RACを構成するノードが縮退(サーバ停止やOracle Clusterware停止)している場合、本製品の運用により動作が異なります。
各運用の動作は、以下のとおりです。
オンラインバックアップ系の運用
RAC構成の場合、オンライン全体バックアップ運用時、オンラインアーカイブログバックアップ運用時ともに、オンラインバックアップを行うノード(実行ノード)は起動している必要があります。
実行ノード以外のノードが停止している場合でも、オンラインバックアップは正常に実施できます。
オンライン復旧系の運用
RAC構成の場合、すべてのオンライン復旧時に、オンライン復旧を行う実行ノードは起動している必要がありますが、実行ノード以外のノードが停止している場合、オンライン復旧は警告エラーで復帰します。
RAC構成時は、本製品では以下の順番で復旧します。
【実行ノード】ASMディスク・グループのマウント
【実行ノード】ターゲットデータベースの復旧(リカバリー)
【実行ノード】ターゲットデータベースのインスタンス起動
実行ノード以外の処理(下記の5~6)を実行するかの確認
【実行ノード以外】ASMディスク・グループのマウント
【実行ノード以外】ターゲットデータベースのインスタンス起動
上記の1~3で異常が発生した場合は、エラーで復帰します。
上記の5~6で異常が発生した場合は、警告で復帰します。
ポイント
各ノードでのASMディスク・グループのマウント結果やターゲットデータベースのインスタンス起動結果については、以下に通知します。
CUI操作時:実行ログ
GUI操作時:画面、実行ログ
オフラインバックアップ運用
RAC構成の場合、オフラインバックアップ時(オフライン手動バックアップ以外)は、オフラインバックアップを行う実行ノードは起動している必要があります。また、実行ノード以外のクラスタを構成するノードが停止している場合、オフラインバックアップは警告エラーで復帰します。
RAC構成時は、本製品では以下の順番で復旧します。
【実行ノード】ターゲットデータベースのバックアップ
【実行ノード】ASMディスク・グループのマウント
【実行ノード】ターゲットデータベースのインスタンス起動
【実行ノード以外】ASMディスク・グループのマウント
【実行ノード以外】ターゲットデータベースのインスタンス起動
上記の1~3で異常が発生した場合は、エラーで復帰します。
上記の4~5で異常が発生した場合は、警告で復帰します。
注意
上記の1から5までの処理は、無条件に実行します。オンラインバックアップ運用時やオフライン復旧運用時のように、実行ノードの処理が終了した時点で、実行ノード以外の処理を実行するかを選択できません。
ポイント
各ノードでのASMディスク・グループのマウント結果やターゲットデータベースのインスタンス起動結果については、実行ログに通知します。
オフライン復旧運用
RAC構成の場合、オフラインリストア時(オフライン手動リストア以外)に、オフライン復旧を行う実行ノードは起動している必要がありますが、実行ノード以外のクラスタを構成するノードが停止している場合、オフライン復旧は警告エラーで復帰します。
RAC構成時は、以下の順番で復旧します。
【実行ノード】ターゲットデータベースのリストア
【実行ノード】ASMディスク・グループのマウント
【実行ノード】ターゲットデータベースのインスタンス起動
実行ノード以外の処理(下記の5~6)を実行するかの確認
【実行ノード以外】ASMディスク・グループのマウント
【実行ノード以外】ターゲットデータベースのインスタンス起動
上記の1~3で異常が発生した場合は、エラーで復帰します。
上記の5~6で異常が発生した場合は、警告で復帰します。
ポイント
各ノードでのASMディスク・グループのマウント結果やターゲットデータベースのインスタンス起動結果については、実行ログに通知します。