログの行にある文字列 | 意味 | エラー状況 | エラーへの対処 |
---|---|---|---|---|
“IBS-AP-SYSTEM”、調査対象のメッセージのコンテキストID、および“Error”という文字列で標準ログからログを検索します。 | Error-WorkUnit-Stop | アプリケーション連携実行基盤がエラーにより停止したことを示します。 | エラーが発生したためアプリケーション連携実行基盤が停止しています。 | 同じ行にエラーの原因が出力されるので、その対処を行ってください。 |
Error-Request-Fail | サーバアプリケーションの呼出しにおいてエラーが発生したことを示します。 | クライアントへエラーメッセージが返却されています。 | ||
Error-Control-Fail | 業務共通制御の呼出しにおいてエラーが発生したことを示します。 | クライアントへエラーメッセージが返却されています。 |
性能ログから特定の情報を検索するために、利用できるキーワード例を以下に示します。
■任意の箇所の性能を調べる場合
◆非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合
ログの検索方法 | 抽出されたログの行にある文字列(さらにキーとして検索することが可能です) | 意味 | ログを絞り込む方法 |
---|---|---|---|
“IBS-AP-PERFORMANCE”という文字列で標準ログからログを検索します。 | StartOfBusiness-Return | 【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】 | フロー定義名や、コンテキストIDでログを検索することができます。 |
StartOfBusiness-ToResultReceptionQueue | 【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】 | ||
StartOfBusiness-ToEndingPoint | 【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】 | ||
Apfw-Activity | アプリケーション連携実行基盤処理の開始から終了まで | フロー定義名や、コンテキストID、アクティビティのキューDestination名でログを検索することができます。 | |
Message-sendMessage | メッセージの送信処理の時間 | ||
Business-Application-Class | 業務処理実行アプリケーションの呼出し時間 | フロー定義名や、コンテキストID、アクティビティのDestination名、業務処理実行アプリケーションのクラス名でログを検索することができます。 | |
Business-Application-Method | 業務処理実行アプリケーションの各メソッドの呼出し時間 | フロー定義名や、コンテキストID、アクティビティのDestination名、業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名でログを検索することができます。 |
◆同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合
ログの検索方法 | 抽出されたログの行にある文字列(さらにキーとして検索することが可能です) | 意味 | ログを絞り込む方法 |
---|---|---|---|
“IBS-AP-PERFORMANCE”という文字列で標準ログからログを検索します。 | Target-Application | サーバアプリケーションの呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。 |
Pre-Business-Application | サーバアプリケーションの前処理の呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーションの前処理名でログを検索することができます。 | |
Business-Application | サーバアプリケーションの業務処理の呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーションの業務処理名でログを検索することができます。 | |
Post-Business-Application | サーバアプリケーションの後処理の呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーションの後処理名でログを検索することができます。 | |
Set-Target-Control | 振分け制御の呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。 | |
Pre-Business-Control | 業務前制御の呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。 | |
Post-Business-Control | 業務後制御の呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。 | |
Result-Control | 結果編集制御の呼出し時間 | コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。 |