ここでは、Webサーバコネクタ定義ファイルの以下について説明します。
■Webサーバコネクタ定義ファイルの記述形式
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<Isj2eeServiceDefinition>
<WebServer>
<Name>...</Name>
<WebServerConnector>
<WorkunitName>...</WorkunitName>
<Servlet>
<Address>...</Address>
</Servlet>
<Application>
<Name>...</Name>
</Application>
<ServletContainer>
<Timeout>...</Timeout>
<MaxProcessors>...</MaxProcessors>
</ServletContainer>
<Www>
<VirtualHost>
<Name>...</Name>
</VirtualHost>
<ServletSsl>...</ServletSsl>
<SslConfigName>...</SslConfigName>
</Www>
</WebServerConnector>
<Log>
<Directory>...</Directory>
<RolloverMode>...</RolloverMode>
<RolloverSize>...</RolloverSize>
<RolloverTimeStart>...</RolloverTimeStart>
<RolloverEverytime>...</RolloverEverytime>
<HistorySize>...</HistorySize>
<Debug>...</Debug>
</Log>
<FaultMonitor>
<Mode>...</Mode>
<CheckInterval>...</CheckInterval>
<CheckRetryInterval>...</CheckRetryInterval>
<CheckRetryCount>...</CheckRetryCount>
<WaitTime>...</WaitTime>
</FaultMonitor>
</WebServer>
</Isj2eeServiceDefinition> |
■Webサーバコネクタ定義ファイルのタグ一覧
Webサーバコネクタ定義ファイルのタグ一覧を以下に示します。一覧の記載方法については、“■タグの説明の見方”を参照してください。
なお、“Interstage管理コンソール画面との対応”欄に、Interstage管理コンソール画面との対応を示します。Webサーバコネクタ定義ファイルの各タグは、[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > “Webサーバ名” > [Webサーバコネクタ]の以下の項目に対応します。
タグ名 | Interstage管理コンソール画面との対応 | |
|---|---|---|
WebServer* |
| |
| Webサーバ名 | |
[新規作成]または[環境設定] | ||
Log? (注) | [ログ設定] | |
FaultMonitor? (注) | [故障監視設定] | |
タグ名 | Interstage管理コンソール画面との対応 | |||
|---|---|---|---|---|
[新規作成]または[環境設定] | ||||
| ワークユニット名 | |||
ServletコンテナのIPアドレス:ポート番号 | ||||
| Address* |
| ||
Webアプリケーション名 | ||||
| Name* |
| ||
Servletコンテナ設定 | ||||
| タイムアウト | |||
同時処理数 | ||||
Www? | Webサーバコネクタ(コネクタ)設定 | |||
| Webサーバのバーチャルホスト | |||
| Name* |
| ||
コネクタとServletコンテナ間のSSLの使用 | ||||
コネクタとServletコンテナ間のSSL定義 | ||||
タグ名 | Interstage管理コンソール画面との対応 | |
|---|---|---|
Log? (注) | [ログ設定] | |
| ログ出力ディレクトリ | |
ログファイルのロールオーバ | ||
ログファイルのロールオーバの“ログサイズ” | ||
ログファイルのロールオーバの“開始時刻” | ||
ログファイルのロールオーバの“繰り返し” | ||
世代数 | ||
デバッグ情報 | ||
タグ名 | Interstage管理コンソール画面との対応 | |
|---|---|---|
FaultMonitor? (注) | [故障監視設定] | |
| Mode? | 故障監視方式 |
故障監視間隔 | ||
応答待ち時間 | ||
故障時のリトライ回数 | ||
起動待ち時間 | ||
注) すべてのWebサーバコネクタで共通に使用される設定です。
■Webサーバコネクタ定義ファイルのタグ
◆<WebServer>タグ配下のタグ
Webサーバ名を、1~64バイトの半角英数字と‘-’(先頭と最終の文字には指定できません)からなる文字列で指定します。Webサーバは、最大64個まで指定可能です。
Windows(R)の場合、大文字・小文字を区別しません。
Solaris、Linuxの場合、大文字・小文字を区別します。
Webサーバ名は省略できません。
