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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.2 運用ガイド
FUJITSU Storage

6.2.1 アクセスパスとは

本製品では、サーバノードとストレージのデバイスの論理パスを“アクセスパス”と定義しています。

アクセスパスは、サーバノード、ファイバーチャネルスイッチ、ストレージの以下のアクセス制御機能によって生成されます。

ファイバーチャネルスイッチのゾーニング

スイッチメーカーが提供している機能で、サーバノード側のHBA(ホストバスアダプター)のファイバーチャネルのWWN/ポート番号とストレージ側のCA(チャネルアダプター)のWWN/ポート番号などの情報をゾーンという単位で組み合わせ、そのゾーンで定義されたポート以外からのアクセスを制限します。

ストレージのホストアフィニティ

ストレージベンダーが提供している機能で、サーバノード側のHBAのWWPNをストレージ側が認識してアクセスを制限します。HBAのWWPNとストレージ内エリア(アフィニティグループ/Zone)との対応付けの設定も可能です。
ETERNUS DX series, ETERNUS DX200Fでは、“アフィニティグループ設定”、“ホストアフィニティグループ設定”という用語で定義します。

統合アクセスパス制御

本製品は、これらの機能を統合的に管理することで、SANのセキュリティとそれぞれの機能の特長を生かした設定を容易に行うことを可能としています。

本製品では、各機器の機能、設定状態に応じてアクセスパスを制御します。

VMware環境のアクセスパス

本製品は、VMゲストについて、HBAの管理を未サポートのため、アクセスパス管理も未サポートです。

VMware vSphere Virtual Volumes環境以外の環境で、VMホストについてアクセスパス設定を変更(設定/削除/継承)した場合は、VMホストを再起動するか、VMware Infrastructure Clientから以下の操作を実行してください。

  1. [Configuration]タブを選択します。

  2. Hardwareリストから、"Storage Adapters"を選択します。

  3. Storage Adaptersリストから、アクセスパス設定を変更したHBAに該当するデバイスを選択します。
    Webコンソールに表示されている論理HBA番号と同じ名前のデバイスを選択してください。

  4. ポップアップメニューより[Rescan]を実行します。

VMware vSphere Virtual Volumes環境におけるアクセスパス管理は、『ETERNUS SF 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes編』の「VVOLアクセスパス管理」を参照してください。

注意

ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く), DX S3 series, ETERNUS DX200FのホストグループおよびCAポートグループを使用している場合、以下の留意事項があります。

  • 本製品では、ホストグループおよびCAポートグループを意識する必要はありません。本製品のWebコンソール画面やコマンド実行結果には、ホストグループおよびCAポートグループが表示されません。

  • ホストグループおよびCAポートグループを指定して作成したホストアフィニティは、Webコンソールでアクセスパス情報として表示されます。

  • 本製品のアクセスパス設定操作で作成したアクセスパスに対応するホストアフィニティが、ETERNUS Web GUIで表示されます。
    ただし、当該ホストアフィニティのホストグループおよびCAポートグループの欄は、"-"となります。

  • 本製品のアクセスパス削除操作で削除したアクセスパスに対応するホストがホストグループから削除されますが、動作に影響はありません。

  • 当該ホストが削除されることによりホストグループに登録されているホストが存在しなくなる場合、当該ホストグループも削除されますが、動作に影響はありません。