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PRIMECLUSTER  導入運用手引書 4.3

4.3.3 Web-Based Admin Viewの初期設定

4.3.3.1 運用管理サーバの初期設定

Web-Based Admin Viewを初めて利用する場合には、各クラスタノードで運用管理サーバの初期設定が必要です。以下の手順で設定してください。

操作手順

  1. Web-Based Admin Viewを停止します。
    全ての管理サーバおよび監視ノードで、以下のコマンドを実行してWeb-Based Admin Viewを停止してください。

    # /etc/init.d/fjsvwvcnf stop
    # /etc/init.d/fjsvwvbs stop
  2. プライマリ管理サーバおよびセカンダリ管理サーバのIPアドレスを設定します。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server <プライマリ管理サーバのIPアドレス>
    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server <セカンダリ管理サーバのIPアドレス>
    • 複数ノードでクラスタ運用する場合

      例を参考にして、上記のコマンドを全ての管理サーバおよび監視ノードで実行してください。
      例:クラスタ構築ワークシート「運用管理形態」の「プライマリ管理サーバIP」と「セカンダリ管理サーバIP」を設定

      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server 10.20.30.40
      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server 10.20.30.41
    • シングルノードクラスタ運用の場合

      プライマリ管理サーバとセカンダリ管理サーバのIPアドレス、またはホスト名はいずれも自ノードのIPアドレス、またはホスト名を指定してください。
      例:

      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam primary-server 10.20.30.40
      # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam secondary-server 10.20.30.40

      また、Web-Based Admin View画面のセカンダリ管理サーバの欄には値が表示されません。

  3. Web-Based Admin Viewを起動します。
    全ての管理サーバおよび監視ノードでWeb-Based Admin Viewを起動してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl start
    # /etc/init.d/fjsvwvcnf start

参照

Web-Based Admin View には、さまざまな運用管理形態が存在します。運用形態、および運用形態に対応したWeb-Based Admin View の設定に関しては、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“1.2.2 運用形態”、“第7章 Web-Based Admin Viewの設定の変更”を参照してください。

注意

/etc/hostsに日本語を記載する場合は、EUCコードを使用し、Web-Based Admin View の動作環境変数 lang を ja に設定してください。

Web-Based Admin View の言語設定については、“4.3.3.3 Web-Based Admin View の言語設定”を参照してください。

4.3.3.2 Web-Based Admin Viewの起動確認

Web-Based Admin Viewが起動しているかの確認方法について説明します。

◆確認方法

接続先管理サーバでwvstatコマンドを実行し、全てのノードの情報が出力されることを確認してください。

<例>

node1(10.20.30.40)、node2(10.20.30.41)の2ノード構成で、node1がプライマリ管理サーバ、node2がセカンダリ管理サーバの場合

  # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvstat
  primaryServer 10.20.30.40 node1 http=10.20.30.40 Run 3m41s   primaryServer Sessions: 0   primaryServer Nodes: 2    10.20.30.40 node1 Linux-2.4.9-e.8enterprise 3m36s    10.20.30.41 node2 Linux-2.4.9-e.8enterprise 2m58s   secondaryServer 10.20.30.41 node2 http=10.20.30.41 Run 2m46s   secondaryServer Sessions: 0   secondaryServer Nodes: 2    10.20.30.40 node1 Linux-2.4.9-e.8enterprise 2m41s    10.20.30.41 node2 Linux-2.4.9-e.8enterprise 2m23s   #

上記のように、各管理サーバに接続しているノードの情報が表示されていることを確認してください。正しく表示されない場合、Web-Based Admin View が起動していない、もしくはWeb-Based Admin View の設定に誤りがある可能性があります。Web-Based Admin View を再起動して、再度操作を行ってください。それでもノードの情報が表示されない場合は、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”を参照して、設定を確認してください。

wvstatコマンドの詳細はマニュアルページを参照してください。

4.3.3.3 Web-Based Admin View の言語設定

Web-Based Admin View が動作する言語環境は、インストール時の初期値として英語に設定されています。そのため、クライアントが日本語環境であってもクラスタノードから通知されるクラスタリソース管理機構のメッセージ本文は、英語の内容で表示されます。

クライアントでクラスタリソース管理機構のメッセージを日本語で表示したい場合は、以下の手順によりWeb-Based Admin Viewの動作環境変数を設定してください。動作環境変数に関しては以下の表を参照してください。

なお、操作はクラスタシステムを構築する全クラスタノードとクラスタ管理サーバに対して、システム管理者権限で行ってください。

表4.3 Web-Based Admin View の動作言語に関する動作環境変数

属性

動作環境変数

設定値

意味

sys

lang

C, ja

Web-Based Admin View が動作する言語環境。C:英語、ja:日本語で動作します。この変数が設定されていない場合、英語環境で動作します。

操作手順

  1. Web-Based Admin View を停止します。
    全ての管理サーバおよび監視ノードで、Web-Based Admin Viewを停止してください。

    # /etc/init.d/fjsvwvcnf stop
    # /etc/init.d/fjsvwvbs stop
  2. Web-Based Admin View の動作環境定義ファイル(/etc/opt/FJSVwvbs/etc/webview.cnf)に動作環境変数を追加し、言語の設定を行います。例を参考にして、以下のコマンドを全ての管理サーバおよび監視ノードで実行してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam -add <属性> <動作環境変数> <設定値>

    例:動作環境変数を追加し、動作言語を日本語にする場合。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam -add sys lang ja
  3. Web-Based Admin View を再起動します。
    全ての管理サーバおよび監視ノードでWeb-Based Admin Viewを再起動してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvCntl restart
    # /etc/init.d/fjsvwvcnf start

注意

  • メッセージを日本語で表示するためには、クライアントとして使用しているPCまたはLinux(R) Workstationの言語環境を日本語に設定する必要があります。クライアントが英語環境の場合、上記の設定を変更するとメッセージの内容に文字化けが発生することがあります。

  • 上記の手順で動作環境変数を追加した後、再度値を変更する場合は以下のコマンドを実行してください。

    # /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetparam lang <設定値>

    コマンドの詳細は、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“4.5.3 動作環境変数の変更”を参照してください。