FORM試験で画面定義体を確認する場合、プログラムの実行時と同じように、ウィンドウ情報ファイルが必要となります。
ウィンドウ情報ファイルとは、MeFtが参照する環境定義ファイルであり、画面定義体を表示するウィンドウの体裁などを定義します。形式はテキストであり、ファイル名、格納フォルダー、拡張子の有無は利用者が自由に決められます。
ウィンドウ情報ファイルには、ウィンドウの大きさ、位置、フォント名など多くの定義を行うことができますが、ここでは、次の2点を指定します。なお、ウィンドウ情報ファイルで定義できる内容については、“MeFtユーザーズガイド”の“ウィンドウ情報ファイル”を参照してください。
MEDDIR C:\EDUCATION WDFONTHIG 16
注)「MEDDIR」は、画面定義体の格納フォルダーを指定するキーワードです。
「WDFONTHIG」は、文字サイズをピクセル単位で指定するキーワードです。
本章では、ウィンドウ情報ファイルを画面帳票定義体と同じフォルダー「C:\EDUCATION」に「DSP.ENV」として作成することとします。
ここでは、FORM試験で使用するためウィンドウ情報ファイルを作成しますが、作成したウィンドウ情報ファイルは、プログラムの実行時にも必要となります。
参考
プログラムの実行時、ウィンドウ情報ファイルとCOBOLプログラムとの関連付けは、COBOLの実行環境情報の設定で行います。
FORM試験による画面定義体の確認の流れを次に示します。
FORM試験の起動
[スタート] > [↓] > [アプリ] > NetCOBOL製品名 > [FORM試験]を選択して、FORM試験を起動します。
オープン
[ファイル]メニューから[オープン]を選択します。
画面帳票定義体名と環境設定ファイルを指定する画面が表示されるので、[参照]ボタンにより画面帳票定義体とウィンドウ情報ファイルを指定して[OK]ボタンを押します。
なお、「環境設定ファイル」とは、ウィンドウ情報ファイルおよびプリンタ情報ファイルのことです。
オープンの試験が成功すると、ウィンドウが表示されます。
FORM試験の画面では、行った処理のステータスが[実行履歴]に表示されます。[コード]が「00」は成功です。
レコードデータの生成
画面定義体を出力する際に出力項目に設定する試験データを自動で生成し、設定することができます。データは各出力項目の形式に応じ、項目の桁数分が自動で生成されます。出力項目の形式に応じて生成されるデータは、次のとおりです。
出力項目の形式 | 生成されるデータ |
---|---|
日本語項目 | N |
英数字項目 | X |
数字項目 | 9 |
レコードデータの生成は、次の方法で行います。なお、この時「DSP.ENV」ウィンドウは表示されたままです。
[ファイル] メニューから[レコードデータ生成]を選択します。
生成後、「レコードデータを生成しました」というメッセージボックスが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。
試験対象項目群の指定
入出力の対象となる項目群(一度に処理したい項目のグループ)名を設定します。ここでは、画面定義体に定義された全ての項目(全項目)を試験対象とします。
[指定]メニューから[全項目指定]を選択します。
[データ設定、属性設定を行いますか?] というメッセージボックスが表示されますので、[いいえ]を選択します。
設定後、FORM試験の[対象項目]の画面に項目の一覧や設定されているデータなどが表示されます。
出力
[出力]メニューから[通常出力]を選択します。
画面定義体を表示するウィンドウが前面に表示され、データがどのように出力されているか確認できます。
また、FORM試験の画面の[実行履歴]で、試験対象の項目群名や出力処理のステータスを確認できます。
入力
[入力]メニューから[非消去入力]を選択します。
画面にカーソルが表示され、実際にデータの入力を確認することができます。
画面定義体に定義したファンクションキーまたはプッシュボタンが押されると、入力が終了します。
FORM試験の画面の[実行履歴]で入力処理のステータスやアテンション名を確認できます。また、[対象項目]で入力されたデータなどが確認できます。
FORM試験の画面の[実行履歴]で入力処理のステータスやアテンション名を確認できます。また、[対象項目]で入力されたデータなどが確認できます。
クローズ
[ファイル]メニューから[クローズ]を選択してクローズします。
FORM試験の終了
[ファイル]メニューから[終了]を選択し、FORM試験を終了します。