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Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)
FUJITSU Software

3.6.1 標準ログから特定のログを検索する際に使用可能なキーワード

以下に、標準ログで使用される特定のキーワードについて説明します。
以下の表に挙げた文字列を参考にして、標準ログから特定のログを検索してください。

非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログから情報を抽出する範囲

標準ログ全体

システムログ

性能ログ

アプリケーション連携実行基盤のログを検索する場合

“IBS-AP-”

“IBS-AP-SYSTEM”

“IBS-AP-PERFORMANCE”

フロー定義単位のログを検索する場合

フロー定義名および“IBS-AP-”

フロー定義名および“IBS-AP-SYSTEM”

フロー定義名および“IBS-AP-PERFORMANCE”

業務データ単位のログを検索する場合

コンテキストIDおよび“IBS-AP-”

コンテキストID および“IBS-AP-SYSTEM”

コンテキストIDおよび“IBS-AP-PERFORMANCE”

業務処理開始アプリケーションでのログを検索する場合

“Client”および“IBS-AP-”

“Client”および“IBS-AP-SYSTEM”

“Client”および“IBS-AP-PERFORMANCE”

sendMessageSyncメソッドのログを検索する場合
(業務処理開始アプリケーションの場合)

“API-sendMessageSync”および“IBS-AP-”

“API-sendMessageSync”および“IBS-AP-SYSTEM”

“API-sendMessageSync”および“IBS-AP-PERFORMANCE”

sendMessageメソッドのログを検索する場合
(業務処理開始アプリケーションの場合)

“API-sendMessage”および“IBS-AP-”

“API-sendMessage”および“IBS-AP-SYSTEM”

“API-sendMessage”および“IBS-AP-PERFORMANCE”

アクティビティ単位のログを検索する場合

[アクティビティに関連付けられたDestination名]および“IBS-AP-”

[アクティビティに関連付けられたDestination名]および“IBS-AP-SYSTEM”

[アクティビティに関連付けられたDestination名]および“IBS-AP-PERFORMANCE”

業務処理実行アプリケーション単位のログを検索する場合

業務処理実行アプリケーションのクラス名および“IBS-AP-”

業務処理実行アプリケーションのクラス名および“IBS-AP-SYSTEM”

業務処理実行アプリケーションのクラス名および“IBS-AP-PERFORMANCE”

業務処理実行アプリケーション単位(関数またはメソッド)のログを検索する場合

業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名、および“IBS-AP-”

業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名、および“IBS-AP-SYSTEM”

業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名、および“IBS-AP-PERFORMANCE”

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログから情報を抽出する範囲

標準ログ全体

システムログ

性能ログ

サーバアプリケーション単位のログを検索する場合

サーバアプリケーション名および“IBS-AP-”

サーバアプリケーション名および“IBS-AP-SYSTEM”

サーバアプリケーション名および“IBS-AP-PERFORMANCE”

3.6.1.1 システムログの検索例

システムログから特定の情報を検索するために、利用できるキーワード例を以下に示します。

非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログの検索方法

抽出されたログの行にある文字列

意味

エラー状況

エラーへの対処

“IBS-AP-SYSTEM”、調査対象のメッセージのコリレーションID、および“Error”という文字列で標準ログからログを検索します。

API-sendMessgeSync-Error
または
API-sendMessage-Error

【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】
sendMessageSync・sendMessageメソッドの発行に失敗しています。

【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】
sendMessageSync・sendMessageメソッドの発行に失敗したため、発行処理は停止しています。

同じ行にエラーの原因が出力されるので、その対処を行ってください。

API-receiveMessage(型)-Error

【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】
receiveMessageメソッドの発行に失敗しています。

【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】
receiveMessageメソッドの発行に失敗したため、受信処理は停止しています。

ENDINGPOINT-SendResultReceptionQueue-Error

結果受信キューへのメッセージ格納が失敗しています。

前後のログを目視で確認し、Statusが“Call”および“Error”が何度も出力されている場合は、リトライによる処理が行われています。本ログの後に“Error-ErrorProcess-Start”という文字列を含むログが出力されている場合は、異常処理出口が動作したことを示します。行われた異常処理出口は、その後のログによって目視で確認可能です。

Business-Application-Error

業務処理実行アプリケーションを呼び出したときに異常が発生したことを示します。

Message-sendMessageQueue-Error

メッセージの送信に失敗しています。

Error-EvacuateMessage-ErrorQueue

エラーとなったメッセージをエラーメッセージ退避キューへ退避したことを示します

異常処理出口による処理です。本ログの前に“Error-ErrorProcess-Start”という文字列を含むログが出力されています。
目視で、その前の行のログを確認してください。エラーとなった原因のログが出力されています。

