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Systemwalker Centric Manager Open監視 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

9.2.1 インストールパラメーターCSVファイル

サイレントインストールに必要な情報を記述する、インストールパラメーターCSVファイルについて説明します。

9.2.1.1 文字コード

インストールするサーバのOSの文字コードに従います。

OS

文字コード

Windows

Shift JIS

Solaris

EUC、Shift JIS、UTF-8

Linux

UTF-8

9.2.1.2 フォーマット

installInfo,Name,[ソフトウェアID]
parameters,[パラメーターのキー名],[パラメーターの値]
parameters,・・・,・・・

注意

  • 同じキーを複数指定した場合、パラメーターエラーとなります。

  • 必須パラメーターを記述しなかった場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

  • パラメーターの設定値が選択肢にない、および最大長を超えた場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。

  • インストールパラメーターCSVファイルには、暗号化していないパスワードを記述します。インストールパラメーターCSVファイルは、ユーザの責任で管理してください。

9.2.1.3 パラメーター

各パラメーターが必須かどうかについては、以下に記述するパラメーターに関する説明、および“パラーター設定”に記載されている省略可否に関する表を参照してください。

installInfoパラメーター

installInfoに設定するパラメーターについて説明します。

No.

パラメーター

パラメーターの形式

説明

1

ソフトウェア名称

キー名

softwareName

ソフトウェア名称を指定します。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

Systemwalker Centric Manager

デフォルト値

Systemwalker Centric Manager

2

OS名

キー名

OS

インストールするソフトウェアのOS名を以下から選択します。

  • Windows

  • Linux

  • Solaris

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

Windows

Linux

Solaris

デフォルト値

インストール媒体に応じた値

3

バージョン

キー名

Version

インストールするソフトウェアのバージョンを半角文字で指定します。ソフトウェアのバージョンは、“ソフトウェア説明書”の“本書の対象製品”で確認してください。

x.x.xの形式
)
15.1.0

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

(バージョン)

デフォルト値

インストール媒体に応じた値

4

ソフトウェアID

キー名

Name

必ず以下の値を指定してください。

  • Systemwalker Centric Manager

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

Systemwalker Centric Manager

デフォルト値

なし

parametersパラメーター

parametersに設定するSystemwalker Centric Managerのパラメーターについて説明します。

Windows版】

No.

パラメーター

パラメーターの形式

説明

1

インストール種別

キー名

APPLY_INSTALLTYPE

以下を選択してください。(注1)

  • エージェント:
    AGT_AG

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

説明を参照

デフォルト値

なし

2

インストールフォルダ

キー名

TargetDir

インストールフォルダをフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2)

指定したフォルダのドライブは存在するが、フォルダが存在しない場合は、指定したフォルダを作成してインストールを行います。

以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。

  • 指定したフォルダのドライブが存在しない。

  • 指定したフォルダに書き込み権限がない。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

74Byte

デフォルト値

なし

3

インストール結果出力先

キー名

Swinst_Output

インストール結果出力先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

指定したフォルダのドライブが存在しない、または書き込み権限がない場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。

指定したフォルダのドライブは存在するが、フォルダが存在しない場合は、指定したフォルダを作成してインストールを行います。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

128Byte

デフォルト値

なし

4

サーバ/プロキシ接続先ホスト名またはIPアドレス

キー名

UpHostName

Open監視サーバ/Open監視プロキシの接続先ホスト名、またはIPアドレス(IPv4、IPv6)を入力してください。(注3)

IPv4アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。

  • 半角数字

  • ドット「.」

IPv6アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。

  • 半角英数字

  • コロン「:」

ホスト名に使用できる文字は、以下のとおりです。

  • 半角英数字

  • アンダースコア「_」

  • ハイフン「-」

  • ドット「.」

上記以外の場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

128Byte

デフォルト値

なし

5

再起動

キー名

REBOOTSYSTEM

インストール後に再起動するかどうかを指定します。

  • YES:
    再起動する

  • NO:
    再起動しない

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

YES

NO

デフォルト値

NO

注1)

再インストールの場合、インストール種別の変更はできませんので、既存のインストール種別を選択してください。既存のインストール種別と異なるインストール種別が設定された場合、swopncentコマンドがエラーとなります。F3crfverコマンドを実行してインストール種別を確認し、インストール種別を修正してください。修正後、再度swopncentコマンドを実行してください。

注2)

再インストールの場合、インストールフォルダ、または配置先は変更できませんので、既存のインストールフォルダ、または配置先が有効になります。既存のインストールフォルダや配置先の情報は、インストール結果出力先(Swinst_Output)のファイルswinst.successに出力されます。

注3)

使用できるIPv6アドレスの種類は、以下のとおりです。

  • グローバルアドレス

  • ユニークローカルアドレス

Solaris/Linux版】

No.

