SAP ERP ジョブ連携 動作設定では、以下のファイルを作成します。
定義ファイル名
r3job.conf |
定義ファイルの格納場所
SAP ERP ジョブ連携が導入されているサーバの任意の場所。
ただし、ファイル名(r3job.conf)長を含むフルパスでのパス名長は、最大で259バイトまでです。
定義ファイルの記載例
定義ファイルの記載例を以下に示します。
PROT_NEW=SN1 |
XMIログにMSGTYPE情報を出力したい場合に指定します。詳細は、“3.6.1.1 MSGTYPE情報を出力する設定”を参照してください。
UNICODE環境のSAP ERPシステムで実行したSAP ERPシステムジョブのジョブログ、XMIログをSystemwalker Operation Managerの前回履歴で参照したい場合に指定します。詳細は、“3.6.1.2 UNICODE環境で利用する場合の設定”を参照してください。
r3passwdコマンドで扱えるパスワードの英大文字・小文字を区別したい場合に指定します。詳細は、“3.6.1.3 パスワードの英大文字・小文字を区別したい場合の設定”を参照してください。
サーバグループを指定したい場合、ジョブクラスを指定したい場合、またはSAP ERP システムジョブのスプール情報をメール配信したい場合に指定します。詳細は、“3.6.1.4 サーバグループを指定したい場合の設定”、“3.6.1.5 ジョブクラスを指定したい場合の設定”、または“3.6.1.6 スプール情報をメール配信したい場合の設定”を参照してください。
r3job.confの詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
MSGTYPE情報を出力する設定をした場合、r3execコマンドで指定したユーザ出口に、XMIログに加えてMSGTYPE情報が渡されます。また、ジョブが終了した後には、前回履歴でXMIログに加えてMSGTYPE情報を確認することができます。
接続先システムごとに、MSGTYPE情報を出力するかどうかを設定します。
[前回履歴の例]
MSGTYPEが出力された前回履歴の例を以下に示します。
[記述形式]
MSGTYPEを取得したい接続先システムごとに以下のようにr3job.confファイル内に登録します。MSGTYPEを取得する必要がない接続先システムについては、定義する必要はありません。
PROT_NEW=接続先システム定義名1 |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
注意
MSGTYPE情報を取得するためには、SAP ERP システム側において、以下のサービスパックが適用されている必要があります。
6.20 SAPKB62021
サービスパックについては、SAP社の公式サイトを確認してください。
Systemwalker Operation ManagerがUNICODEをサポートしていない場合でも、UNICODEで出力されたジョブログやXMIログが、Systemwalker Operation Managerの[監視-ジョブ]ウィンドウ-[前回履歴]シートで参照できます。UNICODEで出力されたジョブログやXMIログをSystemwalker Operation Managerで参照したい場合に利用できます。
接続先システムごとに、UNICODE環境で利用するかどうかを設定します。
[記述形式]
UNICODE環境で利用したい接続先システムごとに以下のようにr3job.confファイル内に登録します。UNICODE環境で利用する必要がない接続先システムについては、定義する必要はありません。
CONV_UNICODE=接続先システム定義名1 |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
SAP ERP WAS 7.00以降に接続する場合、SAP ERP ジョブ連携のr3passwdコマンドで扱えるパスワードの最大長が40バイトまでになります。また、パスワードの大文字・小文字の区別を行うことが可能になります。
パスワードの最大長を40バイトにするための設定は特に必要ありません。パスワードの大文字・小文字の区別を行うかどうかを設定します。
[記述形式]
パスワードの大文字・小文字の区別を行いたい場合は、以下のようにr3job.confファイル内に登録します。複数行記述した場合、2つめ以降は無視されます。
PASSWD_ULCASE=ON |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
サーバグループとは、複数のサーバをグループ化するSAP ERPシステムの機能です。SAP ERP システムジョブを実行するサーバとして、サーバグループを指定することができます。
サーバグループの指定を有効にするためには、SAP ERPシステムと連携するためのインタフェース XBP(eXternal Interface for Background Processing)のバージョンを1.0から2.0に変更する必要があります。使用するインタフェースをXBP 2.0に変更する設定をします。
[記述形式]
使用するインタフェースを変更するには、以下のようにr3job.confファイル内に登録します。複数行記述した場合、2つめ以降は無視されます。
XBP_VERSION=2.0 |
記述形式の詳細は、“6.1 r3job.conf SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイル”を参照してください。
ジョブクラスとは、SAP ERP システムジョブの実行優先度です。SAP ERP システムジョブに、ジョブクラスを指定することができます。
ジョブクラスの指定を有効にするためには、SAP ERP システムと連携するためのインタフェース XBP(eXternal Interface for Background Processing)のバージョンを1.0から2.0に変更する必要があります。使用するインタフェースをXBP 2.0に変更する設定をします。
設定は、“3.6.1.4 サーバグループを指定したい場合の設定”を参照してください。
スプール情報とは、SAP ERP システムジョブの実行結果を表す情報で、SAP ERPが提供するSAPGUIで参照できる情報です。SAP ERP システムジョブの終了時に、スプール情報をE-Mailでメール配信することができます。
メール配信の宛先指定を有効にするためには、SAP ERP システムと連携するためのインタフェース XBP(eXternal Interface for Background Processing)のバージョンを1.0から2.0に変更する必要があります。使用するインタフェースをXBP 2.0に変更する設定をします。
設定は、“3.6.1.4 サーバグループを指定したい場合の設定”を参照してください。