本ツールは、コマンドラインから以下の形式で実行します。
/opt/FJSVbdpp/tools/bin/bdpp_prtjobhist - ジョブヒストリログの可視化
bdpp_prtjobhist {-i inputdirectory|-j jobid} -o outputfilename [-m xmxSize]
ジョブヒストリログから情報抽出、および抽出した情報のグラフ、タイムチャート化を行い、ジョブヒストリサマリファイルを出力します。
ジョブヒストリサマリファイルに出力するジョブヒストリログが1つ以上存在するディレクトリを指定してください。
"-j"オプションと同時に指定した場合は、エラーとして処理を終了します。
注意
以下の場合、ディレクトリ内のファイルが処理の対象とならない、またはエラーとなる場合があります。
入力ディレクトリに、Hadoopが出力したファイル以外が格納されている。
ジョブヒストリログが不完全で、開始時刻から終了時刻までの全ての情報が記載されていない。
ジョブヒストリサマリファイルに出力するジョブのジョブIDを指定してください。
本オプションで指定されたジョブIDに該当するシステム用ジョブヒストリログを参照します。指定されたジョブIDのジョブヒストリログが存在しない場合、エラーとして処理を終了します。
"-i"オプションと同時に指定した場合は、エラーとして処理を終了します。
出力結果となるジョブヒストリサマリファイルの名前を指定してください。
指定されたジョブヒストリサマリファイル名に拡張子".xlsx"を付与した名前で、Excel2007以降の標準形式のファイルを出力します。
ジョブヒストリサマリファイルのパスには、半角英数と記号のみ指定可能です。
既に同名ファイルが存在する場合は、エラーとして処理を終了します。
例
aaa.xlsxを指定した場合、aaa.xlsx.xlsxというファイル名でジョブヒストリサマリファイルが出力されます。
本ツールのヒープメモリの最大サイズを指定するオプションです。
キロバイトを指定する場合は、数値の後に文字"k"または"K"を追加します。メガバイトを指定する場合は、数値の後に文字"m"または"M"を追加します。
既定値は8000mバイトです。
本オプションは省略可能なオプションです。
一般ユーザー権限
開発実行環境サーバ、マスタサーバ
以下のステータスが返されます。
正常に処理されました。
エラーが発生しました。
正常終了した場合
$ /opt/FJSVbdpp/tools/bin/bdpp_prtjobhist -i jobhistory-files -o /tmp/result <Enter> [2014-10-11 10:37:28] Start Command: bdpp_prtjobhist. (step 1) building original excel file... parsing metrics jobhistory-files/job_201304121445_0005_1365746578611_bdppuser1_External parsing metrics jobhistory-files/job_201304151352_0001_1366001613746_bdppuser1_External (step 2) building timeline and history data... Parsing 2 jobfiles... Time:4155 Maps:1356 Reduces:53 Time:819 Maps:879 Reduces:9 (step 3) building timeline and history graphs... (step 4) building excel file with images [2014-10-11 10:58:49] End Command: bdpp_prtjobhist successfully.
異常終了した場合
$ /opt/FJSVbdpp/tools/bin/bdpp_prtjobhist -i /jobhistory-files -o /tmp/result <Enter> [2014-10-11 10:37:28] Start Command: bdpp_prtjobhist. エラー情報 [2014-10-11 10:58:49] End Command: bdpp_prtjobhist failed.
本ツールが出力するメッセージは以下のとおりです。
【メッセージの意味】
システム障害が発生しました。
【対処方法】
ジョブヒストリサマリファイルに出力するジョブヒストリログが、編集などにより破壊されていないか確認してください。
ジョブヒストリサマリファイルの出力先ディレクトリの容量が不足していないか確認してください。
ヒープメモリ不足が発生していないか確認してください。不足している場合は、-mオプションでヒープメモリの最大サイズに十分な値を指定して再度コマンドを実行してください。
上記に該当しない場合は、標準出力のログを取得して当社技術員に連絡してください。
【メッセージの意味】
指定されたパラメタは誤っています。
【対処方法】
ジョブヒストリログ可視化ツールの使用方法を確認してください。
【可変情報】
%1:ディレクトリパス
【メッセージの意味】
指定されたディレクトリが存在しません。
【対処方法】
引数で指定したディレクトリのパスが誤っていないか確認してください。
【メッセージの意味】
指定されたディレクトリ内にファイルが存在しません。
【対処方法】
ジョブヒストリサマリファイルに出力するジョブヒストリログを格納したディレクトリを指定してください。
【メッセージの意味】
指定された出力ファイルは既に存在しています。
【対処方法】
ジョブヒストリサマリファイル名には、存在していないファイル名を指定してください。
ジョブヒストリサマリファイルは、指定されたファイル名に拡張子(.xlsx)を付与した形で出力します。
【可変情報】
%1:ジョブID
【メッセージの意味】
指定されたジョブIDのジョブヒストリログが見つかりません。
【対処方法】
指定したジョブのシステム用ジョブヒストリログが存在しているか確認してください。
【メッセージの意味】
gnuplotパッケージがインストールされていません。
【対処方法】
gnuplotパッケージをインストールしてください。
【可変情報】
%1:ファイル名
【メッセージの意味】
設定ファイルが存在しません。
【対処方法】
Hadoopの設定ファイル格納用ディレクトリ(/etc/hadoop)に可変情報で示すファイルが格納されているか確認してください。
【メッセージの意味】
DFSのマウントディレクトリのパスが取得できません。
【対処方法】
DFS設定ファイル(pdfs-site.xml)に、pdfs.fs.local.basedirプロパティが設定されているか確認してください。
【メッセージの意味】
ジョブヒストリログが格納されているディレクトリパスが取得できません。
【対処方法】
Hadoop設定ファイル(mapred-site.xml)に、mapred.job.tracker.history.completed.locationプロパティが設定されているか確認してください。
【メッセージの意味】
出力ファイルを作成することができません。
【対処方法】
引数で指定した出力ファイルのパスに権限があるか確認してください。
ジョブヒストリサマリファイルの出力先ディレクトリの容量が不足していないか確認してください。