PRIMEQUESTの場合の設計例です。設計の際には参考にしてください。
■システム構成
図A.2 システム構成例
(注意) NTPサーバは、以下のいずれかの形態である必要があります。
時計装置やGPS等の特別なハードウェア装置によって信頼できる時刻を維持している。
時計装置やGPS等の特別なハードウェア装置によって信頼できる時刻を維持している他のサーバを使用して、NTPにより時刻同期を行っている。
■使用ハードウェア
PRIMEQUEST × 2台
FC-Switch × 1台
LANカード × 8枚
ファイバーチャネルカード × 4枚
ディスクアレイ装置 × 2台
■使用ソフトウェア
Red Hat Enterprise Linux AS
PRIMECLUSTER 4.3
マルチパスドライバ
Microsoft Internet Explorer 7(運用管理PCにインストール)
Java(TM) 2 Platform Standard Edition Runtime Environment Version 6(運用管理PCにインストール)
■システムディスク設定
ノード名 | 物理ディスク名 | スライス番号 | スライス名 | サイズ(MB) |
primecl01 | sda | 1 | / | 15374 |
2 | /boot/efi | 256 | ||
3 | swap | 2048 | ||
primecl02 | sda | 1 | / | 15374 |
2 | /boot/efi | 256 | ||
3 | swap | 2048 |
注意
GDSによりシステムディスクのミラーリングを行う場合、システムディスク上のスライス番号1つと、32MB以上の空き領域(またはスワップ領域)をGDSが使用します。システムディスクのミラーリングを行う場合は、GDSが使用する資源を考慮に入れた上で設計を行ってください。
■共用ディスクアレイ装置設定
装置名:ETERNUS3000 | LU 数 | RAIDグループ数 | RAIDレベル | サイズ |
4 | 1 | 5 | 248.2GB |
以下にクラスタ構築ワークシートの作成例を示します。
項目 | 設定 | 備考 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製品タイプ | ◆PRIMECLUSTER Enterprise Edition | ||||||||||
共用ディスク装置の種類1 |
| ETERNUS 3000 | |||||||||
I/F | Fibrechannel | ||||||||||
パス | Multipath | ||||||||||
ファイルシステムの選択 | GFS共用File System | ||||||||||
共用ディスク装置の種類2 |
| 増設ファイルユニット | |||||||||
I/F | Fibrechannel | ||||||||||
パス | single | ||||||||||
ファイルシステムの選択 | GFS共用File System | ||||||||||
NTP | 運用形態 |
| |||||||||
| |||||||||||
プロトコル(broadcast指定時のみ) |
| ||||||||||
| |||||||||||
NTPネットワーク構成 | 外部NTPサーバ存在 | ホスト名 | |||||||||
IPアドレス | |||||||||||
クラスタ内でNTPサーバ設定 | プライマリNTPサーバ | ホスト名 | primecl01 | ||||||||
IPアドレス | 10.20.30.40 | ||||||||||
セカンダリNTPサーバ | ホスト名 | primecl02 | |||||||||
IPアドレス | 10.20.30.41 | ||||||||||
運用管理形態 | Web-Based Admin Viewの運用形態 | 2 層 | |||||||||
業務LAN | |||||||||||
プライマリ管理サーバIP | 10.20.30.42 | ||||||||||
セカンダリ管理サーバIP | 10.20.30.43 | ||||||||||
ユーザグループ | グループ名 | ユーザ名 | |||||||||
◆wvroot | root | ||||||||||
◆clroot | root | ||||||||||
◇cladmin | |||||||||||
◇clmon | |||||||||||
クラスタ名 | PRIMECLUSTER | ||||||||||
ノード情報 | CIP | サブネット数 | |||||||||
サブネットIP | 192.168.1.0 | ||||||||||
ネットマスク | 255.255.255.0 | ||||||||||
ノード1 | ノード名(uname -n) | primecl01 | |||||||||
CFノード名 | primecl01 | ||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | eth0, eth3 | |||||||||
IPアドレス | 10.20.30.40,10.20.30.44 | ||||||||||
ネットマスク | 255.255.255.0 | ||||||||||
ゲートウェイ | - | ||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||
IPアドレス | |||||||||||
ネットマスク | |||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | eth1,eth2 | |||||||||
パス1 NIC名 | |||||||||||
weight | 1 | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | |||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 管理OS上の/var/lib/xen/dump | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | |||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◆[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||
ノード2 | ノード名(uname -n) | primecl02 | |||||||||
CFノード名 | primecl02 | ||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | eth0, eth3 | |||||||||
IPアドレス | 10.20.30.41,10.20.30.45 | ||||||||||
ネットマスク | 255.255.255.0 | ||||||||||
ゲートウェイ | - | ||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||
IPアドレス | |||||||||||
ネットマスク | |||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | eth1,eth2 | |||||||||
パス1 NIC名 | |||||||||||
