ファイルシステムに異常が発生し、ファイルシステムが壊れてしまった場合は、ファイルシステムの再作成を行ってください。
ここでは、パーティション構成を変更せずに、使用中のDFSを再作成する場合の手順を説明します。
これは、ファイルシステムを修復する目的で、バックアップからすべてのファイルをリストアするために実施します。
参照
パーティション構成を変更する場合は、使用中の DFS を削除後、新しいパーティション構成で作成してください。
DFS の削除と作成手順については、「14.2 ストレージシステムの削除」を参照してください。
注意
ファイルシステムを再作成すると、旧ファイルシステムのデータはすべて削除されます。そのため、必要なデータは再作成前にバックアップしてください。
以下の環境を例に、DFS を再作成する手順を示します。
・ 代表パーティション | :/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 |
・ 論理ファイルシステム名 | :pdfs1 |
特に指示がない場合は、マスタサーバ(プライマリ)で実行してください。
対象となる DFS がマウントされている場合はアンマウントします。
すべての スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバでアンマウントします。
# umount pdfs1 <Enter>
マスタサーバでアンマウントします。
# pdfsumntgl /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter>
ファイルシステムを再作成する pdfsmkfs のコマンド行を取得します。
# pdfsmkfs -m /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 > _mkfs_param_ <Enter>
pdfsmkfs のコマンド行に、再作成するための固有オプション force を追加指定します。
編集前:
# cat _mkfs_param_ <Enter> pdfsmkfs -o free=10,・・・中略・・・,node=master1,master2 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106
編集後:
# cat _mkfs_param_ <Enter>
pdfsmkfs -o force,free=10,・・・中略・・・,node=master1,master2 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106
DFS を再作成します。
# sh _mkfs_param_ <Enter>
pdfsmkfs のコマンド行を削除します。
# rm _mkfs_param_ <Enter>
DFS をマウントして運用を再開します。
マスタサーバからマウントします。
# pdfsmntgl /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter>
DFS を使用するすべての スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバでマウントします。
# mount pdfs1 <Enter>