パラメーター

パラメーターの形式

説明

1

インストール種別

キー名

APPLY_INSTALLTYPE

以下をのうちのいずれかを選択してください。(注1)

  • サーバ:
    MGR_SV

  • プロキシ:
    AGT_PX

  • エージェント:
    AGT_AG

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

説明を参照

デフォルト値

なし

2

プログラムの配置先

【Solaris版】

キー名

BASEDIR_OPT

プログラムの配置先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2)

以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。

  • ルートディレクトリ「/」を指定する

  • 固定定義ファイルの配置先、可変定義ファイルの配置先と同じディレクトリを指定する

  • 配置先に指定したディレクトリに更新権限がない

配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

255Byte

デフォルト値

なし

3

固定定義ファイルの配置先

【Solaris版】

キー名

BASEDIR_ETC

固定定義ファイルの配置先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2)

以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。

  • ルートディレクトリ「/」を指定する

  • プログラムの配置先、可変定義ファイルの配置先と同じディレクトリを指定する

  • 配置先に指定したディレクトリに更新権限がない

配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

255Byte

デフォルト値

なし

4

可変定義ファイルの配置先

【Solaris版】

キー名

BASEDIR_VAR

可変定義ファイルの配置先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2)

以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。

  • ルートディレクトリ「/」を指定する

  • プログラムの配置先、固定定義ファイルの配置先と同じディレクトリを指定する

  • 配置先に指定したディレクトリに更新権限がない

配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

255Byte

デフォルト値

なし

5

データベースのデータ格納先ディレクトリ

【Linux版】

キー名

DBDIR

データベースのデータ格納先ディレクトリをフルパス、半角英数字で入力してください。また、ルートディレクトリ「/」は指定できません。これらを満たさない場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2)

格納先に指定したディレクトリに更新権限がない場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

255Byte

デフォルト値

/var/opt/FJSVftlz/mppgs

6

データベースのユーザー

【Linux版】

キー名

DBUSER

データベースに接続するユーザーを入力してください。

半角英数字のみ指定できます。それ以外を指定した場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。

インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

63 Byte

デフォルト値

zabbix

7

データベースのパスワード

【Linux版】

キー名

DBUPASSWORD

データベースに接続するパスワードを入力してください。

半角英数字のみ指定できます。それ以外を指定した場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。

インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

63 Byte

デフォルト値

zabbix

8

管理者アカウントのアカウント名【Linux版】

キー名

Account

アカウント名を入力してください。(注3)

マルチバイト文字を使用した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

32Byte

デフォルト値

なし

9

管理者アカウントのパスワード【Linux版】

キー名

Password

アカウント名のパスワードを入力してください。(注3)

マルチバイト文字を使用した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

48 Byte

デフォルト値

なし

10

インストール結果出力先

キー名

Swinst_Output

インストール結果出力先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

指定したディレクトリに更新権限がない場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

128Byte

デフォルト値

なし

11

サーバ/プロキシの接続先ホスト名またはIPアドレス

キー名

UpHostName

Open監視サーバ/Open監視プロキシの接続先ホスト名、またはIPアドレス(IPv4、IPv6)を入力してください。

(注4)

IPv4アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。

  • 半角数字

  • ドット「.」

IPv6アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。

  • 半角英数字

  • コロン「:」

ホスト名に使用できる文字は、以下のとおりです。

  • 半角英数字

  • アンダースコア「_」

  • ハイフン「-」

  • ドット「.」

上記以外の場合、swopncentコマンドがエラーとなります。

インストール種別にOpen監視プロキシもしくはOpen監視エージェントを指定した場合に有効となります。

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

128Byte

デフォルト値

なし

12

再起動

キー名

REBOOTSYSTEM

インストール後に再起動するかどうかを指定します。

  • YES:
    再起動する

  • NO:
    再起動しない

値の形式

文字列

設定値・最大長(Byte)

