サイレントインストールに必要な情報を記述する、インストールパラメーターCSVファイルについて説明します。
インストールするサーバのOSの文字コードに従います。
OS | 文字コード |
---|---|
Windows | Shift JIS |
Solaris | EUC、Shift JIS、UTF-8 |
Linux | UTF-8 |
installInfo,Name,[ソフトウェアID] parameters,[パラメーターのキー名],[パラメーターの値] parameters,・・・,・・・
注意
同じキーを複数指定した場合、パラメーターエラーとなります。
必須パラメーターを記述しなかった場合、swopncentコマンドがエラーとなります。
パラメーターの設定値が選択肢にない、および最大長を超えた場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。
インストールパラメーターCSVファイルには、暗号化していないパスワードを記述します。インストールパラメーターCSVファイルは、ユーザの責任で管理してください。
各パラメーターが必須かどうかについては、以下に記述するパラメーターに関する説明、および“パラメーター設定”に記載されている省略可否に関する表を参照してください。
installInfoパラメーター
installInfoに設定するパラメーターについて説明します。
No. | パラメーター | パラメーターの形式 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
1 | ソフトウェア名称 | キー名 | softwareName | ソフトウェア名称を指定します。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | Systemwalker Centric Manager | |||
デフォルト値 | Systemwalker Centric Manager | |||
2 | OS名 | キー名 | OS | インストールするソフトウェアのOS名を以下から選択します。
|
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | Windows Linux Solaris | |||
デフォルト値 | インストール媒体に応じた値 | |||
3 | バージョン | キー名 | Version | インストールするソフトウェアのバージョンを半角文字で指定します。ソフトウェアのバージョンは、“ソフトウェア説明書”の“本書の対象製品”で確認してください。 x.x.xの形式 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | (バージョン) | |||
デフォルト値 | インストール媒体に応じた値 | |||
4 | ソフトウェアID | キー名 | Name | 必ず以下の値を指定してください。
|
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | Systemwalker Centric Manager | |||
デフォルト値 | なし |
parametersパラメーター
parametersに設定するSystemwalker Centric Managerのパラメーターについて説明します。
【Windows版】
No. | パラメーター | パラメーターの形式 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
1 | インストール種別 | キー名 | APPLY_INSTALLTYPE | 以下を選択してください。(注1)
|
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 説明を参照 | |||
デフォルト値 | なし | |||
2 | インストールフォルダ | キー名 | TargetDir | インストールフォルダをフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2) 指定したフォルダのドライブは存在するが、フォルダが存在しない場合は、指定したフォルダを作成してインストールを行います。 以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。
|
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 74Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
3 | インストール結果出力先 | キー名 | Swinst_Output | インストール結果出力先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 指定したフォルダのドライブが存在しない、または書き込み権限がない場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。 指定したフォルダのドライブは存在するが、フォルダが存在しない場合は、指定したフォルダを作成してインストールを行います。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 128Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
4 | サーバ/プロキシ接続先ホスト名またはIPアドレス | キー名 | UpHostName | Open監視サーバ/Open監視プロキシの接続先ホスト名、またはIPアドレス(IPv4、IPv6)を入力してください。(注3) IPv4アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。
IPv6アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。
ホスト名に使用できる文字は、以下のとおりです。
上記以外の場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 128Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
5 | 再起動 | キー名 | REBOOTSYSTEM | インストール後に再起動するかどうかを指定します。
|
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | YES NO | |||
デフォルト値 | NO |
再インストールの場合、インストール種別の変更はできませんので、既存のインストール種別を選択してください。既存のインストール種別と異なるインストール種別が設定された場合、swopncentコマンドがエラーとなります。F3crfverコマンドを実行してインストール種別を確認し、インストール種別を修正してください。修正後、再度swopncentコマンドを実行してください。
再インストールの場合、インストールフォルダ、または配置先は変更できませんので、既存のインストールフォルダ、または配置先が有効になります。既存のインストールフォルダや配置先の情報は、インストール結果出力先(Swinst_Output)のファイルswinst.successに出力されます。
