前項の機能はさらに複数のデーモンプロセスから構成されます。
P-DFS MDS(マスターサーバ)
pdfsprmd
各プロセスの起動・停止・ダウン監視を行います。
pdfspncd
pdfsprmdのダウン監視を行います。
pdfshnsd
AC(スレーブサーバ)のダウンイベントの受信、ACのメンバーシップ情報の取得、ACのサーバ状態の取得を行います。
pdfsd
サービスの起動・停止、MDSダウン時の自動リカバリー等、MDSとACを制御します。マウントされたP-DFSファイルシステム数だけ存在します。
pdfsfrmd
コマンドやpdfsdからの要求を受け付け、コマンドとpdfsd間、コマンドとpdfsprmd間、および各サーバ間の通信経路を確保します。また、P-DFSファイルシステムの構成の管理、管理パーティションの入出力機能を提供します。
pdfsmg
P-DFSファイルシステムのメタデータを管理します。狭義では本プロセスをMDSと呼ぶことがあります。
Hadoop JobTracker(マスターサーバ)
org.apache.hadoop.mapred.JobTrackerクラスのjavaプロセス
hadoopコマンドからの処理依頼や、JobClientからのHadoopジョブの実行依頼を受け付けます。Hadoopジョブを、複数のTaskTrackerの複数の子プロセスに分散して実行します。
Hadoop TaskTracker(スレーブサーバ)
org.apache.hadoop.mapred.TaskTrackerクラスのjavaプロセス
JobTrackerからの処理依頼を受け付けます。実際の処理は子プロセス(org.apache.hadoop.mapred.Child)で処理し、処理結果を受け取ってJobTrackerに通知します。
org.apache.hadoop.mapred.Childクラスのjavaプロセス
JobClientに指定したアプリケーションを使用してHadoopジョブの実処理を行い、処理終了後に停止します。P-DFSのACは、主に本プロセスの延長で動作しHadoopジョブが対象とするデータの入出力を行います。
Hadoop JobClient(開発実行環境サーバ)
Hadoopジョブの実行依頼時に指定したMapReduceアプリケーションのjavaプロセス
入力データの分散処理計画を作成し、処理論理を記述したアプリケーションとともにJobTrackerに処理を依頼します。