【非互換内容】
クラスタシステム上でのGS/SURE連携方式の運用において、待機ノードの仮想インタフェース(運用モード'n')をシステム起動時から活性化します。
【変更点】
変更前
システム起動時、待機ノードの仮想インタフェース(運用モード'n')は活性化されず、物理インタフェースが活性化されます。
変更後
システム起動時、待機ノードの仮想インタフェース(運用モード'n')が活性化され、物理インタフェースは活性化されません。
【注意事項】
インタフェース名を意識して通信を行うアプリケーションは注意が必要です。従来、待機ノード側では、物理インタフェースはhme0, hme1等のNIC種別ごとのインタフェース名でしたが、今版よりsha1, sha2等の仮想インタフェース名で活性化されます。
【非互換内容】
構成情報の設定時や仮想インタフェースの活性化時に、設定された仮想IPアドレスと物理IPアドレスに対するネットワークアドレスの整合性確認を行うようになりました。このため、各二重化方式ごとに整合性の確認を行い、不適切なネットワークアドレスの仮想IPアドレス、または物理IPアドレスが設定されている場合には、以下の警告メッセージを出力します。
警告メッセージ:
hanet: 35800: warning: the same network addresses are inappropriate.
注意
hanetconfigコマンドにより構成情報の設定を行う前に、/etc/inet/netmasksファイルにサブネットマスクの設定を行ってください。サブネットマスクの設定を事前に行っていない場合、構成情報の設定時に警告メッセージが出力されることがあります。
【変更点】
変更前
構成情報に設定されたIPアドレスに対するネットワークアドレスの確認を行いません。
ネットワークアドレス | 二重化方式 | 結果 | |
各インタフェース(物理インタフェースや仮想インタフェースなど)に設定されたネットワークアドレスが同一 | NIC切替方式 | 設定は正しい | 警告メッセージなし |
高速切替方式 | 設定は誤り | ||
RIP方式 | |||
GS/SURE連携方式 |
変更後
構成情報に設定されたIPアドレスに対するネットワークアドレスの確認を行います。
ネットワークアドレス | 二重化方式 | 結果 | |
各インタフェース(物理インタフェースや仮想インタフェースなど)に設定されたネットワークアドレスが同一 | NIC切替方式 | 設定は正しい | 警告メッセージなし |
高速切替方式 | 設定は誤り | 警告メッセージあり (358番) | |
RIP方式 | |||
GS/SURE連携方式 |
【注意事項】
以下のコマンド実行時に警告メッセージ(メッセージ番号358)が出力される場合は、物理インタフェースおよび仮想インタフェースに設定したIPアドレスおよびネットマスク値(/etc/netmasks)を確認し、設定に誤りがないかを確認してください。なお、警告メッセージが出力された場合でも、コマンドの処理は停止せずに実行されます。
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig modify
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig copy
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetnic add
/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create
システム起動時またはRMS起動時にネットワークアドレスの設定誤りを検出した場合は、警告メッセージを標準エラー出力(stderr)ではなくsyslogに出力する場合があります。