PL/extJavaのバックアップとリストアに関して説明します。
PL/extJavaのドメインやコンテナが配置されたディスクの故障などに備えて、PL/extJavaのバックアップを推奨します。
バックアップ契機としては、以下が想定されます。
PL/extJavaを変更した場合(コンテナ、サーバインスタンス(JavaVM)など)
Java関数を追加、変更、削除した場合
注意
システムディスクが故障した後、インスタンス管理者を再作成するときには、故障前と同じユーザー名、UIDおよびGIDにしてください。これらが異なると、バックアップデータと矛盾するため、リストアできません。
PL/extJavaのバックアップ手順について説明します。
フェイルオーバ運用を利用する場合、バックアップは運用系で取得してください。
データベース多重化運用を利用する場合、バックアップはプライマリサーバで取得してください。
インスタンスの停止
インスタンスを停止します。
停止方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。
インスタンスの停止に失敗した場合は、“8.11 インスタンス停止失敗時の対処”を参照してください。
PL/extJavaのバックアップ格納ディスクの用意
PL/extJavaの資源が格納されているディスクと異なるディスク装置を用意して、OSのコマンドなどを使用してマウントします。ドメインルートの2倍以上の容量があるディスクを用意してください。
PL/extJavaのバックアップ
OS上のシステム管理者ユーザーでpgx_jadminコマンドのbackupサブコマンドを実行して、PL/extJavaの資源をバックアップします。
注意
PL/extJavaのバックアップ格納ディレクトリには、下記のディレクトリを指定しないでください。
インスタンスのデータ格納先、バックアップ格納先およびドメインルートと同じディレクトリ
インスタンスのデータ格納先、バックアップ格納先およびドメインルート配下のディレクトリ
インスタンスのデータ格納先、バックアップ格納先およびドメインルートが、PL/extJavaのバックアップ格納ディレクトリの配下となるディレクトリ
例
PL/extJavaのバックアップ格納ディレクトリが「/backup」の場合
# pgx_jadmin backup --backupdir /backup
参照
backupサブコマンドの詳細は、“リファレンス”の“pgx_jadmin”を参照してください。
PL/extJavaをバックアップした時点にリストアする方法について説明します。
インスタンスの停止
インスタンスを停止します。
停止方法については、“2.1 インスタンスの起動と停止”を参照してください。
インスタンスの停止に失敗した場合は、“8.11 インスタンス停止失敗時の対処”を参照してください。
インスタンスのリストア
インスタンスのリストアが必要な場合、インスタンスをリストアします。
PL/extJavaのリストア
OS上のシステム管理者ユーザーでpgx_jadminコマンドのrestoreサブコマンドを実行して、PL/extJavaの資源をリストアします。
例
PL/extJavaのバックアップ格納ディレクトリが「/backup」の場合
# pgx_jadmin restore --backupdir /backup
参照
restoreサブコマンドの詳細は、“リファレンス”の“pgx_jadmin”を参照してください。