ネットワークパラメーター自動設定定義ファイル ipaddr.conf の設定内容について説明します。
任意のディレクトリ
スマートセットアップによってスレーブサーバを追加する際に、クローニングの対象となるスレーブサーバにおける業務 LAN、iSCSI-LAN を定義します。
また、仮想環境へスレーブサーバを追加する場合には、管理 LAN 情報も定義します。
注意
各サーバとストレージシステム間のインターフェースにFibre Channelを使用している場合は、iSCSI-LANの定義は不要です。
以下のエントリーで構成されます。
1つ以上のノードエントリー
ノードエントリー配下に1つ以上のインターフェースエントリー(冗長化無/有)
各エントリーは以下の形式の行で構成されます。
<キーワード>="<指定値>"
以下の表に示す定義キーワードに対応する設定値を記述してください。
注意
ここでは、将来追加する可能性があるサーバ名も含めて、サーバ1台ごとに1エントリーずつすべて記述してください。
定義内容 | キーワード | 設定値 | 説明 |
---|---|---|---|
スレーブサーバ名 | NODE_NAME | スレーブサーバ名 | スレーブサーバのサーバ名(/etc/sysconfig/network ファイルの HOSTNAME パラメーターに指定するホスト名)を設定します。 |
以下の表に示す定義キーワードに対応する設定値を記述してください。
インターフェース名ごとに各定義キーワードの末尾に 0~99 の数字を付けて定義してください。
注意
各定義キーワードの末尾に付ける数字は、必ず 0 から昇順の値を使用してください。
iSCSI-LAN を冗長化する場合、冗長化有インターフェースではなく、冗長化無インターフェースのエントリーを2つ定義してください。
定義内容 | キーワード | 設定値 | 説明 |
---|---|---|---|
インターフェース名 | IF_NAME | ethX | X は 0 以上の整数です。 |
IP アドレス | IF_IPAD | xxx.xxx.xxx.xxx 形式のIPアドレス | - |
サブネットマスク | IF_MASK | xxx.xxx.xxx.xxx 形式のサブネットマスク | - |
以下の表に示す定義キーワードに対応する設定値を記述してください。
インターフェース名ごとに各定義キーワードの末尾に 0~99 の数字を付けて定義してください。
同一ノードエントリー内でインターフェース名が重複しないインターフェースエントリー(冗長化無)と混在して定義できます。
注意
各定義キーワードの末尾に付ける数字は、必ず0から昇順の値を使用してください。
冗長化無のインターフェースと混在する場合、冗長化無インターフェースと併せて昇順に値を設定してください。
物理環境へスレーブサーバを追加し、かつ業務 LAN を冗長化する場合のみ、冗長化有インターフェースを定義します。
仮想環境へスレーブサーバを追加する場合、冗長化有インターフェースを定義することはできません。
定義内容 | キーワード | 設定値 | 説明 |
---|---|---|---|
仮想インターフェース名 | VIF_NAME | sha0 | - |
仮想インターフェースに設定する IP アドレス | VIF_IPAD | xxx.xxx.xxx.xxx 形式の IP アドレス | - |
サブネットマスク | VIF_MASK | xxx.xxx.xxx.xxx 形式のサブネットマスク | - |
プライマリインターフェース名 | PRI_NAME | インターフェース名(ethX) | X は 0 以上の整数です。 ペアになるインターフェース名のうち、プライマリのインターフェース名を設定します。 |
セカンダリインターフェース名 | SCD_NAME | インターフェース名(ethY) | Y は 0 以上の整数です。 ペアになるインターフェース名のうち、セカンダリのインターフェース名を設定します。 |
監視先 IP アドレス | POL_ADDR | xxx.xxx.xxx.xxx 形式の IP アドレス | 監視先 HUB ホストの IP アドレスをカンマ(",")区切りで指定します。 イメージ採取対象スレーブサーバの構成ファイル bdpp.conf における BDPP_GLS_SERVER_POLLING1_IP および BDPP_GLS_SERVER_POLLING2_IP を指定します。 |
待機パトロール用の仮想インターフェース名 | PAT_NAME | sha1 | - |
HUB-HUB 間監視の有無 | POL_HUBS | OFF | HUB-HUB 間監視は行わないため、OFF を指定します。 |
参照
待機パトロールや HUB-HUB 間監視などの詳細は、「PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)」の「2.4 NIC切替方式の監視機能」を参照してください。
次の構成における定義例(物理環境でクローニングを行う場合):
| :eth1、eth2 (冗長化する) |
| :eth3、eth4 (冗長化する) |
NODE_NAME="slave1" ← クローニングイメージを採取するスレーブサーバ VIF_NAME0="sha0" VIF_IPAD0="10.10.10.21" VIF_MASK0="255.255.255.0" PRI_NAME0="eth1" SCD_NAME0="eth2" POL_ADDR0="10.10.10.100,10.10.10.101" PAT_NAME0="sha1" POL_HUBS0="OFF" IF_NAME1="eth3" IF_IPAD1="10.10.11.21" IF_MASK1="255.255.255.0" IF_NAME2="eth4" IF_IPAD2="10.10.12.21" IF_MASK2="255.255.255.0" NODE_NAME="slave2" ← クローニングイメージの配付対象のスレーブサーバ VIF_NAME0="sha0" VIF_IPAD0="10.10.10.22" VIF_MASK0="255.255.255.0" PRI_NAME0="eth1" SCD_NAME0="eth2" POL_ADDR0="10.10.10.100,10.10.10.101" PAT_NAME0="sha1" POL_HUBS0="OFF" IF_NAME1="eth3" IF_IPAD1="10.10.11.22" IF_MASK1="255.255.255.0" IF_NAME2="eth4" IF_IPAD2="10.10.12.22" IF_MASK2="255.255.255.0" NODE_NAME="slave3" ← クローニングイメージの配付対象のスレーブサーバ VIF_NAME0="sha0" VIF_IPAD0="10.10.10.23" VIF_MASK0="255.255.255.0" PRI_NAME0="eth1" SCD_NAME0="eth2" POL_ADDR0="10.10.10.100,10.10.10.101" PAT_NAME0="sha1" POL_HUBS0="OFF" IF_NAME1="eth3" IF_IPAD1="10.10.11.23" IF_MASK1="255.255.255.0" IF_NAME2="eth4" IF_IPAD2="10.10.12.23" IF_MASK2="255.255.255.0" :