Windows PowerShell通信を使用する運用操作部品「任意のコマンドを実行」または「Fingerprintを採取」を利用する場合は、以下を実施してください。
運用操作部品で、PowerShellを利用して各サーバに運用操作を指示する場合には、管理サーバ・業務サーバにおいて以下の設定が必要です。
管理サーバの設定
Windows PowerShellを管理者として起動してください。
[スタート]/[アプリ]-[Windows PowerShell]-[Windows PowerShell]-[管理者として実行する]
業務サーバのマシン名、およびIPアドレスを指定して以下のコマンドを入力し、“y”を押下して、WinRMクライアントのTrustedHostsを更新してください。
対象の業務サーバが1つの場合:
Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts -value "<業務サーバのマシン名>,<業務サーバのIPアドレス>" |
対象の業務サーバが複数の場合:
以下のようにマシン名とIPアドレスのペアをカンマで区切って指定してください。
Set-Item WSMan:\localhost\Client\TrustedHosts -value "<業務サーバ1のマシン名>,<業務サーバ1のIPアドレス>,<業務サーバ2のマシン名>,<業務サーバ2のIPアドレス>,・・・" |
以下のコマンドを入力し、“y”を押下して、PowerShellスクリプトの実行ポリシーを“RemoteSigned”に設定してください。
Set-ExecutionPolicy remotesigned |
注1) 管理サーバのOSが64ビットの場合、Windows PowerShell(x86)を管理者として起動し、設定してください。
業務サーバの設定
Windows PowerShellを管理者として起動してください。
[スタート]/[アプリ]-[Windows PowerShell]-[Windows PowerShell]-[管理者として実行する]
以下のコマンドを入力し、“y”を押下して、WinRMサービスを許可してください。
Enable-PSRemoting |
注1) “y”を押下後、再度内容を確認される場合があります。その場合、再度“y”を押下してください。
注意
業務サーバが64ビットアーキテクチャーの場合は、PowerShellの各コマンドは以下のPowerShellで管理者として実行してください。
業務サーバに32bit版のSystemwalker Runbook Automation エージェントをインストールしている場合:x86版のPowerShell
業務サーバに64bit版のSystemwalker Runbook Automationエージェントをインストールしている場合:64bit版のPowerShell
PowerShellを利用して別サーバに対してコマンドを実行する場合、コマンドを実行するサーバの以下の項目に上限が設定されています。実行するコマンドによって、業務サーバにおいて上限値の拡張が必要です。
実行するコマンドごとのメモリ使用量の最大値
バッチファイルを実行する場合、バッチファイルからstartコマンドで起動されたプロセスやcmd.exeプロセスで使用するメモリも含まれます。
1コマンドで生成される同時プロセス数(子プロセスも含みます)
1つの接続ユーザーが同時に接続できる数
同一の業務サーバに対して、同じ接続ユーザーを指定した運用操作部品「任意のコマンドを実行」を同時に実行できる数です。
業務サーバに設定されている値については、以下のコマンドにより確認できます。
実行するコマンドごとのメモリ使用量の最大値:
Get-Item WSMan:\localhost\Shell\MaxMemoryPerShellMB
1コマンドで生成される同時プロセス数:
Get-Item WSMan:\localhost\Shell\MaxProcessesPerShell
1つの接続ユーザーが同時に接続できる数:
Get-Item WSMan:\localhost\Shell\MaxShellsPerUser
運用操作部品「任意のコマンドを実行」を利用して以下のコマンドを発行する場合は、業務サーバにおいて設定を拡張するコマンドを実行してください。
java実行時のメモリサイズに大きな値を指定してjavaコマンドを実行する場合
大規模なファイルを指定することでメモリ使用量が大きくなるコマンドを実行する場合
指定するコマンドのマニュアルに大量にメモリを使用することが記載されている場合
各設定の拡張を行う例を以下に示します。
[例] メモリ使用量の上限値を2000Mに拡張します。
Set-Item WSMan:\localhost\Shell\MaxMemoryPerShellMB 2000
[例] 同時プロセス数の上限値を100に拡張します。
Set-Item WSMan:\localhost\Shell\MaxProcessesPerShell 100
[例] 1ユーザーの同時接続数の上限値を500に拡張します。
Set-Item WSMan:\localhost\Shell\MaxShellsPerUser 500
注意
業務サーバが64ビットアーキテクチャーの場合は、PowerShellの各コマンドは以下のPowerShellで管理者として実行してください。
業務サーバに32bit版のSystemwalker Runbook Automation エージェントをインストールしている場合:x86版のPowerShell
業務サーバに64bit版のSystemwalker Runbook Automationエージェントをインストールしている場合:64bit版のPowerShell
設定方法の詳細については、Microsoft社から公開されている“TechNet オンライン”の“リモートコマンドの実行”を参照してください。