PRIMERGYの場合の設計例です。設計の際には参考にしてください。
■システム構成
図A.1 システム構成例
(注意) NTPサーバは、以下のいずれかの形態である必要があります。
時計装置やGPS等の特別なハードウェア装置によって信頼できる時刻を維持している。
時計装置やGPS等の特別なハードウェア装置によって信頼できる時刻を維持している他のサーバを使用して、NTPにより時刻同期を行っている。
■使用ハードウェア
PRIMERGY RX600 S3 × 2台
LANカード × 4枚
ファイバーチャネルカード × 4枚
ディスクアレイ装置(ETERNUS3000 model 100) × 1台
■使用ソフトウェア
Red Hat Enterprise Linux
PRIMECLUSTER 4.3
ETERNUS マルチパスドライバ
Microsoft Internet Explorer 7 (運用管理PCにインストール)
JRE 1.5 (運用管理PCにインストール)
■共用ディスクアレイ装置設定
装置名: ETERNUS3000 model100 (FC) | LU 数 | RAIDグループ数 | RAIDレベル | サイズ |
4 | 1 | 5 | 584GB |
以下にクラスタ構築ワークシートの作成例を示します。
項目 | 設定 | 備考 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製品タイプ | ◇PRIMECLUSTER Enterprise Edition | ||||||||||||
共用ディスク装置の種類1 |
| ETERNUS modl100 | |||||||||||
I/F | Fibrechannel | ||||||||||||
パス | Multipath | ||||||||||||
ファイルシステムの選択 | GFS共用File System | ||||||||||||
共用ディスク装置の種類2 |
|
| |||||||||||
I/F | |||||||||||||
パス | |||||||||||||
ファイルシステムの選択 | |||||||||||||
NTP | 運用形態 | - |
| ||||||||||
- |
| ||||||||||||
プロトコル(broadcast指定時のみ) | - |
| |||||||||||
- |
| ||||||||||||
NTPネットワーク構成 | 外部NTPサーバ存在 | ホスト名 | ntp-server | ||||||||||
IPアドレス | 10.20.30.60 | ||||||||||||
クラスタ内でNTPサーバ設定 | プライマリNTPサーバ | ホスト名 | |||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
セカンダリNTPサーバ | ホスト名 | ||||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
運用管理形態 | Web-Based Admin Viewの運用形態 | 2 層 | |||||||||||
業務LAN | 10.20.30.40 | ||||||||||||
プライマリ管理サーバIP | 10.20.30.40 | ||||||||||||
セカンダリ管理サーバIP | 10.20.30.41 | ||||||||||||
ユーザグループ | グループ名 | ユーザ名 | |||||||||||
◆wvroot | root | ||||||||||||
◆clroot | root | ||||||||||||
◇cladmin | |||||||||||||
◇clmon | |||||||||||||
クラスタ名 | PRIMECLUSTER | ||||||||||||
ノード情報 | CIP | サブネット数 | |||||||||||
サブネットIP | 192.168.1.0 | ||||||||||||
ネットマスク | 255.255.255.0 | ||||||||||||
ノード1 | ノード名(uname -n) | primecl01 | |||||||||||
CFノード名 | primecl01 | ||||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | eth0, eth3 | |||||||||||
IPアドレス | 10.20.30.40,10.20.30.41 | ||||||||||||
ネットマスク | 255.255.255.0 | ||||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | 管理LANの情報を指定する。業務LANと兼用する場合、記載は不要 | |||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
ネットマスク | |||||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | eth2 | |||||||||||
パス1 NIC名 | eth4 | ||||||||||||
weight | 1 | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | |||||||||||
BMC/ iRMC | IPアドレス | 10.20.30.50 | S3,S4モデルに搭載される | ||||||||||
ユーザID | bmcadmin | ||||||||||||
パスワード | bmcpasswd | ||||||||||||
kdump用ダンプ退避域 | /dev/sdd1 | kdumpを使用する場合 | |||||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | ||||||||||||
サーバブレードのスロット番号 | ブレードサーバを使用する場合 | ||||||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◆[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||||
ノード2 | ノード名(uname -n) | primecl02 | |||||||||||
CFノード名 | primecl02 | ||||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | eth1, eth3 | |||||||||||
IPアドレス | 10.20.30.42,10.20.30.43 | ||||||||||||
ネットマスク | 255.255.255.0 | ||||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | 管理LANの情報を指定する。業務LANと兼用する場合、記載は不要 | |||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
ネットマスク | |||||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | eth2 | |||||||||||
パス1 NIC名 | eth4 | ||||||||||||
weight | 2 | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | |||||||||||
BMC/ iRMC | IPアドレス | 10.20.30.51 | S3,S4モデルに搭載される | ||||||||||
ユーザID | bmcadmin | ||||||||||||
パスワード | bmcpasswd | ||||||||||||
kdump用ダンプ退避域 | /dev/sdd1 | kdumpを使用する場合 | |||||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | ||||||||||||
サーバブレードのスロット番号 | ブレードサーバを使用する場合 | ||||||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◆[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||||
ノード3 | ノード名(uname -n) | ||||||||||||
