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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

6.10 印刷ファイルを使ったプログラム(応用編)(Sample09)

ここでは、本製品で提供するサンプルプログラム-Sample09-について説明します。

Sample09では、FORMAT句なし印刷ファイルを使って、I制御レコードを使用したページ形式の設定/変更と、CHARACTER TYPE句やPRINTING POSITION句を使用して印字したい文字の修飾および配置(行/桁)を意識して印刷装置に出力するプログラムの例を示します。FORMAT句なし印刷ファイルの使い方の詳細は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”の“行単位のデータを印刷する方法”および“フォームオーバレイおよびFCBを使う方法”を参照してください。

概要

FORMAT句なし印刷ファイルを使用して帳票印刷を行う場合、主に利用される機能を想定し、以下の項目について印刷デモを行います。

FCBを使用した6LPI、8LPIでの帳票印刷

FCBを利用した任意の行間隔(6/8LPI)で帳票印刷を行うことを想定し、I制御レコードによるFCB(LPI)の切り替えを行います。ソースプログラムには、CHARACTER TYPE句やPRINTING POSITION句を記述して、行間隔(LPI)や文字間隔(CPI)などの行・桁を意識して帳票の体裁を整えます。

以下の帳票印刷を行います。

CHARACTER TYPE句で指定する各種文字属性での印刷

I制御レコードを使用し、用紙サイズをA4/横向きからB4/横向きに変更し、これにあわせてFCBもA4/横向き用からB4/横向き用に変更します。

以下の各種文字属性の印字サンプルを印刷装置に出力します。

  1. 文字サイズ

    1文字ずつ3ポ、7.2ポ、9ポ、12ポ、18ポ、24ポ、36ポ、50ポ、72ポ、100ポ、200ポ、300ポの文字サイズを印字します。

    参考

    ここでは、文字ピッチ指定を省略することにより、文字サイズに合わせた最適な文字ピッチをCOBOLランタイムシステムに自動算出させます。

  2. 文字ピッチ

    文字ピッチ1CPIで1文字、2CPIで2文字、3CPIで3文字、5CPIで5文字、6CPIで6文字、7.5CPIで15文字、20CPIで20文字、24CPIで24文字指定します。

    参考

    ここでは、文字サイズ指定を省略することにより、文字ピッチに合わせた最適な文字サイズをCOBOLランタイムシステムに自動算出させます。

  3. 文字書体

    ゴシック、ゴシック半角(文字形態半角)、明朝、明朝半角(文字形態半角)を10文字ずつ2回繰り返し印字します。

    参考

    ここで指定した書体名は、以下の実行環境情報に関連付けられています。

    @PrinterFontName=(FONT-NAME1,FONT-NAME2)

    この指定により、“MINCHOU”、“MINCHOU-HANKAKU”を指定したデータ項目は、“FONT-NAME1”に指定されたフォントで印字され、“GOTHIC”、“GOTHIC-HANKAKU”を指定したデータ項目は、“FONT-NAME2”に指定されたフォントで印字されます。

    なお、このサンプルプログラムでは、実行用の初期化ファイル(COBOL85.CBR)に“@PrinterFontName=(MS 明朝,MS ゴシック)”を指定しています。

  4. 文字回転

    縦書き(反時計回りに90度回転)、横書きを10文字ずつ繰り返し印字します。

  5. 文字形態

    全角、半角、全角平体、半角平体、全角長体、半角長体、全角倍角、半各倍角の文字形態指定を9文字ずつ印刷します。

  6. 上記5つの文字属性を組み合わせた印刷を行います。

提供プログラム

使用しているCOBOLの機能

使用しているCOBOLの文