PL/extJavaの起動失敗によるインスタンス起動が異常となった場合は、以下のログに出力されたエラーメッセージを確認し、“メッセージ集”の“PL/extJavaが出力するメッセージ”を参照して起動失敗の原因を調査してください。これらのログの場所などの詳細は、“付録G PL/extJavaのログ情報”を参照してください。
システムログ
Symfoware Serverのサーバログ
コンテナのサーバログ
コンテナのJavaVMログ
ドメインのサーバログ
ドメインのJavaVMログ
以下に代表的な原因とその対処を示します。
ドメインルートが配置されているディスクの故障や、誤操作によって破壊されている場合は、以下のように復旧します。
“7.3.7.2 リストア方法”を参照し、PL/extJavaをリストアしてください。
以下の手順を実施してください。
アプリケーションの停止
データベースを利用しているアプリケーションを停止してください。
インスタンスの停止
インスタンスを停止します。停止方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。インスタンスの停止に失敗した場合は、“8.11 インスタンス停止失敗時の対処”を参照してください。
障害ディスクのリカバリ
ディスクが故障している場合は、ディスク交換を行ったあと、ボリュームの構成情報をリカバリします。
ドメインルートのディレクトリの削除
ドメインルートのディレクトリを削除します。
postgresql.confファイルの設定変更
postgresql.confファイル内の以下のパラメータを削除します。
plextjava.http_port
plextjava.start_command
plextjava.stop_command
plextjava.forcible_stop_command
ドメインルート情報の削除
以下のファイルが存在する場合は、ファイルを削除します。
[Symfoware Serverのインストールディレクトリ]/java/etc/domain.conf [Symfoware Serverのインストールディレクトリ]/java/etc/domain1_container.conf /etc/init.d/FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID> /etc/rc.d/rc0.d/K00FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID> /etc/rc.d/rc1.d/K00FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID> /etc/rc.d/rc2.d/S99FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID> /etc/rc.d/rc3.d/S99FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID> /etc/rc.d/rc4.d/S99FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID> /etc/rc.d/rc5.d/S99FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID> /etc/rc.d/rc6.d/K00FJSVpcmiisje6-<コンポーネントID>
例
<コンポーネントID>は、以下の形式で設定します。
"STFSYMOIDB"+"VL"+"アーキテクチャの先頭1桁"
VL:Symfoware Serverのバージョン
アーキテクチャの先頭1桁:製品のアーキテクチャ (32ビット版:3、64ビット版:6)
Symfoware Serverのバージョンが、"1220", 製品のアーキテクチャが64ビット版の場合、コンポーネントIDは、以下のように設定されます。
STFSYMOIDB12206
PL/extJavaの再作成
PL/extJavaをpgx_jadminコマンドによる操作、および、Javaアプリケーションの格納のみ実施して再作成します。PL/extJavaの作成は、“第7章 PL/extJavaの導入と運用”を参照してください。
インスタンスの起動
インスタンスを起動します。起動方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。インスタンスの起動に失敗した場合は、“8.10 インスタンス起動失敗時の対処”を参照してください。
アプリケーションの再開
データベースを利用しているアプリケーションを再開してください。
コンテナのサーバログ、またはドメインのサーバログに、アドレスを割り当てられないことを示すメッセージが出力されている場合は、指定されたポート番号を他のサービスが使用していることが考えられます。“7.2.1 ポート番号の準備”、および“7.3.3.3 ポート番号の変更”を参照して、ポート番号を変更してから、インスタンスを再起動してください。
Symfoware Serverのサーバログには、Java EE DASサービスの起動失敗を示すメッセージが出力されているが、ドメインのサーバログには原因を示すメッセージが出力されていない場合には、キャッシュ情報が不整合を起こしている可能性があるため、以下のファイルを削除して、インスタンスを再起動してください。
[ドメインルート]/domains/domain1/osgi-cache/felix
PL/extJavaのプロセスがすでに起動済みであることを示すメッセージが出力されていた場合には、過去にこれらのプロセスを監視するPCMIサービスが異常終了したことで、プロセスが残存した可能性があります。以下の手順を実施して不要なプロセスを強制終了してからインスタンスを再起動してください。
サーバインスタンス(JavaVM)のプロセス回収
以下のpidファイル内に記載されているプロセスが存在する場合には、OSの機能を用いてプロセスを強制終了し、pidファイルを削除してください。これはすべてのサーバインスタンス(JavaVM)に対して実施してください。
[ドメインルート]/nodes/localhost-domain1/<サーバインスタンス(JavaVM)名/config/pid
Java EE DASサービスのプロセス回収
以下のpidファイル内に記載されているプロセスが存在する場合には、OSの機能を用いてプロセスを強制終了し、pidファイルを削除してください。
[ドメインルート]/domains/domain1/config/pid
Webサーバのプロセス回収
以下のpidファイル内に記載されているプロセスが存在する場合には、OSの機能を用いてプロセスを強制終了し、pidファイルを削除してください。
[Symfoware Serverインストールディレクトリ]/java/ahs22/plextjava/domain1/logs/httpd.pid
また、PCMIサービスのプロセスが残存している場合は、以下の手順を実施して不要なプロセスを強制終了してからインスタンスを再起動してください。
PCMIサービスのプロセス回収
以下の手順でプロセスが残存しているかを確認してください。プロセスが存在する場合には、OSの機能を用いてプロセスを強制終了してください。
ps -ef | grep "com.fujitsu.interstage.pcmi.PcmiMain [ドメインルート]/pcmi/isje6"