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Interstage Application Server/Interstage Business Application Server Consolidation Option ユーザーズガイド
FUJITSU Software

10.3.2 各機能からの移行方法

各機能からの移行方法について説明します。移行方法の流れの概要については、「10.3.1 基本製品で運用している業務システムの移行」を確認してください。ここでは、「10.3.1 基本製品で運用している業務システムの移行」に記載している手順のうち、追加の対応が必要となる機能について説明します。

10.3.2.1 基本製品のJava EE/Java EE 6からの移行

既存の業務システムのJava EE 6からJava EE 6またはJava EEからJava EE 6に移行する場合について説明をします。

Java EE 6からJava EE 6に移行する場合

機能差の確認

提供機能の確認

基本製品のJava EE 6で使用している機能が、業務ユニットのJava EE 6で提供されているか確認をして、移行が可能か決定します。業務ユニットで提供している機能については、「第14章 Java EE 6」を参照してください。

環境設定と業務システムの環境設定

定義項目の確認と設定

基本製品で設定していた定義に合わせて、業務ユニットのJava EE 6の定義を変更します。

Java EE 6の定義項目は、業務ユニットの起動前後で実施する必要があります。

定義項目については、「第14章 Java EE 6」を確認してください。基本製品の定義項目については、Interstage Application Serverの「Java EE運用ガイド(Java EE 6編)」の「定義項目一覧」を確認してください。

アプリケーションの改修の確認

以下を確認し、必要に応じてアプリケーションの改修をします。

  • 業務ユニットで提供されていない機能の使用確認

    提供されていない機能を使用していないか確認をし、必要に応じてアプリケーションを改修します。

Java EEからJava EE 6に移行する場合

機能差の確認

提供機能の確認

基本製品のJava EEで使用している機能が、業務ユニットのJava EE 6で提供されているか確認をして、移行が可能か決定します。業務ユニットで提供している機能については、「第14章 Java EE 6」を参照してください。

ソフトウェア条件の確認

基本製品のJava EEで使用できる環境と業務ユニットで提供しているJava EE 6で使用できる環境に差分がないか確認します。

基本製品のJava EEのソフトウェア条件については、Interstage Application Serverの「システム設計ガイド」の「ソフトウェア条件」を参照してください。

環境設定と業務システムの環境設定

定義項目の確認と設定

Java EEの定義項目とJava EE 6の定義項目の差分について確認し、Java EEで設定していた定義に合わせて、業務ユニットのJava EE 6の定義を変更します。

Java EE 6の定義項目は、業務ユニットの起動前後で実施する必要があります。

Java EEの定義項目はInterstage Application Serverの「Java EE運用ガイド」の「定義項目一覧」を参照してください。

アプリケーションの改修の確認

以下を確認し、必要に応じてアプリケーションの改修をします。

  • 業務ユニットで提供されていない機能の使用確認

    提供されていない機能を使用していないか確認をし、必要に応じてアプリケーションを改修します。

  • Java EE とJava EE 6で提供されている規約の差分確認
    Java EE とJava EE 6で提供されている規約の差分を確認し、必要に応じてアプリケーションの改修をします。

    Java EEとJava EE 6の規約については、Oracle Corporationが公開しているそれぞれの規約を参照してください。

  • Java(JDK/JRE)のバージョンを変更する場合の確認

    Java(JDK/JRE)のバージョンを変更する場合は、Interstage Application Serverの「チューニングガイド」の「JDK/JREのチューニング」‐「基礎知識」‐「JDK関連のドキュメント」‐「Java プラットフォーム移行ガイド」を参考に、必要に応じてアプリケーションを改修します。

10.3.2.2 基本製品のInterstage HTTP Server/Interstage HTTP Server 2.2からの移行

既存の業務システムのInterstaeg HTTP ServerまたはInterstage HTTP Server 2.2からInterstage HTTP Server 2.2に移行する方法を説明します。

機能差の確認

提供機能の確認

基本製品のInterstaeg HTTP ServerまたはInterstage HTTP Server 2.2で使用している機能が、業務ユニットのInterstage HTTP Server 2.2で提供されているか確認をして、移行が可能か決定します。業務ユニットで提供している機能については、「第15章 Interstage HTTP Server 2.2」を参照してください。

環境設定

Interstage HTTP Server 2.2の環境定義ファイル(httpd.conf)を直接編集して必要な機能を設定します。

Interstage HTTP Server 2.2の主な機能の環境設定については、「第15章 Interstage HTTP Server 2.2」と合わせてInterstage Application Serverの「Interstage HTTP Server 2.2運用ガイド」の「環境設定」を参照してください。

10.3.2.3 証明書環境の移行

証明書環境の移行手順を以下に示します。コマンドの説明や環境作成方法については、「第17章 セキュリティ機能」を参照してください。また、合わせてInterstage Application Serverの「セキュリティシステム運用ガイド」の「SMEEコマンドによる証明書/鍵管理環境の構築と利用」‐「証明書/鍵管理環境の移行方法」を参照してください。

セキュリティ設定

  1. 既存の資源(秘密鍵、証明書)を取り出します。

    • 移行元がSMEEコマンドによる証明書・鍵管理環境の場合

      cmmkpfxコマンドを使用して資源を取り出します。

    • 移行元がInterstage証明書環境の場合

      scsexppfxコマンドを使用して資源を取り出します。

  2. 証明書/鍵管理環境を作成します。

  3. 手順1で取り出した資源を手順2で作成した環境へ登録します。

  4. ユーザPINを登録します。

    SSL運用を行うサービスごとに異なります。各サービスの手順に従って登録します。