使用できるIPv6アドレスの種類は、以下のとおりです。
グローバルアドレス
ユニークローカルアドレス
【Solaris版/Linux版】
No. | パラメーター | パラメーターの形式 | 説明 | |
---|---|---|---|---|
1 | インストール種別 | キー名 | APPLY_INSTALLTYPE | 以下をのうちのいずれかを選択してください。(注1)
|
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 説明を参照 | |||
デフォルト値 | なし | |||
2 | プログラムの配置先 【Solaris版】 | キー名 | BASEDIR_OPT | プログラムの配置先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2) 以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。
配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 255Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
3 | 固定定義ファイルの配置先 【Solaris版】 | キー名 | BASEDIR_ETC | 固定定義ファイルの配置先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2) 以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。
配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 255Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
4 | 可変定義ファイルの配置先 【Solaris版】 | キー名 | BASEDIR_VAR | 可変定義ファイルの配置先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2) 以下の場合も、swopncentコマンドがエラーになります。
配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 255Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
5 | データベースのデータ格納先ディレクトリ 【Linux版】 | キー名 | DBDIR | データベースのデータ格納先ディレクトリをフルパス、半角英数字で入力してください。また、ルートディレクトリ「/」は指定できません。これらを満たさない場合、swopncentコマンドがエラーとなります。(注2) 格納先に指定したディレクトリに更新権限がない場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 配置先に指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 255Byte | |||
デフォルト値 | /var/opt/FJSVftlz/mppgs | |||
6 | データベースのユーザー 【Linux版】 | キー名 | DBUSER | データベースに接続するユーザーを入力してください。 半角英数字のみ指定できます。それ以外を指定した場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。 インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 63 Byte | |||
デフォルト値 | zabbix | |||
7 | データベースのパスワード 【Linux版】 | キー名 | DBUPASSWORD | データベースに接続するパスワードを入力してください。 半角英数字のみ指定できます。それ以外を指定した場合は、swopncentコマンドがエラーとなります。 インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 63 Byte | |||
デフォルト値 | zabbix | |||
8 | 管理者アカウントのアカウント名【Linux版】 | キー名 | Account | アカウント名を入力してください。(注3) マルチバイト文字を使用した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 32Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
9 | 管理者アカウントのパスワード【Linux版】 | キー名 | Password | アカウント名のパスワードを入力してください。(注3) マルチバイト文字を使用した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 インストール種別にOpen監視サーバまたはOpen監視プロキシを指定した場合に有効となります。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 48 Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
10 | インストール結果出力先 | キー名 | Swinst_Output | インストール結果出力先をフルパス、半角英数字で入力してください。それ以外を指定した場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 指定したディレクトリに更新権限がない場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 指定したディレクトリが存在しない場合、ディレクトリを作成してインストールを行います。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 128Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
11 | サーバ/プロキシの接続先ホスト名またはIPアドレス | キー名 | UpHostName | Open監視サーバ/Open監視プロキシの接続先ホスト名、またはIPアドレス(IPv4、IPv6)を入力してください。 (注4) IPv4アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。
IPv6アドレスに使用できる文字は、以下のとおりです。
ホスト名に使用できる文字は、以下のとおりです。
上記以外の場合、swopncentコマンドがエラーとなります。 インストール種別にOpen監視プロキシもしくはOpen監視エージェントを指定した場合に有効となります。 |
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | 128Byte | |||
デフォルト値 | なし | |||
12 | 再起動 | キー名 | REBOOTSYSTEM | インストール後に再起動するかどうかを指定します。
