バックアップ方法にACM機能(OPC、QuickOPC、EC)を使用する場合は、バックアップ(OPC、QuickOPC)や復旧(OPC、QuickOPC、EC)の完了後も、バックグラウンドでは物理コピーが行われています。
オンライン物理コピー状態通知機能やオフライン物理コピー状態通知機能で、物理コピーの進捗状況表示と完了待ちができます。
ACMの仕様などで物理コピーが行われている状態では実施できない運用の組合せがありますので、組合せに応じて、物理コピーの完了を待ち合わせるか、または、物理コピーを中断するためにACMセッションをキャンセルするかの対応を行ってください。
物理コピーが行われている状態では実施できない運用の組合せ
オンライン復旧やオフライン復旧の物理コピー実行中に、同一のターゲットデータベースに対してACMを使用したすべてのバックアップ・復旧は実施できません。
オンライン物理コピー状態通知機能やオフライン物理コピー状態通知機能を使用して、物理コピーの状態を確認して完了を待ち合わせてください。
オンラインバックアップやオフラインバックアップの物理コピー実行中に、同一のターゲットデータベースに対して物理コピー実行中以外のバックアップ先を使用したACMでの復旧は実施できません。
オンライン物理コピー状態通知機能やオフライン物理コピー状態通知機能を使用して、物理コピーの状態を確認して完了を待ち合わせるか、利用者にて物理コピーが実行中のACMセッションをキャンセルしてください。
オンラインバックアップやオフラインバックアップの物理コピー実行中に、物理コピー中のオンラインバックアップ資源やオフラインバックアップ資源を二次バックアップすることは可能です。しかし、物理コピー中に二次バックアップするとディスクアレイ装置の負荷が高くなるため、物理コピーの完了を待ち合わせてから二次バックアップすることを推奨します。
オンライン物理コピー状態通知機能やオフライン物理コピー状態通知機能を使用して、物理コピーの状態を確認して完了を待ち合わせてください。
注意
ACMセッションをキャンセルすると、コピー先のデータは使用できません。
ACMセッションをキャンセルすると、次回のQuickOPCでのバックアップでは、差分コピーではなく全体コピーとなります。次回のバックアップに時間がかかる可能性があります。
オンラインバックアップ初期化機能やオフラインバックアップ初期化機能では、ACMのセッションはキャンセルしません。
参照
ACM機能の物理コピーについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド」を参照してください。
物理コピー状態通知機能の対象ボリュームについては、「3.3.9 OPC・QuickOPCの物理コピー完了待ち」「3.4.9 OPC・QuickOPC・ECの物理コピー完了待ち」「3.5.5 OPC・QuickOPCの物理コピー完了待ち」「3.6.8 OPC・QuickOPCの物理コピー完了待ち」を参照してください。