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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.2 運用ガイド
FUJITSU Storage

6.2.4 アクセスパスの削除

本製品は、本製品で設定したアクセスパスおよびファイバーチャネルスイッチに対して、アクセスパスを削除できます。

サーバノード(HBA)-サーバノード(HBA)間、ストレージ(CA)-ストレージ(CA)間のファイバーチャネルスイッチの1対1のWWPNゾーニングによるアクセスパスの削除は、ファイバーチャネルスイッチのプロパティのゾーニング情報で削除を実施してください。

スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する目的でのアクセスパスの削除はできません。本製品は、ユーザーのアクセスパスの削除要求を処理する際にスイッチのゾーニング設定がすべて削除される場合、ダミーのゾーンを作成します。ゾーニングの削除によってゾーンセキュリティがなくなった場合、運用中のディスク領域に不用意なアクセスが発生する恐れがありますが、作成されたダミーゾーンでデータ破壊が防止されます。

スイッチのゾーン状態をゾーニング設定なし(No Security)状態に変更する場合は、手動でスイッチをNo Security状態にしてください。なお、作成されたダミーゾーンは、アクセスパスが追加されても削除されません。

6.2.4.1 前準備

留意事項

サーバノードの設定

物理減設(Solaris OSだけ)

6.2.4.2 実設定

設定されているアクセスパスを削除します。

  1. [Solaris OS(MPHD、MPLB環境)の場合] マルチパスの設定の解除を実施します。各コマンドのパラメーター仕様は、各ドライバのマニュアルを参照してください。

    • MPLB 2.2以上の場合

      mplbconfigコマンドを-dオプション付きで実行して、マルチパスインスタンスからパスの削除を実施してください。

    • MPLB 2.1以下、MPHDの場合

      iompadmコマンドのdestroyを実行してください。

      MPLB 2.1以下、MPHDの場合は、パスの増減設コマンドをサポートしていません。そのため、上記コマンドでマルチパスインスタンスの削除を実施してください。

  2. [Solaris OS(MPHD、MPLB、HDDV環境)の場合] HDDVの解放

    非活性増設設定/通常設定(hddvadm -m)環境の場合、対象サーバノード上で以下のコマンドを実行してください。

    # hddvadm -i

    hddv.confがsd.confに移動し、mphd.conf/mplb.confファイルも退避されます。

  3. [Windowsの場合] 富士通製マルチパスディスク制御機構またはmsdsmが設定されている場合は、Windowsサーバノードをシャットダウンしてください。本製品は、この環境でWindowsサーバノードが起動中の場合、アクセスパス削除を抑止します。

  4. Webコンソールで対象アクセスパスの削除を実行してください。

  5. [ETERNUS Multipath Driver 2.0.1以上の場合] grmpdautoconfコマンドを実行し、パス減設を実施します。コマンド仕様の詳細は、『ETERNUS Multipath Driver ユーザーズガイド』を参照してください。

    # /usr/sbin/grmpdautoconf -d
  6. [Solaris OSの場合] 以下の作業でサーバノードにストレージを認識させます。

    ETERNUS Multipath Driver 2.0.1以上、MPLB、MPHD、HDDVで活性増設(hddvadm -M)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。パスの減設後は、必ずサーバノードのファイバーチャネルカード定義を有効にするためにサーバを再起動する必要があります。

    # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (サーバ再起動)
    # disks -C

    MPLB 2.2以上、MPHD、HDDVで、非活性増設・通常設定(hddvadm -m)環境の場合、以下のコマンドを実行してください。

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0

    • シングルユーザーモードで立ち上げてください。

    • # hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 (定義ファイル復活によって、各種ドライバのインスタンス(mplb/mphd/hddv)が構築されます)

    • # disks -C

    MPLB 2.1以下の環境の場合

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i5 -g0

    • シングルユーザーモードで立ち上げてください。

    • # hddvadm -m (sd.confの必要部がhddv.confに移動し、退避したmphd.conf/mplb.confファイルが復活します)

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

    • # disks -C

    • #iompadmコマンドのnewコマンドでマルチパスを再度構築します。

    ハードディスクドライバ(HDDV)とマルチパス制御(MPHD、MPLB)の両方とも使用していない環境の場合

    • # touch /reconfigure

    • # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

    • # disks -C

  7. 本製品上からのアクセスパスの確認をしてください。

  8. [Windowsの場合] 装置を再起動してください。

  9. [Linuxの場合] 装置を再起動してください。

  10. [HP-UXの場合] 装置を再起動してください。

  11. [AIXの場合] 装置を再起動してください。

  12. [そのほかのサーバノードの場合] デバイス削除認識をさせるための作業を行ってください。

    VMware vSphere 4以降の場合は、VMホストの再起動、またはVMware Infrastructure Clientからアクセスパスを設定したHBAについて、Rescanを実行した後、本製品から当該サーバノードについて[設定の再読み込み]を実行してください。VMware Infrastructure Clientの操作は、「6.2.1 アクセスパスとは」の「VMware環境のアクセスパス」を参照してください。