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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

12.1.3 【HA構成】オフラインリストア運用


図12.3 【HA構成】オフラインリストア運用


ポイント

「物理コピーの完了待ち」は、「データベースの復旧」以降で「オンライン運用との併用時の操作」の前までに実行すれば問題ありません。


  1. 【前作業】管理領域・バックアップ領域の確認

    <RMfO管理領域の確認>

    RMfO管理領域のクラスタディスクが、実行ノードでオンラインになり、領域内にアクセス可能であること(正しいドライブ文字が割り当てられていること)を確認してください。

    <有効なオフラインバックアップ取得済みの確認>

    オフラインバックアップ系の運用で有効なバックアップが取得済みであることを確認してください。
    必要に応じて、バックアップ領域にバックアップ資源があることを確認してください。


  2. DBチェック

    オフラインDBチェック機能を使用して、データベースの破損状況を確認してください。

    ⇒コマンドでの操作:12.3.1 【CUI操作】オフラインDBチェック機能
    ⇒画面からの操作:機能なし

    参考

    オフラインDBチェックの実行結果と併せて、Oracleデータベースのアラート・ログを参照してください。データベースが破損した場合は、アラート・ログ・ファイル(alert_ORACLE_SID.log)に、情報が出力されます。アラート・ログ・ファイルで、破損発生ファイルや出力されたアーカイブログ情報などの詳細が確認できます。

    参照

    アラート・ログ・ファイル、および、アラート・ログ・ファイルに出力されているメッセージについては、「Oracle データベース エラー・メッセージ」を参照してください。


  3. 【前作業】ACM環境の確認・操作

    ACMを使用する場合、ACM環境に対して、以下を確認・操作してください。

    <物理コピー完了状態の確認>

    同一のターゲットデータベースに対するオンライン復旧(同一世代・別世代ともに)やオフライン復旧の物理コピーが存在しないことを確認してください。

    ⇒操作方法:物理コピー完了状態の確認方法

    <QuickOPCトラッキングのキャンセル>(CCMを除く)

    ETERNUSの機種やファームウェア版数がマルチコピー状態でのリストア時にトラッキングをキャンセルする必要がある環境下では、オフライン復旧前に、QuickOPCを使用して同一のターゲットデータベースに対するオンラインバックアップを行った場合、事前にそのバックアップのQuickOPCトラッキングをキャンセルしてください。

    ⇒操作方法:QuickOPCトラッキングのキャンセル方法


  4. 【前作業】WSFC/OFS環境の操作・確認

    WSFC/OFS環境に対して、以下の操作を行ってください。

    <データベースリソースの停止>

    ターゲットデータベースのデータベースリソースを停止してください。

    ⇒操作方法:データベースリソースの停止

    <データベースサービスの起動>

    ターゲットデータベースのWindowsサービスが停止している場合は、起動してください。

    ⇒操作方法:データベースサービスの起動

    <物理ディスクに対するリソース監視の停止>

    クラスタディスク上に配置されている以下の領域について、物理ディスクに対するリソース監視の停止を行ってください。

    • ターゲットデータベース領域

    • オフラインバックアップ領域

    なお、オフラインバックアップ領域については、クラスタディスク上に配置されていない場合、リソース監視の停止は必要ありません。

    ⇒操作方法:物理ディスクに対するリソース監視の停止


  5. データベースの復旧

    オフラインリストア機能を使用して、データベースを復旧してください。

    ⇒コマンドでの操作:12.3.2 【CUI操作】オフラインリストア機能
    ⇒画面からの操作:機能なし


  6. 物理コピーの完了待ち

    必要に応じて、オフライン物理コピー状態通知機能を使用して、ACMの物理コピーの完了を待ち合わせてください。

    ⇒コマンドでの操作:10.3.4 【CUI操作】オフライン物理コピー状態通知機能
    ⇒画面からの操作:機能なし


  7. 【後作業】WSFC/OFS環境の操作・確認

    WSFC/OFS環境に対して、以下の操作を行ってください。

    <物理ディスクに対するリソース監視の再開>

    4.で停止した物理ディスクに対するリソース監視を再開してください。

    ⇒操作方法:物理ディスクに対するリソース監視の再開

    <データベースリソースのオンライン>

    ターゲットデータベースのデータベースリソースをオンラインに変更してください。

    ⇒操作方法:データベースリソースのオンライン


  8. 【後作業】オンライン運用との併用時の操作

    同一ターゲットデータベースに対して、オフライン運用とオンライン運用を併用している場合、以下の作業を行ってください。

    • オフラインリストアを行った後は、ターゲットデータベースがオフラインバックアップ時点の状態に戻るため、ターゲットデータベースと、オンラインバックアップで使用しているリカバリ・カタログの間に、情報の不整合が発生します。
      そのため、オフラインリストアを行った後は、オンライン運用環境で、以下の操作を行ってください。

      1. リカバリ・カタログの更新

      2. オンラインバックアップ初期化

      3. オンラインバックアップ

    • オフラインリストアを行った後は、リストア前のアーカイブログをすべて手動で削除してください。削除していない場合、オンライン復旧時にエラーが発生する場合があります。