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Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.2.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

B.5 ipaddr.conf

ネットワークパラメーター自動設定定義ファイル ipaddr.conf の設定内容について説明します。

ファイルの格納場所

任意のディレクトリ

ファイルの内容

スマートセットアップによってスレーブサーバを追加する際に、クローニングの対象となるスレーブサーバにおける業務 LAN、iSCSI-LAN を定義します。

また、仮想環境へスレーブサーバを追加する場合には、管理 LAN 情報も定義します。

注意

各サーバとストレージシステム間のインターフェースにFibre Channelを使用している場合は、iSCSI-LANの定義は不要です。

書式

以下のエントリーで構成されます。

  • 1つ以上のノードエントリー

  • ノードエントリー配下に1つ以上のインターフェースエントリー(冗長化無/有)

各エントリーは以下の形式の行で構成されます。

<キーワード>="<指定値>"
ノードエントリー

以下の表に示す定義キーワードに対応する設定値を記述してください。

注意

ここでは、将来追加する可能性があるサーバ名も含めて、サーバ1台ごとに1エントリーずつすべて記述してください。

定義内容

キーワード

設定値

説明

スレーブサーバ名

NODE_NAME

スレーブサーバ名

スレーブサーバのサーバ名(/etc/sysconfig/network ファイルの HOSTNAME パラメーターに指定するホスト名)を設定します。

インターフェースエントリー(冗長化無)

以下の表に示す定義キーワードに対応する設定値を記述してください。

インターフェース名ごとに各定義キーワードの末尾に 0~99 の数字を付けて定義してください。

注意

  • 各定義キーワードの末尾に付ける数字は、必ず 0 から昇順の値を使用してください。

  • iSCSI-LAN を冗長化する場合、冗長化有インターフェースではなく、冗長化無インターフェースのエントリーを2つ定義してください。

定義内容

キーワード

設定値

説明

インターフェース名

IF_NAME

ethX

X は 0 以上の整数です。

IP アドレス

IF_IPAD

xxx.xxx.xxx.xxx 形式のIPアドレス

-

サブネットマスク

IF_MASK

xxx.xxx.xxx.xxx 形式のサブネットマスク

-

インターフェースエントリー(冗長化有)

以下の表に示す定義キーワードに対応する設定値を記述してください。

インターフェース名ごとに各定義キーワードの末尾に 0~99 の数字を付けて定義してください。

同一ノードエントリー内でインターフェース名が重複しないインターフェースエントリー(冗長化無)と混在して定義できます。

注意

  • 各定義キーワードの末尾に付ける数字は、必ず0から昇順の値を使用してください。

  • 冗長化無のインターフェースと混在する場合、冗長化無インターフェースと併せて昇順に値を設定してください。

  • 物理環境へスレーブサーバを追加し、かつ業務 LAN を冗長化する場合のみ、冗長化有インターフェースを定義します。
    仮想環境へスレーブサーバを追加する場合、冗長化有インターフェースを定義することはできません。

定義内容

キーワード

設定値

説明

仮想インターフェース名

VIF_NAME

sha0

-

仮想インターフェースに設定する IP アドレス

VIF_IPAD

xxx.xxx.xxx.xxx 形式の IP アドレス

-

サブネットマスク

VIF_MASK

xxx.xxx.xxx.xxx 形式のサブネットマスク

-

プライマリインターフェース名

PRI_NAME

インターフェース名(ethX)

X は 0 以上の整数です。

ペアになるインターフェース名のうち、プライマリのインターフェース名を設定します。

セカンダリインターフェース名

SCD_NAME

インターフェース名(ethY)

Y は 0 以上の整数です。

ペアになるインターフェース名のうち、セカンダリのインターフェース名を設定します。

監視先 IP アドレス

POL_ADDR

xxx.xxx.xxx.xxx 形式の IP アドレス

監視先 HUB ホストの IP アドレスをカンマ(",")区切りで指定します。

イメージ採取対象スレーブサーバの構成ファイル bdpp.conf における BDPP_GLS_SERVER_POLLING1_IP および BDPP_GLS_SERVER_POLLING2_IP を指定します。

待機パトロール用の仮想インターフェース名

PAT_NAME

sha1

-

HUB-HUB 間監視の有無

POL_HUBS

OFF

HUB-HUB 間監視は行わないため、OFF を指定します。

参照

待機パトロールや HUB-HUB 間監視などの詳細は、「PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.3 (伝送路二重化機能編)」の「2.4 NIC切替方式の監視機能」を参照してください。

定義例

次の構成における定義例(物理環境でクローニングを行う場合):

  • 業務 LAN に接続する NIC

:eth1、eth2 (冗長化する)

  • iSCSI-LAN に接続する NIC

:eth3、eth4 (冗長化する)

NODE_NAME="slave1" ← クローニングイメージを採取するスレーブサーバ
VIF_NAME0="sha0"
VIF_IPAD0="10.10.10.21"
VIF_MASK0="255.255.255.0"
PRI_NAME0="eth1"
SCD_NAME0="eth2"
POL_ADDR0="10.10.10.100,10.10.10.101"
PAT_NAME0="sha1"
POL_HUBS0="OFF"
IF_NAME1="eth3"
IF_IPAD1="10.10.11.21"
IF_MASK1="255.255.255.0"
IF_NAME2="eth4"
IF_IPAD2="10.10.12.21"
IF_MASK2="255.255.255.0"

NODE_NAME="slave2" ← クローニングイメージの配付対象のスレーブサーバ
VIF_NAME0="sha0"
VIF_IPAD0="10.10.10.22"
VIF_MASK0="255.255.255.0"
PRI_NAME0="eth1"
SCD_NAME0="eth2"
POL_ADDR0="10.10.10.100,10.10.10.101"
PAT_NAME0="sha1"
POL_HUBS0="OFF"
IF_NAME1="eth3"
IF_IPAD1="10.10.11.22"
IF_MASK1="255.255.255.0"
IF_NAME2="eth4"
IF_IPAD2="10.10.12.22"
IF_MASK2="255.255.255.0"

NODE_NAME="slave3" ← クローニングイメージの配付対象のスレーブサーバ
VIF_NAME0="sha0"
VIF_IPAD0="10.10.10.23"
VIF_MASK0="255.255.255.0"
PRI_NAME0="eth1"
SCD_NAME0="eth2"
POL_ADDR0="10.10.10.100,10.10.10.101"
PAT_NAME0="sha1"
POL_HUBS0="OFF"
IF_NAME1="eth3"
IF_IPAD1="10.10.11.23"
IF_MASK1="255.255.255.0"
IF_NAME2="eth4"
IF_IPAD2="10.10.12.23"
IF_MASK2="255.255.255.0"

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