本製品では、テープ装置へのバックアップ機能を提供していません。ディスクへのバックアップ機能(一次バックアップ)のみ提供します。
また、本製品の機能でディスク上に取得したバックアップ資源をテープ装置などに再バックアップ(二次バックアップ)機能や、二次バックアップ資源の管理機能、および、二次バックアップからのリストア・リカバリー機能は提供していません。
二次バックアップを取得したい場合は、管理者が手動で行う必要があります。
以下に、二次バックアップに関するガイドラインを示します。
二次バックアップのタイミングについて
以下のタイミングで二次バックアップしてください。
オンラインバックアップ運用を実行した後
オフラインバックアップ運用を実行した後
ポイント
ACMのOPC・QuickOPCを使用して一次バックアップを取得した場合、ディスクアレイ装置の負荷が高くならないようにするため、ACMの物理コピーの完了を待ち合わせてから二次バックアップを取得することを推奨します。
本製品の実行ログのバックアップが必要な場合は、別途、バックアップを取得してください。
実行ログの詳細については、「第18章 実行ログ」を参照してください。
注意
本製品の機能が動作していない状態で、バックアップしてください。
二次バックアップの対象資源について
以下の領域中の、すべての資源を二次バックアップしてください。
RMfO管理領域
RMfO管理領域には、本製品の管理情報やリカバリ・カタログ・データベースが配置されます。
データファイルバックアップ領域(RMAN) ※バックアップ方法がRMANの場合
データファイルバックアップ領域(ACM) ※バックアップ方法がACMの場合
制御ファイルバックアップ領域
アーカイブログバックアップ領域
SPFILEバックアップ領域 ※ファイル形式がASMの場合
注意
本製品のインストールディレクトリ配下が破損した場合は、上記の資源の二次バックアップでは本製品は動作できません。「5.7 環境設定資源のバックアップ」を参照して、二次バックアップと併せて環境設定のバックアップを取得してください。
ポイント
バックアップ管理世代が1世代以外の場合、データファイルのバックアップ領域、制御ファイルのRMANバックアップ領域、アーカイブログのRMANバックアップ領域は、バックアップ管理世代別に領域が分かれている場合があります。二次バックアップでは、以下のいずれかのバックアップ管理世代を対象にできます。「二次バックアップからの復旧について」の注意点を参照して、どのバックアップ管理世代を対象にするかを決定してください。
すべてのバックアップ管理世代
直近にオンラインバックアップした最新バックアップ管理世代のみ
RMfO管理領域
RMfO管理領域には、バックアップ履歴が配置されます。
オフラインバックアップ領域
注意
本製品のインストールディレクトリ配下が破損した場合は、上記の資源の二次バックアップでは本製品は動作できません。「5.7 環境設定資源のバックアップ」を参照して、二次バックアップと併せて環境設定のバックアップを取得してください。
ポイント
本製品の実行ログのバックアップが必要な場合は、別途、バックアップを取得してください。
実行ログの詳細については、「第18章 実行ログ」を参照してください。
二次バックアップの方法について
本製品による規定はありません。
注意
二次バックアップを採取する場合は、RAWイメージでの二次バックアップを推奨します。
二次バックアップを行う場合や二次バックアップをリストアする場合は、ディレクトリやファイルの権限を変更しないようにしてください。
ファイルシステムイメージでの二次バックアップを採取する場合は、二次バックアップ完了後、必ず上記の領域をアンマウントしてください。
上記の領域がアンマウントされていない場合、二重マウントによりファイルシステムを破壊する場合や、オンラインバックアップやオフラインバックアップ実行時に、バックアップが正常終了しても、取得されたバックアップでデータベースを復旧できなくなる場合があります。
二次バックアップからの復旧について
二次バックアップのリストアについて、以下の注意点があります。
注意
二次バックアップのリストアについては、以下の注意点があります。
二次バックアップしたすべての資源をリストアしてください。
二次バックアップしたときの元の場所にリストアしてください。
オンライン運用時に、リストアした資源を元にターゲットデータベースを復旧する場合は、オンラインREDOログ、および、直近までのアーカイブログ(バックアップセットを含む)が存在するかにより、指定できる復元ポイントが異なります。
存在する場合
破損直前まで復旧できます。
存在しない場合
復元したバックアップ管理世代の範囲で、復元ポイントを指定して復旧してください。
ただし、復旧時に使用する二次バックアップが「直近にオンラインバックアップした最新バックアップ管理世代のみ」の場合、復元ポイントにバックアップ履歴(最新世代)のみ指定可能です。