リスナーの起動・停止に失敗した場合のトラブル事例です。
[ケース1]
PRIMECLUSTER RMS のリソース設定が誤っている場合に発生します。
clorainfo -c コマンドを実行してリソース設定情報を確認できます。次に示す設定情報が実際の環境と一致していることを確認してください。(参考「4.6 clorainfo - 設定情報や監視状態の表示」)
Oracle ユーザー名
リスナー名
OracleTNS名(TNSName) (ネット・サービス名)
PreOnlineScript などに設定したスクリプト
パスが正しいこと
実行権限があること
単体で正しく動作すること
一致していなかった場合、正しい設定に変更してください。(参考「第2章 環境設定」)
[ケース2]
リスナーの設定が誤っており起動・停止できない場合に発生します(リスニングするIPアドレスやポートなどの設定ミス)。
リスナーログなどを確認し、起動・停止に失敗した原因が記録されていないか確認してください。
listener.ora の設定が正しいことを確認してください。
また、リスナー単体で起動・停止が正しく行えることを確認してください。リスナーリソースの監視を中断させると、手動による単体操作が可能になります。(参考「3.2.4.1 Oracleデータベースを停止させる必要がある場合」)