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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

3.7.1 RACノード縮退時の運用

RACを構成するノードが縮退(サーバ停止やOracle Clusterware停止)している場合、本製品の運用により動作が異なります。
各運用の動作は、以下のとおりです。

オンラインバックアップ系の運用

RAC構成の場合、オンライン全体バックアップ運用時、オンラインアーカイブログバックアップ運用時ともに、オンラインバックアップを行うノード(実行ノード)は起動している必要があります。
実行ノード以外のノードが停止している場合でも、オンラインバックアップは正常に実施できます。

オンライン復旧系の運用

RAC構成の場合、すべてのオンライン復旧時に、オンライン復旧を行う実行ノードは起動している必要がありますが、実行ノード以外のノードが停止している場合、オンライン復旧は警告エラーで復帰します。


RAC構成時は、本製品では以下の順番で復旧します。

  1. 【実行ノード】ASMディスク・グループのマウント

  2. 【実行ノード】ターゲットデータベースの復旧(リカバリー)

  3. 【実行ノード】ターゲットデータベースのインスタンス起動

  4. 実行ノード以外の処理(下記の5~6)を実行するかの確認

  5. 【実行ノード以外】ASMディスク・グループのマウント

  6. 【実行ノード以外】ターゲットデータベースのインスタンス起動


上記の1~3で異常が発生した場合は、エラーで復帰します。

上記の5~6で異常が発生した場合は、警告で復帰します。

ポイント

  • 各ノードでのASMディスク・グループのマウント結果やターゲットデータベースのインスタンス起動結果については、以下に通知します。

    • CUI操作時:実行ログ

    • GUI操作時:画面、実行ログ


オフラインバックアップ運用

RAC構成の場合、オフラインバックアップ時(オフライン手動バックアップ以外)は、オフラインバックアップを行う実行ノードは起動している必要があります。また、実行ノード以外のクラスタを構成するノードが停止している場合、オフラインバックアップは警告エラーで復帰します。


RAC構成時は、本製品では以下の順番で復旧します。

  1. 【実行ノード】ターゲットデータベースのバックアップ

  2. 【実行ノード】ASMディスク・グループのマウント

  3. 【実行ノード】ターゲットデータベースのインスタンス起動

  4. 【実行ノード以外】ASMディスク・グループのマウント

  5. 【実行ノード以外】ターゲットデータベースのインスタンス起動


上記の1~3で異常が発生した場合は、エラーで復帰します。

上記の4~5で異常が発生した場合は、警告で復帰します。

注意

  • 上記の1から5までの処理は、無条件に実行します。オンラインバックアップ運用時やオフライン復旧運用時のように、実行ノードの処理が終了した時点で、実行ノード以外の処理を実行するかを選択できません。

ポイント

  • 各ノードでのASMディスク・グループのマウント結果やターゲットデータベースのインスタンス起動結果については、実行ログに通知します。


オフライン復旧運用

RAC構成の場合、オフラインリストア時(オフライン手動リストア以外)に、オフライン復旧を行う実行ノードは起動している必要がありますが、実行ノード以外のクラスタを構成するノードが停止している場合、オフライン復旧は警告エラーで復帰します。


RAC構成時は、以下の順番で復旧します。

  1. 【実行ノード】ターゲットデータベースのリストア

  2. 【実行ノード】ASMディスク・グループのマウント

  3. 【実行ノード】ターゲットデータベースのインスタンス起動

  4. 実行ノード以外の処理(下記の5~6)を実行するかの確認

  5. 【実行ノード以外】ASMディスク・グループのマウント

  6. 【実行ノード以外】ターゲットデータベースのインスタンス起動


上記の1~3で異常が発生した場合は、エラーで復帰します。

上記の5~6で異常が発生した場合は、警告で復帰します。

ポイント

  • 各ノードでのASMディスク・グループのマウント結果やターゲットデータベースのインスタンス起動結果については、実行ログに通知します。