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Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.2.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

2.1 独自分散ファイルシステム(DFS)

独自分散ファイルシステム(DFS)には以下の機能があります。


外部ストレージ装置の利用

高い信頼性・運用性のある当社の外部ストレージ装置 "ETERNUS" を利用することができます。

RAID 機能を利用して、HDFS のようなソフトウェアによるデータのレプリカ処理を行う必要がなく、高速なアクセスを実現しています。

また、スレーブサーバとディスクを個別にサイジングできるため、必要な資源だけを無駄なく追加できます。

iSCSIインターフェース、またはFibre Channelインターフェースによる接続を利用することができます。


POSIX 準拠のインターフェース

Linux 標準のファイルアクセスインターフェース(POSIX)をサポートします。

アプリケーションの変更なしにデータ入出力が可能なため、容易かつ、効率的な連携を実現できます。


メモリキャッシュによる高速化

スレーブサーバ内のメモリキャッシュを効率的に割り当てることができ、処理速度を向上しています。

各サーバで取得した管理データ情報(メタデータ)をキャッシュ保持することで、管理データにアクセスするためのネットワーク通信が繰返し発生することはありません。


圧縮機能によるストレージ容量の削減

ファイルシステム内で自動的にデータの圧縮/伸長を行う圧縮機能を搭載しています。データ格納に必要なディスク容量を節減し、格納コストを抑えます。

圧縮したファイルの操作は通常のファイルとまったく同じで、圧縮されているかどうかを意識する必要はありません。ディレクトリに圧縮属性を設定しておけば、その配下に作成するファイルやサブディレクトリは自動的に圧縮されるため、ファイルごとに圧縮する必要はありません。