Virtual Volumeを使用する場合、VMホストとETERNUS ディスクアレイ間にVVOLアクセスパス(Virtual Volume用のアクセスパス)を設定します。
アクセスパスを設定しているかどうかに関わらず、必ずVVOLアクセスパスを設定してください。
VVOLアクセスパスの操作には、以下があります。
注意
VVOLアクセスパスは、Webコンソールで操作してください。storageadmコマンドでは操作できません。
VVOLアクセスパスの作成
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「VVOLアクセスパスの設定」を参照して、VVOLアクセスパスを作成してください。
ファイバーチャネル環境では、ETERNUS ディスクアレイのホストアフィニティとFCスイッチのゾーニングを設定できます。iSCSI環境では、ETERNUS ディスクアレイのホストアフィニティを設定できます。
ポイント
Virtual Volumeはアフィニティグループを使用しないため、アフィニティグループを事前に作成する必要はありません。アクセスパスを設定する場合だけアフィニティグループが必要です。
VMホストをSANブートする場合や、Virtual Volumeの仮想マシンにRDM接続のボリュームを割り当てる場合は、アクセスパスとVVOLアクセスパスの両方を設定してください。
アクセスパスとVVOLアクセスパスの両方を設定している環境では、どちらか一方のアクセスパスだけを削除した場合、FCスイッチのゾーニングは削除されません。
1つのVMホストと1つのETERNUS ディスクアレイ間に複数のVVOLアクセスパスを設定した場合、それらはマルチパスとして自動的に設定されます。
VVOLアクセスパスの使用状況の表示
VVOLアクセスパスには、以下の状態があります。状態は、Webコンソールのアクセスパス一覧画面の「VVOL機能」欄に表示されます。
「VVOL機能」に表示される文字列 | 意味 |
---|---|
Enable(Used) | 使用中(仮想マシンが動作している)のVVOLアクセスパス |
Enable(Unused) | 使用していない(仮想マシンが停止している)VVOLアクセスパス |
Disable | アクセスパス |
ポイント
Virtual Volumeはアフィニティグループを使用しません。このため、VVOLアクセスパスだけが設定されているパスの場合、Webコンソールのホストアフィニティ一覧画面の「アフィニティグループ」欄にはハイフン("-")が表示されます。
VVOLアクセスパスの継承
ファイバーチャネル環境でVMホストのHBAを交換する場合、交換後にアクセスパスの継承作業が必要です。
HBA交換後、対象のVMホストで「設定の再読み込み」を実行したあと、HBA状態に応じて以下の作業を実施してください。
注意
iSCSI環境の場合は、交換前のIPアドレスとiSCSIネームを交換後のHBAに設定してください。アクセスパスの継承作業は不要です。
アクセスパスの継承手順で、アクセスパスとVVOLアクセスパスの両方を継承できます。
参照
手順は、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「サポート装置部品の交換」にある「HBA交換後のHBA状態がChangedのとき」を参照してください。
以下の手順で、VVOLアクセスパスを継承します。
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「VVOLアクセスパスの削除」を参照して、VVOLアクセスパスを削除します。
アクセスパスを設定していた場合、『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の「サポート装置部品の交換」にある「HBA交換後のHBA状態がChangedでないとき」を参照して、アクセスパスを変更します。
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「VVOLアクセスパスの設定」を参照して、VVOLアクセスパスを再作成します。
VVOLアクセスパスの削除
VVOLアクセスパスの削除手順は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「VVOLアクセスパスの削除」を参照してください。
ポイント
マルチパスを構成していない環境では、使用中(仮想マシンが動作している)のVVOLアクセスパスを削除できません。マルチパスを構成している環境では、VVOLアクセスパスが残り1つになるまで、任意のVVOLアクセスパスを削除できます。
アクセスパスとVVOLアクセスパスの両方を設定している環境では、どちらか一方のアクセスパスだけを削除しても、FCスイッチのゾーニングは削除されません。アクセスパスとVVOLアクセスパスの両方を削除すると、ゾーニングが削除されます。