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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

6.3.2 GDSの構成設定

GDSの設定は以下のとおりです。

設定は順不同ですので、どちらから行っても構いません。

注意

すでにクラスが作成されている 1つ以上のシングルノードをクラスタシステムに移行する場合、GDSの設定が必要になります。
設定の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“A.2.30 シングルノードからクラスタシステムへの移行”を参照してください。

6.3.2.1 ZFSブート環境のシステムディスクのミラー設定

ZFSブート環境でシステムディスクをミラーリングする場合は、以下のいずれかの設定を行います。

各項目に設定する値は、“A.8.1 システムディスクのミラー設定を行う場合”に対応します。

6.3.2.2 UFSブート環境のシステムディスクのミラー設定

UFSブート環境でシステムディスクをミラーリングする場合は、以下の設定を行います。

各項目に設定する値は、“A.8.1 システムディスクのミラー設定を行う場合”に対応します。なお、操作手順の中では“システムディスクミラー設定ワークシート”をワークシートと略します。

参照

設定の詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“5.2.1 システムディスク設定”を参照してください。

◆操作手順

  1. Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。

    GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)が表示されます。

  2. システムディスクのミラー設定を行うノードをGDS構成ツリーから選択し、[設定]-[システムディスク設定]メニューを選択します。
    選択したノードのミラー対象ディスク一覧が表示されます。

    システムディスク(ワークシートの「物理ディスク名」)を選択し、<次へ>をクリックします。

  3. ルートクラスのクラス名を設定します。

    ルートクラスのクラス名(ワークシートの「クラス名」)を入力し、<次へ>をクリックします。

    注意

    各クラスタノードでルートクラスのクラス名が重ならないように指定してください。

  4. グループ構成ディスクを選択します。

    「グループ名」(ワークシートの「グループ名」)を入力後、「物理ディスク一覧」からシステムディスクの「ミラー対象ディスク」(ワークシートの「ミラーディスク名」)を選択し、<追加>をクリックします。

    「グループ構成ディスク」に選択した「ミラー対象ディスク」が表示されていることを確認し、<次へ>をクリックします。

  5. 物理ディスク一覧からスペアディスク(ワークシートの「スペアディスク」)を選択し、<追加>をクリックします。

    選択したスペアディスクが「スペアディスク」に登録されていることを確認後、<次へ>をクリックします。
    スペアディスクの設定が不要な場合は、手順6.へ進みます。

  6. システムディスク構成を確認します。

    物理ディスク名とミラーディスク名を確認し、<作成>をクリックします。

    システムディスクの作成完了後、以下の画面が表示されます。
    内容を確認後、<確認>をクリックします。

    同様に、primecl02のシステムディスクのミラー設定を行います。

    全ノードで設定完了後、全ノードを再起動してください。

6.3.2.3 共用ディスクの設定

共用ディスクの設定は以下の手順で行います。

■ボリュームの設定

ボリュームには以下の4種類があります。

  1. シングルボリューム

  2. ミラーボリューム

  3. ストライプボリューム

  4. コンカチネーショングループに作成されるボリューム

ここでは、シングルボリューム(a)の場合とその他のボリューム(b,c,d)の場合とに分けて、ボリュームの設定方法を説明します。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“第5章 操作”を参照してください。

各項目に設定する値は、“A.8.2 共用ディスクの設定を行う場合”の“■GDS構成ワークシート”に対応します。

注意

GDS運用管理ビュー(以降、メイン画面)からディスククラスの追加・削除・名前の変更を行う場合は、Cluster Admin画面を閉じてから操作を行ってください。

◆シングルボリュームの設定

シングルボリュームを使用しない場合は、本設定は必要ありません。

◆操作手順

  1. メイン画面の起動

    Web-Based Admin Viewのトップ画面で<Global Disk Services>を選択します。

  2. ディスククラスの作成と物理ディスクの登録

    メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。

    上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。

  3. ディスクタイプ属性の設定

    メイン画面のディスク情報フィールドから、手順1.で登録したディスクを選択し、メニューバーの[操作]-[属性変更]を選択します。

    「ディスクタイプ」を[single]に設定し、<完了>をクリックします。

  4. ボリュームの作成

    [設定]-[ボリューム構成設定]を選択し、「グループ/ディスク一覧」から、手順1.で登録したディスクを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。

    入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。

    設定確認後、<完了>をクリックします。

◆その他のボリュームの設定

シングルボリュームのみを使用する場合は、本設定は必要ありません。

◆操作手順

  1. ディスククラスの作成と物理ディスクの登録

    メイン画面の[設定]メニューから[クラス構成設定]を選択します。

    上記の画面で、登録する物理ディスクを「物理ディスク」一覧から選択し、<追加>をクリックします。<追加>をクリックするとクラス属性定義画面が開きます。「クラス名」を入力し、「タイプ」は「shared」のまま変更せずに、<完了>をクリックします。

  2. ディスクグループの構成設定

    [グループ構成設定]タブをクリックします。

    上記の画面で、グループに追加するディスクを「クラス構成ディスク/グループ」一覧から選択後、<追加>をクリックします。

    グループ属性定義画面で「グループ名」、「タイプ」、「ストライプ幅」を入力し、<完了>をクリックします。

  3. ボリュームの作成

    [ボリューム構成設定]タブをクリックし、「グループ/ディスク一覧」から、手順2.で作成したグループを選択します。ボリューム図の<未使用>を選択し、「ボリューム名」、「ボリュームサイズ」、属性などを入力します。

    入力完了後、<追加>をクリックすると、設定した情報が反映されます。

    設定確認後、<完了>をクリックします。

  4. 構成を確認

    ディスク構成は、以下のように表示されます。

■ファイルシステムの設定

6.4 ファイルシステムの初期設定”に従って、ファイルシステムの設定を行います。

なお、ボリュームをufsファイルシステムとして使用する場合は、ファイルシステム構成画面でファイルシステムの設定ができます。詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“5.2.4 ファイルシステム構成”を参照してください。

注意

本手順に従ってファイルシステムの設定を行った場合、作成したファイルシステムのエントリが/etc/vfstabファイルに追加されます。作成したファイルシステムをFsystemリソースとして使用する場合は、/etc/vfstabファイルに追加されたエントリを削除し、/etc/vfstab.pclにエントリを追加する必要があります。詳細については、“6.7.1.2 Fsystemリソースの作成”を参照してください。

◆操作手順

  1. メイン画面の[設定]メニューから[ファイルシステム構成]を選択し、ボリュームのファイルシステムタイプなどを入力し、<作成>をクリックします。

  2. 「ファイルシステム構成設定」を終了するには、<完了>をクリックします。