Webサーバ名に指定したWebサーバに該当するWebサーバコネクタの定義を更新します。
◆<WebServer><WebServerConnector>タグ配下のタグ
接続先のワークユニット名(IJServer名)を、1~28バイトの半角英数字および'_'で指定します。
<Address>タグ
接続先ワークユニット(Servletコンテナ)が動作するマシンのIPアドレスとポート番号およびServletコンテナ識別子を以下の形式で指定します。本タグは、必ず1つ以上定義してください。
【形式】 IPアドレス:ポート番号 [Servletコンテナ識別子]
IPアドレスとポート番号
接続先側マシンのワークユニットの環境設定で設定した、ServletコンテナのIPアドレスとポート番号と同じ値を指定します。
Servletコンテナ識別子
1~32バイトの半角英数字および'_'で指定します。省略した場合は、“ワークユニット名_1からの連番”の形式で自動的に採番されます。
例
(Servletコンテナ識別子を省略した場合) 111.222.333.444:9999
(Servletコンテナ識別子を指定した場合) 111.222.333.444:9999 ID1
<Name>タグ
接続先ワークユニットに配備されているWebアプリケーション名を指定します。
◆<WebServer><WebServerConnector><ServletContainer>タグ配下のタグ
タイムアウト時間(単位:秒)を、1~2147483647の整数値で指定します。デフォルト値は600秒です。
以下の場合に、リクエストはタイムアウトとして処理されます。
アプリケーションが指定時間以上レスポンスを返さなかった場合
Servletコンテナへのリクエスト送信、およびレスポンス受信が指定時間以上途絶えた場合
クライアントシステムからの通信が指定した時間以上途絶えた場合
Servletコンテナひとつあたりの最大接続数(単位:個)を、1~2048の整数値で指定します。デフォルト値は無制限です。1度値を設定した後で省略値(無制限)に戻すには、0を指定します。
◆<WebServer><WebServerConnector><Www>タグ配下のタグ
<Name>タグ
接続先ワークユニットに配備されているWebアプリケーションに対する要求を受け付ける定義済みのバーチャルホストを、以下の形式で指定します。
省略した場合は、すべてのバーチャルホストからの要求を受け付けます。
【形式】 サーバのホスト名[:ポート番号]
例
www.abcd.efg:9999
注) IPアドレスだけが異なるバーチャルホストを指定しても、要求の振り分けは行われません。必ずポート番号またはホスト名の異なるバーチャルホストを指定してください。
注) バーチャルホストの設定は、Interstage管理コンソールの[サービス] > [Webサーバ] > “Webサーバ名” > [バーチャルホスト]で行います。Webサーバ側のバーチャルホストの設定を変更した場合には、Webサーバを再起動してください。
WebサーバコネクタとServletコンテナの通信にSSLを使用するかどうかを以下から選択します。大文字・小文字を区別しません。
OFF(使用しない)・・・デフォルト値
ON(使用する)
WebサーバとIJServerを別マシンで運用している場合は、設定接続先のWebサーバコネクタの設定と同じ値を指定します。
![]()
ON(使用する)を指定した場合、Webサーバの実行グループはInterstage証明書環境へのアクセス権限を持ったグループと一致している必要があります。
ServletSslタグにON(使用する)を指定した場合に有効です。
WebサーバコネクタとServletコンテナ間の通信で使用するSSL定義名を指定します。
以下に該当するSSL定義は使用できません。使用すると、Webアプリケーションに接続できない、またはワークユニットの起動に失敗することがあります。
暗号化方法に、以下のいずれも指定されていない場合
128bitのAES暗号、SHA-1 MAC
168bitのトリプルDES暗号、SHA-1 MAC
128bitのRC4暗号、SHA-1 MAC
128bitのRC4暗号、MD5 MAC (SSL 3.0/TLS 1.0のみ)
56bitのDES暗号、SHA-1 MAC
40bitのRC4暗号、MD5 MAC (SSL 3.0/TLS 1.0のみ)
暗号なし、SHA-1 MAC
暗号なし、MD5 MAC
プロトコルバージョンに、[SSL 2.0]のみ指定されている場合
◆<WebServer><Log>タグ配下のタグ
ログファイルの出力先ディレクトリを、以下の条件を満たすディレクトリ名でフルパスで指定します。
ディレクトリ名の最大長は以下です。
127バイト
255バイト
ディレクトリ名に“${serverroot}”を含めることはできません。
以下の記号は指定できません。
シャープ(#)、ダブルクォーテーション(")、カンマ(,)、スラッシュ(/)、セミコロン(;)、アスタリスク(*)、クエスチョンマーク(?)、大なり(>)、小なり(<)、パイプ(|)
コロン(:)はドライブの区切り文字としてだけ使用できます。
シャープ(#)
指定したディレクトリが存在しない場合は新規に作成されます。
なお、ログファイル名は“jk2.log”固定で、変更はできません。
出力先ディレクトリを変更した場合、変更前のディレクトリに出力されたログは残りますので、必要に応じて削除してください。
省略した場合は、以下のディレクトリに出力されます。
C:\Interstage\F3FMjs5\logs\jk2\Webサーバ名
