オンラインバックアップ系の運用では、データベースを停止せずに、バックアップを取得します。バックアップ中も、データベースを使用する業務を継続することができます。
オンラインバックアップ系の運用では、以下の機能を使用します。
オンラインバックアップ系の機能
オンラインバックアップ系の運用には、以下の運用があります。
オンラインバックアップで、データベース全体のバックアップを取得する運用です。
バックアップには、以下のような機能を使用します。
オンラインバックアップ系の機能
オンラインバックアップ
オンラインアーカイブログ削除
オンラインEC同期開始
オンライン物理コピー状態通知
データベースが破損した場合、破損直前の状態に戻すには、以下のデータベース資源とバックアップ資源が必要です。
オンライン全体バックアップ運用で取得したバックアップ資源
オンラインバックアップを取得した時点以降のアーカイブログ
オンラインREDOログ
上図の例では、データベースを稼動させた状態で、毎日、オンラインバックアップでデータベース全体をバックアップしています。
3世代分のバックアップ資源が管理されており、4回目のバックアップとなる水曜日は、1回目に取得した日曜日のバックアップ領域にバックアップされ、日曜日のバックアップはなくなります。このように、バックアップ領域は、バックアップ管理世代内で循環使用され、管理世代外のバックアップは削除されていきます。
土曜日のバックアップ取得前の時点では、水曜日から金曜日までの3日分のバックアップがあります。
土曜日のバックアップ前にデータベースが破損した場合、破損直前まで復旧する場合は、金曜日のオンラインバックアップと、それ以降のアーカイブログ、オンラインREDOログが必要です。
定期的に取得されるオンライン全体バックアップ運用の間に、アーカイブログバックアップを行う運用です。
オンラインアーカイブログバックアップ運用では、オンラインバックアップ以降の差分データをアーカイブログでバックアップします。そのため、オンライン全体バックアップ運用が行われていることが前提となります。
バックアップには、以下のような機能を使用します。
オンラインバックアップ系の機能
オンラインアーカイブログバックアップ
オンラインアーカイブログ削除
データベースが破損した場合、破損直前の状態に戻すには、以下のデータベース資源とバックアップ資源が必要です。
オンライン全体バックアップ運用で取得したバックアップ資源
オンラインアーカイブログバックアップ運用で取得したバックアップ資源
最後にアーカイブログバックアップを取得した時点以降のアーカイブログ
オンラインREDOログ
アーカイブログのみをバックアップすることで、データベース全体のバックアップよりも、バックアップ時間の短縮やデータベースへの負荷軽減、バックアップ領域の節約などが可能です。
ただし、データベースが破損した場合、オンライン全体バックアップ運用に比べてリカバリー時に適用する更新ログの量が多いため、データベースの復旧に時間がかかる可能性があります。
上図の例では、日曜日と水曜日に、オンライン全体バックアップ運用を行い、それ以外の日にオンラインアーカイブログバックアップ運用を行っています。
オンラインアーカイブログバックアップの世代管理は、オンライン全体バックアップ運用と同じです。アーカイブログバックアップに関しては、直前のオンライン全体バックアップと同じ世代で管理されます。管理対象から外れると、オンラインバックアップ同様、アーカイブログバックアップも削除されます。
土曜日のバックアップ前にデータベースが破損した場合、破損直前に戻すには、水曜日のオンラインバックアップと、木曜日と金曜日のアーカイブログバックアップと、それ以降のアーカイブログ、オンラインREDOログが必要です。