YES

NO

デフォルト値

NO

注1)

再インストールの場合、インストール種別の変更はできませんので、既存のインストール種別を選択してください。既存のインストール種別と異なるインストール種別が設定された場合、swopncentコマンドがエラーとなります。swpkginfoコマンドを実行してインストール種別を確認し、インストール種別を修正してください。修正後、再度swopncentコマンドを実行してください。

注2)

再インストールの場合、インストールフォルダ、または配置先は変更できませんので、既存のインストールフォルダ、または配置先が有効になります。既存のインストールフォルダや配置先の情報は、インストール結果出力先(Swinst_Output)のファイルswinst.successに出力されます。

注3)

「root」以外の既存のユーザを指定してください。

データベースの各種操作を行うアカウントとして使用する既存の[アカウント名]と[パスワード]を入力します。

PostgreSQLの環境を構築するときのアカウントとして使用されます。

注4)

使用できるIPv6アドレスの種類は、以下のとおりです。

  • グローバルアドレス

  • ユニークローカルアドレス

9.2.1.4 パラメーター設定

サーバ種別ごとのSystemwalker Centric Manager固有のパラメーターについて、省略可否の情報を以下に示します。

【Windows版】

◎:必須

○:省略可

- :指定なし(無効)

キー名

Open監視
エージェント

softwareName

OS

Version

Name

APPLY_INSTALLTYPE

TargetDir

Swinst_Output

UpHostName

REBOOTSYSTEM

Solaris/Linux版】

◎:必須

○:省略可

△:Solaris版のみ必須(Linux版は指定不要(無効)です。)

- :指定なし(無効)

キー名

Open監視
サーバ

Open監視
プロキシ

Open監視
エージェント

softwareName

OS

Version

Name

APPLY_INSTALLTYPE

BASEDIR_OPT

-

-

BASEDIR_ETC

-

-

BASEDIR_VAR

-

-

DBDIR

-

DBUSER

-

DBUPASSWORD

-

Account

-

Password

-

Swinst_Output

UpHostName

-

REBOOTSYSTEM

9.2.1.5 記述例

各サーバ種別について、インストールパラメーターCSVファイルの記述例を示します。

各サンプルファイルは、インストール媒体の以下に格納されています。

インストールパラメーターCSVファイル内には各インストール種別の初期設定が記載されています。

インストールパラメーターCSVファイル中の「[]」で囲んだ値はユーザ環境に応じてカスタマイズしてください。

サンプルファイル格納場所

Windows版

Windows

<インストール媒体>\citool_open\sample

Solaris/Linux

Solaris
Linux

<インストール媒体>/citool_open/sample

サンプルファイル名

インストール種別

サンプルファイル名

サーバ

sample_open_S.csv

プロキシ

sample_open_P.csv

エージェント

sample_open_A.csv

記述例

以下に、Linux版のマネージャ(サーバ)のサンプルを示します。

installInfo,softwareName,Systemwalker Centric Manager
installInfo,OS,Linux
installInfo,Version,15.1.0
installInfo,Name,Systemwalker Centric Manager
parameters,APPLY_INSTALLTYPE,MGR_SV
parameters,DBDIR,/var/opt/FJSVftlz/mppgs
parameters,DBUSER,zabbix
parameters,DBUPASSWORD,zabbix
parameters,Account,[account]
parameters,Password,[accountpwd]
parameters,Swinst_Output,/var/opt
parameters,REBOOTSYSTEM,NO

9.2.1.6 CSVファイルの形式について

CSVファイルの形式は、RFC4180をもとに以下の形式とします。

レコードについて

ダブルクォーテーションについて

注意

以下の場合はエラーとなります。

  • 区切り(カンマ)の前後に空白、タブなどがある

    空白、タブなどを入れた場合、それらも1文字として認識するため、パラメーターエラーの原因となります。

  • ダブルクォーテーションで囲まれているフィールドの前後に空白がある

    “zzz “, “yyy “, “ xxx “

  • フィールド数が異なる

    aaa,bbb

    aaa,bbb,ccc

    aaa,bbb,ccc,ddd

  • ダブルクォーテーションで囲まれているフィールドと囲まれていないフィールドが混在する

    aaa,”bbb”,ccc

    “xxx”,yyy,”zzz”

  • ダブルクォーテーションのエスケープが崩れている

    “aaa”,”bb”””b”,”ccc”