/opt/FJSVjs5/logs/jk2/Webサーバ名
![]()
Webサーバの通信プロセスを実行するユーザが所有者であり、そのユーザが書き込み可能なディレクトリを指定してください。Webサーバの通信プロセスを実行するユーザは、デフォルトでは[nobody]です。
ログをバックアップする場合に、ログサイズとログ収集時間のどちらでバックアップを行うかを以下から選択します。大文字・小文字を区別しません。
SIZE(ログサイズ)・・・デフォルト値
TIME(ログ収集時間)
RolloverModeにSIZEを指定した場合に有効です。
ログファイルの最大サイズ(単位:メガバイト)を、1~512の整数値で指定します。デフォルト値は1メガバイトです。
ログファイルが指定したサイズに達すると、ロールオーバされます。
RolloverModeにTIMEを指定した場合に有効です。
ロールオーバの開始時刻(単位:時)を、0~23の整数値で指定します。
ワークユニットの起動後、本タグで指定した開始時刻に達すると、ロールオーバが開始されます。
RolloverModeにTIMEを指定した場合に有効です。
ログファイルをロールオーバする繰り返し間隔(単位:時間)を、1~24の整数値で指定します。デフォルト値は24時間です。
RolloverTimeStartで指定した時刻から、本タグで指定した時間が経過するたびに、ログがロールオーバされます。
例
[開始時刻]:0、[繰り返し]:24の指定で午後10時に起動した場合、起動後(10時から)使用されるログファイルが午前0時([開始時刻])にロールオーバされます。以降、24時間([繰り返し])ごとにロールオーバされます。
指定した条件を満たした場合、ログファイルの切り替え(ロールオーバ)が実行された時間(年月日-時分秒)が付加された名前(jk2_YY.MM.DD_hh.mm.ss.log)で保存され、継続的にログ収集が行われます。
◆<WebServer><FaultMonitor>タグ配下のタグ
注意
WebサーバコネクタとWebサーバコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)を併用する場合、故障監視を行うWebサーバの名前には、同じ名前を使用しないでください。
故障監視の監視方式を以下から選択します。大文字・小文字を区別しません。
none(使用しない)・・・デフォルト値
ping(ping監視)
port(port監視)
故障監視を行う間隔(単位:秒)を、1~99999の整数値で指定します。デフォルト値は60秒です。
故障監視の応答を待つ時間(単位:秒)を、1~99の整数値で指定します。デフォルト値は10秒です。
故障監視の応答がない場合に、故障状態と判定するまでのリトライ回数(単位:回数)を、0~99999の整数値で指定します。デフォルト値は3回です。
Webサーバ起動時に、Webサーバコネクタの故障監視の起動待ちをする時間(単位:秒)を、0~600の整数値で指定します。デフォルト値は30秒です。
■Webサーバコネクタ定義ファイルの例
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
<Isj2eeServiceDefinition>
<WebServer>
<Name>FJapache</Name>
<WebServerConnector>
<WorkunitName>SAMPLE</WorkunitName>
<Servlet>
<Address>10.10.10.10:9002 SAMPLE_001</Address>
</Servlet>
<ServletContainer>
<Timeout>600</Timeout>
<MaxProcessors>0</MaxProcessors>
</ServletContainer>
<Www>
<ServletSsl>OFF</ServletSsl>
</Www>
</WebServerConnector>
<Log>
<!-- Windows(R) -->
<!--
<Directory>C:\Interstage\F3FMjs5\logs\jk2\FJapache</Directory>
-->
<!-- Solaris/Linux -->
<!--
<Directory>/opt/FJSVjs5/logs/jk2/FJapache</Directory>
-->
<RolloverMode>SIZE</RolloverMode>
<RolloverSize>1</RolloverSize>
<RolloverTimeStart>0</RolloverTimeStart>
<RolloverEverytime>0</RolloverEverytime>
<HistorySize>1</HistorySize>
<Debug>OFF</Debug>
</Log>
<FaultMonitor>
<Mode>none</Mode>
<CheckInterval>60</CheckInterval>
<CheckRetryInterval>10</CheckRetryInterval>
<CheckRetryCount>3</CheckRetryCount>
<WaitTime>30</WaitTime>
</FaultMonitor>
</WebServer>
</Isj2eeServiceDefinition> |
■注意事項
XML形式のファイルを編集する場合は、注意事項を参照して、XML形式の仕様に従って編集してください。