weight | 2 | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | |||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 管理OS上の/var/lib/xen/dump | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | |||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◆[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||
ノード3 | ノード名(uname -n) | ||||||||||
CFノード名 | |||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||
IPアドレス | |||||||||||
ネットマスク | |||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||
IPアドレス | |||||||||||
ネットマスク | |||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | ||||||||||
パス1 NIC名 | |||||||||||
weight | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | ||||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | ||||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◇[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||
ノード4 | ノード名(uname -n) | ||||||||||
CFノード名 | |||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||
IPアドレス | |||||||||||
ネットマスク | |||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||
IPアドレス | |||||||||||
ネットマスク | |||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | ||||||||||
パス1 NIC名 | |||||||||||
weight | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | ||||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | ||||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◇[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||
CFリモートサービス使用の有無 | ■cfcp(CFファイルコピー) | ||||||||||
IPインタコネクト設定 | ◆[しない] | ||||||||||
CIP | ◆[RMSで使用する] | ||||||||||
クラスタリソース管理機構 | リソースデータベースへ登録するハードウェア装置 | □ネットワーク装置 *1 □ディスク装置 *2 | *1)業務LAN引継使用時は必須 | ||||||||
シャットダウン機構(SF) | ノード強制停止手段 | 手段 | 停止後の動作 | ||||||||
■MMB | ユーザ名 | mmbrmcpadmin | |||||||||
パスワード | mmbrmcppasswd | ||||||||||
ユーザ名 | 筐体間クラスタの場合 | ||||||||||
パスワード | |||||||||||
□vmSP/ libvirt | 管理OSのユーザ名 | Xen/KVM環境で仮想マシン機能を使用する場合 | |||||||||
管理OSのパスワード | |||||||||||
管理OSのIPアドレス | |||||||||||
□icmp | value | VMware環境で仮想マシン機能を使用する場合 |
※[ 値 ]はデフォルト値
各ノードの /etc/ntp.conf を以下のように記述します。
server 10.34.214.100 server 10.34.214.101 server 127.127.1.0 fudge 127.127.1.0 stratum 9 enable auth monitor disable pll driftfile /var/ntp/drift statsdir /var/ntp/ntpstats/ filegen peerstats file peerstats type day enable filegen loopstats file loopstats type day enable filegen clockstats file clockstats type day enable
以下にGFS 共用ファイルシステム設定ワークシートの作成例を示します。
以下にGLS設定ワークシートの作成例を示します。
■NIC切替方式(仮想IP引継ぎ)
■NIC切替方式(物理IP引継ぎI)
■NIC切替方式(物理IP引継ぎII)
■高速切替方式
■GS連携方式
以下にシステムディスクミラー設定のワークシートの作成例を示します。
以下にGDS構成のワークシートの作成例を示します。
●システム構成例の場合
システム構成例の場合、以下のように設定します。
次に、さまざまな場合のGDS構成のワークシートの作成例を示します。
●例1.ディスクをシングルディスクとして管理する場合:
物理ディスク sdj にシングルボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例2.ディスクをミラーリングしないが、後でミラー構成に変更する可能性がある場合:
物理ディスク sdi のみで構成されるミラーグループ Group1 を作成し、Group1 にミラーボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
Group1 は1本のディスクのみで構成されるため、Volume1, Volume2 はミラーリングされません。ただし、後で Group1 に別のディスクを追加することにより、Volume1, Volume2 をミラー構成に変更することができます。
●例3.ディスクをミラーリングする場合:
物理ディスク sdk,sdl で構成されるミラーグループ Group1 を作成し、Group1 にミラーボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例4.ディスクをストライピングする場合:
物理ディスク sdi,sdj で構成されるストライプグループ Group1 を作成し、Group1 にストライプボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例5.ディスクをコンカチネートする場合:
物理ディスク sdi, sdk で構成されるコンカチネーショングループGroup1 を接続し、Group1 にボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例6.ディスクをストライピングし、さらにミラーリングする場合:
物理ディスク sdg, sdi で構成されるストライプグループ Group2 と、物理ディスク sdk, sdm で構成されるストライプグループ Group3 とで構成されるミラーグループ Group1 を作成し、Group1 にボリューム Volume1,Volume2 を作成する場合の例です。