CFノード名 | |||||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
ネットマスク | |||||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | 管理LANの情報を指定する。業務LANと兼用する場合、記載は不要 | |||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
ネットマスク | |||||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | ||||||||||||
パス1 NIC名 | |||||||||||||
weight | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | ||||||||||||
BMC/ iRMC | IPアドレス | S3,S4モデルに搭載される | |||||||||||
ユーザID | |||||||||||||
パスワード | |||||||||||||
kdump用ダンプ退避域 | kdumpを使用する場合 | ||||||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | ||||||||||||
サーバブレードのスロット番号 | ブレードサーバを使用する場合 | ||||||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◇[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||||
ノード4 | ノード名(uname -n) | ||||||||||||
CFノード名 | |||||||||||||
業務LAN | ネットワークI/F名 | ||||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
ネットマスク | |||||||||||||
ゲートウェイ | |||||||||||||
管理LAN | ネットワークI/F名 | 管理LANの情報を指定する。業務LANと兼用する場合、記載は不要 | |||||||||||
IPアドレス | |||||||||||||
ネットマスク | |||||||||||||
クラスタインタコネクト | パス0 NIC名 | ||||||||||||
パス1 NIC名 | |||||||||||||
weight | ノードの重み(クラスタパーティション時の優先度)SFで使用 | ||||||||||||
BMC/ iRMC | IPアドレス | S3,S4モデルに搭載される | |||||||||||
ユーザID | |||||||||||||
パスワード | |||||||||||||
kdump用ダンプ退避域 | kdumpを使用する場合 | ||||||||||||
ゲストドメインのメモリダンプ退避域 | 仮想マシン機能を使用する場合はこの領域に採取されます | ||||||||||||
サーバブレードのスロット番号 | ブレードサーバを使用する場合 | ||||||||||||
CFクォーラムセットのノードである | ◇[Yes] ◇No | 設定の際は、デフォルト設定に従い変更しないでください | |||||||||||
CFリモートサービス使用の有無 | ■cfcp(CFファイルコピー) | ||||||||||||
IPインタコネクト設定 | ◆[しない] | ||||||||||||
CIP | ◆[RMSで使用する] | ||||||||||||
マネジメントブレード | IPアドレス1 | サーバブレードを使用する場合 | |||||||||||
IPアドレス2 | |||||||||||||
SNMPコミュニティ名 | |||||||||||||
クラスタリソース管理機構 | リソースデータベースへ登録するハードウェア装置 | □ネットワーク装置 *1 □ディスク装置 *2 | *1)業務LAN引継使用時は必須 | ||||||||||
シャットダウン機構(SF) | ノード強制停止手段 | 手段 | 停止後の動作 | ||||||||||
■IPMI | ◆[停止] | S3,S4モデルを使用する場合 | |||||||||||
□ブレードサーバ | ◇[停止] | ブレードサーバを使用する場合 | |||||||||||
□MMB | ユーザ名 | ||||||||||||
パスワード | |||||||||||||
ユーザ名 | 筐体間クラスタの場合 | ||||||||||||
パスワード | |||||||||||||
□vmSP/ libvirt | 管理OSのユーザ名 | Xen/KVM環境で仮想マシン機能を使用する場合 | |||||||||||
管理OSのパスワード | |||||||||||||
管理OSのIPアドレス | |||||||||||||
□icmp | value | VMware環境で仮想マシン機能を使用する場合 |
各ノードの /etc/ntp.conf を以下のように記述します。
server 10.34.214.100 server 10.34.214.101 server 127.127.1.0 fudge 127.127.1.0 stratum 9 enable auth monitor disable pll driftfile /var/ntp/drift statsdir /var/ntp/ntpstats/ filegen peerstats file peerstats type day enable filegen loopstats file loopstats type day enable filegen clockstats file clockstats type day enable
以下にGFS 共用ファイルシステム設定ワークシートの作成例を示します。
以下にGLS設定ワークシートの作成例を示します。
■NIC切替方式(仮想IP引継ぎ)
■NIC切替方式(物理IP引継ぎI)
■NIC切替方式(物理IP引継ぎII)
■高速切替方式
以下にGDS構成のワークシートの作成例を示します。
●システム構成例の場合
システム構成例の場合、以下のように設定します。
次に、さまざまな場合のGDS構成のワークシートの作成例を示します。
●例1.ディスクをシングルディスクとして管理する場合:
物理ディスク sdj にシングルボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例2.ディスクをミラーリングしないが、後でミラー構成に変更する可能性がある場合:
物理ディスク sdi のみで構成されるミラーグループ Group1 を作成し、Group1 にミラーボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
Group1 は1本のディスクのみで構成されるため、Volume1, Volume2 はミラーリングされません。ただし、後で Group1 に別のディスクを追加することにより、Volume1, Volume2 をミラー構成に変更することができます。
●例3.ディスクをミラーリングする場合:
物理ディスク sdk,sdl で構成されるミラーグループ Group1 を作成し、Group1 にミラーボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例4.ディスクをストライピングする場合:
物理ディスク sdi,sdj で構成されるストライプグループ Group1 を作成し、Group1 にストライプボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例5.ディスクをコンカチネートする場合:
物理ディスク sdi, sdk で構成されるコンカチネーショングループGroup1 を接続し、Group1 にボリューム Volume1, Volume2 を作成する場合の例です。
●例6.ディスクをストライピングし、さらにミラーリングする場合:
物理ディスク sdg, sdi で構成されるストライプグループ Group2 と、物理ディスク sdk, sdm で構成されるストライプグループ Group3 とで構成されるミラーグループ Group1 を作成し、Group1 にボリューム Volume1,Volume2 を作成する場合の例です。