異常処理出口による処理です。本ログの前に“Error-ErrorProcess-Start”という文字列を含むログが出力されています。
目視で、その前の行のログを確認してください。エラーとなった原因のログが出力されています。

Error-EvacuateMessage-SeriarizeFile

エラーとなったメッセージをシリアライズファイル化したことを示します。

Error-Block-Queue

エラーのためキューを閉塞したことを示します。

Error-WorkUnit-Stop

ワークユニットを停止したことを示します。

Error-AmendsMessage-AmendsRoute

補償ルート制御事象が発生したこと示します。

Error-ErrorProcess-Start

異常処理出口が開始したことを示します。

異常処理出口が開始されたことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、後に実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。

異常処理出口が開始されたことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、後に実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。

Error-ErrorProcess-End

異常処理出口が終了したことを示します。

異常処理出口が終了したことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。

異常処理出口が終了したことを示します。本ログの前にエラーとなった原因のログ、実行された異常処理が出力されています。目視で確認してください。

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログの検索方法

抽出されたログの行にある文字列

意味

エラー状況

エラーへの対処

“IBS-AP-SYSTEM”、調査対象のメッセージのコンテキストID、および“Error”という文字列で標準ログからログを検索します。

Error-WorkUnit-Stop

アプリケーション連携実行基盤がエラーにより停止したことを示します。

エラーが発生したためアプリケーション連携実行基盤が停止しています。

同じ行にエラーの原因が出力されるので、その対処を行ってください。

Error-Request-Fail

サーバアプリケーションの呼出しにおいてエラーが発生したことを示します。

クライアントへエラーメッセージが返却されています。

Error-Control-Fail

業務共通制御の呼出しにおいてエラーが発生したことを示します。

クライアントへエラーメッセージが返却されています。

3.6.1.2 性能ログの検索例

性能ログから特定の情報を検索するために、利用できるキーワード例を以下に示します。

任意の箇所の性能を調べる場合

非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログの検索方法

抽出されたログの行にある文字列(さらにキーとして検索することが可能です)

意味

ログを絞り込む方法

“IBS-AP-PERFORMANCE”という文字列で標準ログからログを検索します。

StartOfBusiness-Return

【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】
sendMessageSyncメソッドの発行から復帰するまで、または、
sendMessageメソッドの発行からreceiveMessageメソッドが復帰するまで

フロー定義名や、コンテキストIDでログを検索することができます。

StartOfBusiness-ToResultReceptionQueue

【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】
sendMessageSync・sendMessageメソッド発行から、結果受信キューにメッセージを格納するまで

StartOfBusiness-ToEndingPoint

【業務処理開始アプリケーションがJavaの場合】
sendMessageSync・sendMessageメソッド発行から、フロー定義の終点まで

Apfw-Activity

アプリケーション連携実行基盤処理の開始から終了まで

フロー定義名や、コンテキストID、アクティビティのキューDestination名でログを検索することができます。

Message-sendMessage

メッセージの送信処理の時間

Business-Application-Class

業務処理実行アプリケーションの呼出し時間

フロー定義名や、コンテキストID、アクティビティのDestination名、業務処理実行アプリケーションのクラス名でログを検索することができます。

Business-Application-Method

業務処理実行アプリケーションの各メソッドの呼出し時間
(関数またはメソッド単位)

フロー定義名や、コンテキストID、アクティビティのDestination名、業務処理実行アプリケーションの関数またはメソッド名でログを検索することができます。

同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合

ログの検索方法

抽出されたログの行にある文字列(さらにキーとして検索することが可能です)

意味

ログを絞り込む方法

“IBS-AP-PERFORMANCE”という文字列で標準ログからログを検索します。

Target-Application

サーバアプリケーションの呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。

Pre-Business-Application

サーバアプリケーションの前処理の呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーションの前処理名でログを検索することができます。

Business-Application

サーバアプリケーションの業務処理の呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーションの業務処理名でログを検索することができます。

Post-Business-Application

サーバアプリケーションの後処理の呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーションの後処理名でログを検索することができます。

Set-Target-Control

振分け制御の呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。

Pre-Business-Control

業務前制御の呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。

Post-Business-Control

業務後制御の呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。

Result-Control

結果編集制御の呼出し時間

コンテキストIDや、サーバアプリケーション名でログを検索することができます。