パッチ適用、パッチ配付、パラメーター設定、スクリプト実行、および、構成変更で、業務サーバに以下のスクリプト、または、コマンドを実行できます。
パッチ適用、パッチ配付、および、パラメーター設定の実行前/実行後スクリプト
スクリプト実行のスクリプト
構成変更のスクリプト実行、または、コマンド実行
実行するスクリプト、および、コマンドの注意事項を以下に示します。
スクリプト作成、および、コマンド指定時の注意事項
スクリプト、および、コマンドで使用できる復帰値について
スクリプトは、“0”を正常、“0”以外を異常として復帰値を出力するように作成することを推奨します。なお、復帰値に159~240の値は使用できません。
スクリプトのファイル名について
スクリプトのファイル名に使用できる文字列は、155文字以内の半角英数字、半角空白、および以下の記号です。
~ _ - . ( )
155文字を超えるファイル名のスクリプトを指定した場合、スクリプト実行時にエラーとなる場合があります。
なお、Windowsの場合は、スクリプトの拡張子を“.bat”または“.cmd”としてください。PowerShellで作成されたシェル・スクリプトは実行できません。
異なるプラットフォーム間でスクリプトを作成する場合の注意事項
異なるプラットフォーム間でスクリプトを作成する際は、OSに合わせて改行コードの変換が必要です。
Windowsでは改行コードはCRLF(キャリッジリターン+ラインフィード)です。
Linuxでは改行コードはLF(ラインフィード)です。
使用できないコマンドについて
以下のコマンドはスクリプト内、および、コマンドから実行しないでください。これらのコマンドを実行すると、業務サーバにおいてスクリプト処理、および、コマンド処理が待機状態となり、スクリプトの処理が完了しない場合があります。
対話型処理が必要なコマンド【Windows/Linux/Solaris】
OSの再起動や停止が発生するコマンド【Windows/Linux/Solaris】
実行するとウィンドウが起動するコマンド【Windows】
ATコマンド【Windows】
フルスクリーン系のコマンド【Linux/Solaris】
実行ユーザーについて
スクリプト、および、コマンドは、業務サーバのOSの以下のユーザーで実行されます。
【Windows】LocalSystemアカウント
【Linux/Solaris】root
シングルユーザーモードについて【Linux/Solaris】
シングルユーザーモードでスクリプトまたはコマンドの実行時に、FJSVsglcfというサービスが自動登録されます。事前にFJSVsglcfというサービスが登録されていないことを確認してから実行してください。また、スクリプトまたはコマンドの実行後、FJSVsglcfのサービスは自動的に削除されます。
シングルユーザーモードへの切り替え時に、シングルユーザーモード用の以下のファイルが自動生成されます。元のファイルは、ファイル名の末尾に"_FJSVsglcf"が付加されたファイルに退避され、スクリプトまたはコマンドの実行後に退避されたファイルが復元されます。そのため、シングルユーザーモードで実行するスクリプトおよびコマンド内で、退避されたファイルを削除しないようにしてください。
【Linux】
Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6の場合
/etc/inittab
Red Hat Enterprise Linux 7の場合
/etc/systemd/system/default.target
シングルユーザーモードへの切り替え、およびシングルユーザーモードからの切り替え時に、OSの再起動が行われます。以下に注意してください。
パッチ配付の実行後スクリプトをシングルユーザーモードで実行する場合、実行後スクリプトでOSの再起動が行われるため、ジョブ依頼時にOS再起動を指定する必要はありません。
global zoneに対してシングルユーザーモードでスクリプトまたはコマンドを実行する場合、global zoneのOSの再起動により、non-global zoneが停止または再起動されます。【Solaris】
対象サーバでシングルユーザーモードでのスクリプトまたはコマンドの実行を含むジョブが待機中、実行中または選択中(異常)の場合、新たにシングルユーザーモードでのスクリプトまたはコマンドの実行を含むジョブを依頼することはできません。
シングルユーザーモードで実行されたスクリプトまたはコマンドが1時間以内に完了しない場合、ジョブがエラー終了します。シングルユーザーモードでスクリプトまたはコマンドを実行する場合、1時間以内で完了するスクリプトまたはコマンドを指定してください。
エラー発生時のログ出力例
スクリプト、および、コマンドのエラー判定は、以下から選択できます。構成変更のスクリプト実行、および、コマンド実行は、正常と判断する復帰値を指定できます。
0を正常、0以外を異常と判断します。
全ての復帰値を正常と判断する。
スクリプト、および、コマンドが異常となった場合、ジョブの状態が"選択中(異常)"となります。[ジョブ管理]画面内の処理詳細で、スクリプトおよびコマンドの復帰値、標準出力、および、標準エラーが表示されます。この値を参考にして、スクリプトおよびコマンドの見直しを実施してください。
タイムアウト発生時の対処方法
スクリプト、および、コマンドの処理がハングアップなどにより終了しなくなった場合、または処理の途中で業務サーバが停止した場合、処理開始から12時間後にタイムアウトエラーとなり[処理詳細]画面に下記メッセージが表示されます。また、ジョブの状態が"選択中(異常)"となります。スクリプトおよびコマンドの見直しを行い、再試行、継続、または中止の操作を行ってください。
CFMGP20008 コマンド実行処理で異常が発生しました。[復帰値:0][コマンド:指定したスクリプトまたはコマンド][詳細:The operation component was successful.]
スクリプトの添付例
管理コンソールの[ジョブ管理]画面内の処理詳細で、登録したスクリプトをダウンロードすることができます。
以下に例を示します。