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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

20.1.11 ACMバックアップ定義ファイル (rmfo_acmdbf.ini)

データファイルのACMバックアップに関する情報を指定する環境設定ファイルを「ACMバックアップ定義ファイル」と呼びます。
ACMバックアップ定義ファイルは、データファイルバックアップ方法が「ACM(OPC)」または「ACM(QuickOPC)」の場合のみ作成します。

ACMバックアップ定義ファイルは、以下のファイルパス名で作成してください。

installdir\conf\work\confname\rmfo_acmdbf.ini

installdir : 本製品のインストールフォルダー
confname : 環境設定名

注意

環境設定名には、「20.1.1 基本情報ファイル (rmfo_system.ini)」の「CONF_NAME」に設定する値と同じ値を使用してください。

ACMバックアップ定義ファイルに記述する内容は、「基本情報フイル」の「データベースファイル種別」および「データファイルバックアップ方法」によって異なります。


「データファイルバックアップ方法」が「2:ACM(OPC)」「4:ACM(QuickOPC)」の場合
「データベースファイル種別」が「1:ファイルシステム」の場合

ACM/ファイルシステムの場合」を参照してください。

「データベースファイル種別」が「3:ASM」の場合

ACM/ASMの場合」を参照してください。

「データファイルバックアップ方法」が「6:CCM(QuickOPC)」の場合

CCMの場合」を参照してください。


ACM/ファイルシステムの場合

ACMバックアップ定義ファイルには、1行につき1つの業務ボリュームに関する情報を指定します。
ACMバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

|業務ボリューム|バックアップ1|バックアップ2|バックアップ3

ACMバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。

項目名

設定値

業務ボリューム

データファイルが配置されている物理ディスクのボリュームを指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

バックアップ1

業務ボリュームに対応した1世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

バックアップ2

バックアップ基本情報ファイル」の「バックアップ管理世代数」に「2」以上を指定した場合、2世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。

バックアップ管理世代数が1世代の場合は、空欄にしておいてください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

バックアップ3

バックアップ基本情報ファイル」の「バックアップ管理世代数」に「3」を指定した場合、3世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。

バックアップ管理世代数が2世代以下の場合は、空欄にしておいてください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

注意

  • データファイル(表領域)が格納されている領域をすべて指定してください。

  • 設定値を区切る「|」は省略できません。

  • 「|」の前後に、空白およびタブを入れないでください。

  • 空行を入れないでください。

  • 最大行数は1024行です。

  • 業務ボリューム、バックアップボリュームは、ACMのswsrpvolinfoコマンドで表示されるOriginal-Volume、Replica-Volumeを「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

  • 業務ボリューム、および、バックアップ1には、必ず値を設定してください。

  • バックアップ2は、バックアップ管理世代を2世代以上に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を1世代に設定する場合は、指定する必要はありません。

  • バックアップ3は、バックアップ管理世代を3世代に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を2世代以下に設定する場合は、指定する必要はありません。

参照

swsrpvolinfoコマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド」を参照してください。


ACM/ASMの場合

ACMバックアップ定義ファイルには、1行につき1つの業務ボリュームに関する情報を指定します。
ACMバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

ASMディスク・グループ|業務ボリューム|バックアップ1|バックアップ2|バックアップ3

ACMバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。

項目名

設定値

ASMディスク・グループ名

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域のASMディスク・グループ名を指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字と一部の記号(「_」、「#」、「$」)です。

  • 最大長は30文字です

  • ASMディスク・グループ名の先頭に「+」を指定しないでください。

業務ボリューム

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域の、物理ディスクのボリュームを指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

バックアップ1

業務ボリュームに対応した1世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

バックアップ2

バックアップ基本情報ファイル」の「バックアップ管理世代数」に「2」以上を指定した場合、2世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。

バックアップ管理世代数が1世代の場合は、空欄にしておいてください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

バックアップ3

バックアップ基本情報ファイル」の「バックアップ管理世代数」に「3」を指定した場合、3世代目のACMバックアップ先ボリュームを指定します。

バックアップ管理世代数が2世代以下の場合は、空欄にしておいてください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「\」、「-」、「:」、「.」、「@」です。

  • 128文字以内を推奨します。

  • 「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

注意

  • データファイル(表領域)が格納されているASMディスク・グループをすべて指定してください。

  • 設定値を区切る「|」は、設定値を指定しない場合でも省略できません。

  • 「|」の前後に、空白およびタブを入れないでください。

  • 空行を入れないでください。

  • 最大行数は1024行です。

  • 業務ボリューム、バックアップボリュームは、ACMのswsrpvolinfoコマンドで表示されるOriginal-Volume、Replica-Volumeを「@」以降のノード名(論理ノード名)も含めて指定してください。

  • ASMディスク・グループ名、業務ボリューム、および、バックアップ1には、必ず値を設定してください。

  • バックアップ2は、バックアップ管理世代を2世代以上に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を1世代に設定する場合は、指定する必要はありません。

  • バックアップ3は、バックアップ管理世代を3世代に設定する場合のみ設定してください。バックアップ管理世代を2世代以下に設定する場合は、指定する必要はありません。

参照

swsrpvolinfoコマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド」を参照してください。


CCMの場合

ACMバックアップ定義ファイルには、1行につき1つのCCMコピーペアに関する情報を指定します。
ACMバックアップ定義ファイルの形式は、以下のとおりです。

ASMディスク・グループ名|コピーグループ|コピーペア||

ACMバックアップ定義ファイルの1行に設定する情報を、以下に示します。

項目名

設定値

ASMディスク・グループ名

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域のASMディスク・グループ名を指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字と一部の記号(「_」、「#」、「$」)です。

  • 最大長は30文字です

  • ASMディスク・グループ名の先頭に「+」を指定しないでください。

コピーグループ

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域のASMディスク・グループに属するボリュームの、CCMコピーグループを指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、「_」、「-」、「#」、「.」、「+」です。

  • 半角英数字で始まる値を指定してください。

  • 最大長は64文字です。

コピーペア

ターゲットデータベースのデータファイル(表領域)が格納されている領域のASMディスク・グループに属するボリュームの、CCMコピーペアを指定してください。

  • 指定可能な文字は、半角英数字および、以下を除く記号です。

    「~」「%」「@」「*」「?」「"」「<」「>」「/」「|」「&」「;」「^」「=」

注意

  • データファイル(表領域)が格納されているASMディスク・グループに属するボリュームをすべて指定してください。また、複数のASMディスク・グループで同一ボリューム(コピーペアのコピー元ボリューム)を使用している場合、同じコピーペアの設定で、ASMディスク・グループ数分の行を設定してください。

  • 設定値を区切る「|」は省略できません。

  • 「|」の前後に、空白およびタブを入れないでください。

  • 空行を入れないでください。

  • 最大行数は1024行です。

  • コピーグループは、CCMの“acgroup list”コマンドで表示されるグループ名を指定してください。

  • コピーペアは、CCMの“acgroup detail -g <コピーグループ>”コマンドで表示されるコピーペアを指定してください。

参照

acgroupコマンドについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド」を参照してください。