|
値の形式 | 文字列 | |||
設定値・最大長(Byte) | YES NO | |||
デフォルト値 | NO |
再インストールの場合、インストール種別の変更はできませんので、既存のインストール種別を選択してください。既存のインストール種別と異なるインストール種別が設定された場合、swopncentコマンドがエラーとなります。swpkginfoコマンドを実行してインストール種別を確認し、インストール種別を修正してください。修正後、再度swopncentコマンドを実行してください。
再インストールの場合、インストールフォルダ、または配置先は変更できませんので、既存のインストールフォルダ、または配置先が有効になります。既存のインストールフォルダや配置先の情報は、インストール結果出力先(Swinst_Output)のファイルswinst.successに出力されます。
「root」以外の既存のユーザを指定してください。
データベースの各種操作を行うアカウントとして使用する既存の[アカウント名]と[パスワード]を入力します。
PostgreSQLの環境を構築するときのアカウントとして使用されます。
使用できるIPv6アドレスの種類は、以下のとおりです。
グローバルアドレス
ユニークローカルアドレス
サーバ種別ごとのSystemwalker Centric Manager固有のパラメーターについて、省略可否の情報を以下に示します。
【Windows版】
◎:必須
○:省略可
- :指定なし(無効)
キー名 | Open監視 |
---|---|
softwareName | ○ |
OS | ○ |
Version | ○ |
Name | ◎ |
APPLY_INSTALLTYPE | ◎ |
TargetDir | ◎ |
Swinst_Output | ◎ |
UpHostName | ○ |
REBOOTSYSTEM | ○ |
【Solaris版/Linux版】
◎:必須
○:省略可
△:Solaris版のみ必須(Linux版は指定不要(無効)です。)
- :指定なし(無効)
キー名 | Open監視 | Open監視 | Open監視 |
---|---|---|---|
softwareName | ○ | ○ | ○ |
OS | ○ | ○ | ○ |
Version | ○ | ○ | ○ |
Name | ◎ | ◎ | ◎ |
APPLY_INSTALLTYPE | ◎ | ◎ | ◎ |
BASEDIR_OPT | - | - | △ |
BASEDIR_ETC | - | - | △ |
BASEDIR_VAR | - | - | △ |
DBDIR | ○ | ○ | - |
DBUSER | ○ | ○ | - |
DBUPASSWORD | ○ | ○ | - |
Account | ◎ | ◎ | - |
Password | ◎ | ◎ | - |
Swinst_Output | ◎ | ◎ | ◎ |
UpHostName | - | ○ | ○ |
REBOOTSYSTEM | ○ | ○ | ○ |
各サーバ種別について、インストールパラメーターCSVファイルの記述例を示します。
各サンプルファイルは、インストール媒体の以下に格納されています。
インストールパラメーターCSVファイル内には各インストール種別の初期設定が記載されています。
インストールパラメーターCSVファイル中の「[]」で囲んだ値はユーザ環境に応じてカスタマイズしてください。
サンプルファイル格納場所
【Windows版】
Windows | <インストール媒体>\citool_open\sample |
【Solaris版/Linux版】
Solaris | <インストール媒体>/citool_open/sample |
サンプルファイル名
インストール種別 | サンプルファイル名 |
---|---|
サーバ | sample_open_S.csv |
プロキシ | sample_open_P.csv |
エージェント | sample_open_A.csv |
記述例
以下に、Linux版のマネージャ(サーバ)のサンプルを示します。
installInfo,softwareName,Systemwalker Centric Manager installInfo,OS,Linux installInfo,Version,15.1.0 installInfo,Name,Systemwalker Centric Manager parameters,APPLY_INSTALLTYPE,MGR_SV parameters,DBDIR,/var/opt/FJSVftlz/mppgs parameters,DBUSER,zabbix parameters,DBUPASSWORD,zabbix parameters,Account,[account] parameters,Password,[accountpwd] parameters,Swinst_Output,/var/opt parameters,REBOOTSYSTEM,NO
CSVファイルの形式は、RFC4180をもとに以下の形式とします。
レコードについて
各レコードは改行「CRLF」または「LF」で区切ります(「CR」のみの改行は動作保証しません)
ファイル末尾には改行を指定してください
レコード内の各フィールドはカンマ「,」で区切ります(カンマはASCII(1Byte文字))
例)
aaa,bbb,ccc |
↓
aaa | bbb | ccc |
カンマが連続した場合、および、改行の前にカンマがある場合は、カンマの次に空データがあるものとします
例1)
aaa,,ccc |
↓
aaa | ccc |
例2)
aaa,bbb, |
↓
aaa | bbb |
ヘッダーは指定できません
ダブルクォーテーションについて
ダブルクォーテーションで囲む場合は、同じレコードのすべてのフィールドをダブルクォーテーションで囲みます
例)
“aaa”,”bbb”,”ccc” |
↓
aaa | bbb | ccc |
改行、ダブルクォーテーション、またはカンマを含むフィールドは、ダブルクォーテーションで囲みます
例1)
“aaa”,”bb b”,”ccc” |
↓
aaa | bb b | ccc |
例2)
“aaa”,”bb,b”,”ccc” |
↓
aaa | bb,b | ccc |
ダブルクォーテーションで囲まれているフィールドでダブルクォーテーションを使用する場合は、ダブルクォーテーションでエスケープします
例)
“aaa”,”bb””b”,”ccc” |
↓
aaa | bb”b | ccc |
注意
以下の場合はエラーとなります。
区切り(カンマ)の前後に空白、タブなどがある
空白、タブなどを入れた場合、それらも1文字として認識するため、パラメーターエラーの原因となります。
ダブルクォーテーションで囲まれているフィールドの前後に空白がある
“zzz “, “yyy “, “ xxx “ |
フィールド数が異なる
aaa,bbb aaa,bbb,ccc aaa,bbb,ccc,ddd |
ダブルクォーテーションで囲まれているフィールドと囲まれていないフィールドが混在する
aaa,”bbb”,ccc “xxx”,yyy,”zzz” |
ダブルクォーテーションのエスケープが崩れている
“aaa”,”bb”””b”,”ccc” |