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HA Database Ready 業務開発ガイド(Open SQL編)
FUJITSU Integrated System

6.1.3 SQLオプションの設定

[SQLオプションの設定]画面では、SQL文を実行する際に関係する、各種設定をカスタマイズします。

項目/ボタン

説明

設定値

expr = NULL形式の解釈

expr = NULL形式の解釈について設定します。

以下のいずれかをラジオボタンで選択します。
セットアップ直後は、“標準方式”が設定されています。

  • 標準方式
    式の結果がNULLであるかどうかの表現としてexpr = NULLの形式を使用できません。

  • Microsoft Access方式
    式の結果がNULLであるかどうかの表現としてexpr = NULLが使用でき、式がNULLである場合はtrueを、それ以外の場合はfalseを返します。

DATE型の出力形式

日付の表示の形式と、入力の解釈方法を入力します。

出力書式指定(ISO、Postgres、SQL、German)、および、年/月/日の順序の入出力指定(DMY、MDY、YMD)を指定します。片方、または、両方を組み合わせて指定することも可能です。片方のパラメーターだけを指定した場合、省略したパラメーターは現在の値がそのまま引き継がれます。

DMYの代わりにEuroまたはEuropean、MDYの代わりにUSまたはNonEuroまたはNonEuropeanと記述することも可能です。

セットアップ直後は、“ISO,MDY”が設定されています。

1997年12月17日7時37分16.08秒は、以下のように表されます。

  • 片方のパラメーターを指定した場合

    • 年/月/日の順序の入出力指定の値にMDYが指定されている場合

      • ISO
        "1997-12-17 07:37:16-08"

      • Postgres
        "Wed Dec 17 07:37:16 1997 PST"

      • SQL
        "12/17/1997 07:37:16.00 PST"

      • German
        "17.12.1997 07:37:16.00 PST"

    • 出力書式指定の値にISOが指定されている場合

      • DMY(Euro,European)
        "1997-12-17 07:37:16-08"

      • MDY(US,NonEuro,NonEuropean)
        "1997-12-17 07:37:16-08"

      • YMD
        "1997-12-17 07:37:16-08"

  • 両方のパラメーターを指定した場合

    • ISO, DMY(Euro,European)
      "1997-12-17 07:37:16-08"

    • ISO, MDY(US,NonEuro,NonEuropean)
      "1997-12-17 07:37:16-08"

    • ISO, YMD
      "1997-12-17 07:37:16-08"

    • Postgres, DMY(Euro,European)
      "Wed 17 Dec 07:37:16 1997 PST"

    • Postgres, MDY(US,NonEuro,NonEuropean)
      "Wed Dec 17 07:37:16 1997 PST"

    • Postgres, YMD
      "Wed Dec 17 07:37:16 1997 PST"

    • SQL, DMY(Euro,European)
      "17/12/1997 07:37:16.00 PST"

    • SQL, MDY(US,NonEuro,NonEuropean)
      "12/17/1997 07:37:16.00 PST"

    • SQL, YMD
      "12/17/1997 07:37:16.00 PST"

    • German, DMY(Euro,European)
      "17.12.1997 07:37:16.00 PST"

    • German, MDY(US,NonEuro,NonEuropean)
      "17.12.1997 07:37:16.00 PST"

    • German, YMD
      "17.12.1997 07:37:16.00 PST"

INTERVAL型の出力形式

時間間隔の出力形式を指定します。

以下のいずれかをドロップダウンリストから選択します。

セットアップ直後は、“postgres”が設定されています。

年-月時間間隔の1年と2ヶ月、日-時刻時間間隔の3日と4時間5分6秒は、以下のように表されます。

  • “postgres”を設定した場合
    "1 year 2 mons", "3 days 04:05:06"

  • “postgres_verbose”を設定した場合
    "@ 1 year 2 mons", " @ 3 days 4 hours 5 mins 6 secs"

  • “sql_standard”を設定した場合
    "1-2", "3 4:05:06"

  • “iso_8601”を設定した場合
    "P1Y2M", "P3DT4H5M6S"

浮動小数点値の検索結果の精度

float4、float8、幾何データ型などの浮動小数点値の検索結果の精度を標準値より大きくしたり、小さくしたりできます。
正の値を指定すると標準値(float4は6、float8は15)より大きく、負の値を指定すると標準値より小さくなります。

-15~3の整数値で指定します。
セットアップ直後は、“0”が設定されています。

トランザクションのISOLATIONレベル

トランザクション間の分離レベルを設定します。

以下のいずれかをドロップダウンリストから選択します。
セットアップ直後は、“read committed”が設定されています。

  • read committed

  • serializable

  • read uncommitted

  • repeatable read

通貨の表現形式

通貨、日時、数値の表現に関連するロケールを設定します。

指定可能なロケールがドロップダウンリストに表示されます。ドロップダウンリストから選択してください。
セットアップ直後は、“C”が設定されています。

日時の表現形式

数値の表現形式

[変更]ボタン

指定した内容で設定します。

設定した内容は、変更後すぐに有効になります。

参考

SQLオプションをアプリケーションごとに変更したい場合は、アプリケーションからSETコマンドに以下のパラメーターを設定して変更することができます。

項目

パラメーター

expr = NULL形式の解釈

transform_null_equals

DATE型の出力形式

datestyle

INTERVAL型の出力形式

intervalstyle

浮動小数点値の検索結果の精度

extra_float_digits

トランザクションのISOLATIONレベル

default_transaction_isolation

通貨/日時/数値の表現形式

lc_monetary/lc_time/lc_numeric