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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

5.8.2 2進項目

2進項目の値の範囲

2進項目は、一般に、PICTURE句で示された値の範囲より大きい絶対値をもつ値を含むことができます。
NOTRUNC指定の場合、2進項目への転記の際にPICTURE句に合わせた切り捨てが行われなかった結果、正の値が負の値になることもあります。
[参照]“NetCOBOLユーザーズガイド”の“TRUNCオプション”

2進項目のけた数の扱い

2進項目は、PICTURE句より大きい値を含むことができますが、これをDISPLAY文で参照した時は、PICTURE句で示された桁数だけ表示されます。
ON SIZE ERROR指定、またはNOT ON SIZE ERROR指定が記述された演算文では、PICTURE句の指定を超えた値を格納しようとしているかどうかの判定が行われます。
一般に、コンパイラは、2進項目の値はPICTURE句で示された範囲内にあることを前提としてコンパイルを行うため、PICTURE句より大きい値を持つ2進項目を演算などに使用すると、場合によっては異常終了を起こすことがあります。