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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.3

8.9.2 KVM環境の場合

ここではKVM仮想マシン機能を使用した環境において、ハイパーバイザーの設定を変更した際のシャットダウン機構(SF)の設定変更方法について説明します。

8.9.2.1 シャットダウン機構用のユーザのパスワード変更

KVM環境で、PRIMECLUSTERシステムを導入した後に、シャットダウンエージェントの構成定義ファイルに設定したシャットダウン機構用のユーザのパスワードを変更した際の設定変更方法について説明します。

◆操作手順

  1. すべてのゲストOS(ノード)で以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構(SF)の運用を停止します。

    # sdtool -e
  2. パスワードを暗号化します。

    # /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfcipher -c
    Enter Password:
    Re-Enter Password:
    Xh+kSlJ8nlQ=
  3. 暗号化したパスワードをシャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。

    参照

    構成定義ファイルの記述については“5.1.2.5.2 libvirt”を参照してください。

  4. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構(SF)を起動します。

    # sdtool -b

8.9.2.2 ハイパーバイザーのIPアドレスの変更

KVM環境で、PRIMECLUSTERシステムを導入した後に、ハイパーバイザーのIPアドレスを変更した際の設定変更方法について説明します。

◆操作手順

  1. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構(SF)の運用を停止します。

    # sdtool -e
  2. 変更したIPアドレスをシャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。

    参照

    構成定義ファイルの記述については“5.1.2.5.2 libvirt”を参照してください。

  3. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構(SF)を起動します。

    # sdtool -b

8.9.2.3 /etc/sysconfig/libvirt-guests の設定変更

KVM環境で、PRIMECLUSTERシステムを導入した後に、/etc/sysconfig/libvirt-guests の設定を変更する場合の手順を説明します。

◆操作手順

  1. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構(SF)の運用を停止します。

    # sdtool -e
  2. /etc/sysconfig/libvirt-guests の設定を変更します。

    参照

    /etc/sysconfig/libvirt-guestsの設定については、以下に示す、各仮想環境での“管理OSにおけるゲストOSの設定(KVM環境の場合)”を参照してください。

  3. 全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構(SF)を起動します。

    # sdtool -b