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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.2 運用ガイド
FUJITSU Storage

1.2.6 ストレージ容量の仮想化運用

以下のETERNUS ディスクアレイでは、シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)技術を利用したストレージ容量の仮想化機能が搭載されています。

装置名

対応ファームウェアの版数

ETERNUS DX400 series
ETERNUS DX8000 series
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)
ETERNUS DX S3 series
ETERNUS DX200F

全版数

シン・プロビジョニングとは、ストレージ・リソースを仮想化して割り当てることで、ストレージの物理容量を削減できる技術です。シン・プロビジョニングが導入された環境では、物理ディスクは共有のディスクプールとして管理され、サーバへは仮想ボリュームとして割り当てます。仮想ボリュームに書き込まれると、そのデータ量に応じてディスクプールから物理ディスクが割り当てられます。ディスクプールの使用量に応じてサーバに影響を与えずに物理ディスクを増設できます。これにより、少ない物理ディスク容量で大容量の仮想ディスクをサーバに割り当てて運用を開始できるため、初期投資の抑制(スモールスタート)が可能です。

本製品では、シン・プロビジョニング機能を導入した上記のETERNUS ディスクアレイに対して、以下の機能を提供します。

構成管理

仮想ボリュームと物理ディスクとの関連付けを可視化します。Webコンソールにおいて、シン・プロビジョニングによって仮想化された構成(ディスクプール、仮想ボリューム)と物理構成(RAIDグループ、物理ディスク)との関連を表示します。物理ディスクの故障などの障害発生時に、影響箇所を簡単に確認できます。

閾値監視

ディスクプールの閾値監視を行います。物理容量を消費してディスクプールの容量不足を起こさないよう、閾値を設けて物理ディスクプールを監視します。ディスク使用率が閾値に達すると、アラームで閾値超えを通知し、運用停止を防ぎます。

参照

詳細は、「6.4 シン・プロビジョニング管理」を参照してください。

ストレージ容量の仮想化運用における留意事項

本製品を使用してストレージ容量の仮想化運用を管理する場合は、以下について事前に把握しておく必要があります。

実施できない操作

本製品では、シン・プロビジョニングおよびFlexible Tierに関する以下の操作を実施できません。

  • ディスクプールの性能管理