伝送路二重化機能4.1A30において、前バージョンから非互換となるコマンドについて説明します。
なお、各コマンドの詳細については“第7章 コマンドリファレンス”を参照してください。
【非互換内容】
伝送路二重化機能を運用中、設定コマンドにて環境定義の動的追加/変更/削除が可能となります。
【変更点】
変更前
運用中に環境定義の追加、変更および削除を行った場合、システムをリブートすることで設定値が有効となります。
変更後
運用中に環境定義の追加、変更および削除を行った場合、即時に設定値が有効となります。
【非互換内容】
NIC切替方式のHUB監視機能において、仮想インタフェースごとに監視の起動/停止、および監視情報の設定/表示が可能となります。
【変更点】
変更前
複数の仮想インタフェースが存在した場合、個別に監視の起動/停止、および監視情報の設定/表示が行えません。
なお、複数の監視情報の設定内容は以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll print |
変更後
複数の仮想インタフェースが存在した場合、個別に監視の起動/停止、および監視情報の設定/表示が行えます。
なお、複数の監視情報の設定内容は以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll print |
【注意事項】
RIP方式およびGS/SURE連携方式の監視機能については、従来から変更はありません。
【非互換内容】
仮想インタフェースの活性化において、活性化に失敗した仮想インタフェースが複数の場合、エラーメッセージが仮想インタフェースごとに出力されます。
【変更点】
変更前
仮想インタフェースごとのメッセージ出力を行いません。
なお、複数の仮想インタフェースを活性化した場合のメッセージは以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet -n sha0,sha1 |
変更後
仮想インタフェースごとのメッセージ出力を行います。
なお、複数の仮想インタフェースを活性化した場合のメッセージは以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/strhanet -n sha0,sha1 |
【注意事項】
コマンド実行時に、どの仮想インタフェースが活性化に失敗したのかを確認できます。
【非互換内容】
仮想インタフェースの非活性化において、非活性化に失敗した仮想インタフェースが複数の場合、エラーメッセージが仮想インタフェースごとに出力されます。
【変更点】
変更前
仮想インタフェースごとのメッセージ出力を行いません。
なお、複数の仮想インタフェースを非活性化した場合のメッセージは以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/stphanet -n sha0,sha1 |
変更後
仮想インタフェースごとのメッセージ出力を行います。
なお、複数の仮想インタフェースを非活性化した場合のメッセージは以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/stphanet -n sha0,sha1 |
【注意事項】
コマンド実行時に、どの仮想インタフェースが非活性化に失敗したのかを確認できます。
【非互換内容】
ルータ/HUB監視機能の状態表示において、仮想インタフェースごとに監視情報を表示します。また、特定の仮想インタフェースのみの監視情報表示が可能となります。
【変更点】
変更前
仮想インタフェースごとの監視情報表示を行いません。
なお、監視状態は以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppoll |
変更後
仮想インタフェースごとの監視情報表示を行います。
なお、監視状態は以下のように表示されます。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/dsppoll |
【注意事項】
dsppollコマンドの表示結果を参照して伝送路状態を監視するようなアプリケーションは、表示形式が変更されることによる影響があります。なお、'-n'オプションを指定してdsppollコマンドを実行することにより、仮想インタフェースごとに従来互換形式での表示が可能です。
'-c'オプションを指定してGS/SURE連携方式の通信相手先監視情報を表示する場合は、従来からの変更はありません。