ここでは、本製品で提供するサンプルプログラム-Sample11-について説明します。
Sample11では、データベース(SQL)機能を使ってデータベースからデータを取り出しホスト変数に格納する例を示します。
データベースはサーバ上に存在し、クライアント側からこれにアクセスします。
データベースのアクセスは、ODBCドライバを経由して行います。ODBCドライバを使用するデータベースアクセスについては、“NetCOBOL ユーザーズガイド”の“リモートデータベースアクセス”を参照してください。
このプログラムを動作させるためには、以下の製品が必要です。
ODBCドライバマネージャ
ODBCドライバ
ODBCドライバの必要とする製品
データベース
データベースにODBCでアクセスするために必要な製品
概要
サーバのデータベースにアクセスし、データベース上のテーブル“STOCK”に格納されている全データをディスプレイ装置に表示します。データをすべて参照し終わると、データベースとの接続を切断します。
提供プログラム
Sample11.cob(COBOLソースプログラム)
Makefile(メイクファイル)
COBOL85.CBR(実行用の初期化ファイル)
使用しているCOBOLの機能
使用しているCOBOLの文
DISPLAY文
GO TO文
IF文
PERFORM文
埋込みSQL文 (埋込み例外宣言、CONNECT文、カーソル宣言、OPEN文、FETCH文、CLOSE文、ROLLBACK文、DISCONNECT文)
プログラムを実行する前に
ODBCドライバを経由してサーバのデータベースへアクセスできる環境を構築しておいてください。
デフォルトで接続するサーバを設定し、そのサーバのデータベース上に“STOCK”という名前でテーブルを作成しておいてください。
“STOCK”テーブルに格納しておくデータは任意です。以下に例を示します。
GNO | GOODS | QOH | WHNO |
---|---|---|---|
110 | TELEVISION | 85 | 2 |
111 | TELEVISION | 90 | 2 |
123 | REFRIGERATOR | 60 | 1 |
124 | REFRIGERATOR | 75 | 1 |
137 | RADIO | 150 | 2 |
138 | RADIO | 200 | 2 |
140 | CASSETTE DECK | 120 | 2 |
141 | CASSETTE DECK | 80 | 2 |
200 | AIR CONDITIONER | 04 | 1 |
201 | AIR CONDITIONER | 15 | 1 |
212 | TELEVISION | 10 | 2 |
215 | VIDEO | 05 | 2 |
226 | REFRIGERATOR | 08 | 1 |
227 | REFRIGERATOR | 15 | 1 |
240 | CASSETTE DECK | 25 | 2 |
243 | CASSETTE DECK | 14 | 2 |
351 | CASSETTE TAPE | 2500 | 2 |
380 | SHAVER | 870 | 2 |
390 | DRIER | 540 | 2 |
ODBC情報ファイル設定ツール(SQLODBCS.exe)を使用して、ODBC情報ファイル(ここではDBMSACS.INFとします)を作成してください。