Symfoware ServerのRDBシステムセットアップツールの起動
以下のコマンドを実行します。
<Symfoware Serverインストールディレクトリ>\SYSSETUP.EXE
RDBシステム名とデータ格納先の設定
[新規作成]をクリックすると、[Symfoware RDB-System Setup]画面が表示されます。
図16.1 [Symfoware RDB-System Setup]画面
RDBシステムセットアップの項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
RDBシステム名
「RDBESI」を指定します。
データ格納先
データ格納先のパス名を指定します。
例) C:\SFWD
データ格納先には、RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、ログ管理ファイル、およびテンポラリログファイルの情報が格納されます。NTFS形式のディスクを指定してください。
データ格納先には、以下の文字を指定できます。
半角英数字
-(ハイフン)
_(アンダーバー)
注意
データ格納先は共用ディスク上のディレクトリを指定してください。
運用種別
[MSCSを使用する]、および[運用サーバ]を選択します。
ポート番号の設定
[Symfoware/RDBの環境設定]画面で、[リモートアクセスで使用するポート番号]を指定します。
図16.2 [Symfoware/RDBの環境設定]画面
リモートアクセスで使用するポート番号
Symfoware Serverで使用するポート番号を指定します。通常は「2050」を指定します。
「2050」以外を指定する場合は、JMS-R環境セットアップ定義ファイルのDBPortを編集する必要があります。詳細は、“データベースの作成”を参照してください。
その他の項目
初期値のままとし、変更しないでください。
[スキップ]ボタンをクリックします。
“RDBシステムパラメタの設定とログ・ディクショナリの作成”のesisetenv_rdbsysコマンドを実行することにより、モデルケースに応じた値が自動的に設定されます。
ポイント
誤って[Symfoware/RDBの環境設定]画面で[作成]ボタンをクリックした場合は、RDBシステム環境を削除してください。その後、“RDBシステムの登録”からやり直してください。
RDBシステム環境の削除方法は、“RDBシステムパラメタの設定とログ・ディクショナリの作成”のRDBシステム環境削除例を参照してください。
RDA-SV通信環境定義
次に表示される[RDA-SV通信環境定義]画面は、何も変更しないで、[キャンセル]ボタンをクリックします。
図16.3 [RDA-SV通信環境定義]画面
RDBシステムの確認
[Symfoware RDB-System Setup]画面で[システム一覧]の「RDBESI」にチェックがついていることを確認し、[閉じる]ボタンをクリックします。
図16.4 [Symfoware RDB-System Setup]画面
Windowsのシステム環境変数に、以下の変数を設定します。
すでに作成済みのRDBシステムがRDBNAMEを省略した運用をしている場合は、環境変数RDBNAMEの設定を削除してください。
esisetenv_rdbsysコマンドを実行してRDBシステムを新規に作成する場合は、環境変数RDBNAMEを省略することはできません。
変数 | 説明 |
---|---|
RDBNAME | 運用するRDBシステム名「RDBESI」を設定します。 |
RDBCOREPATH | RDBコマンドまたはアプリケーションで異常が発生した場合のダンプ出力先ディレクトリを、絶対パスで設定します。 |
CLASSPATH | Symfoware ServerのJDBCドライバファイル名を設定します。以下のパスに変更してください。 |
esisetenv_rdbsysコマンドを実行して、Symfoware ServerのRDBシステムパラメタの設定とログ、ディクショナリを作成します。詳細は“ISI リファレンス”の“esisetenv_rdbsys”コマンドを参照してください。
コマンド実行例
esisetenv_rdbsys -m small -d C:\SFWD
small:モデルケースを指定します。
C:\SFWD:“RDBシステムの登録”の“RDBシステム名とデータ格納先の設定”で設定したデータ格納先を指定します。
ポイント
esisetenv_rdbsysコマンド実行中にエラーが発生した場合は、エラーの原因を取り除いた後、RDBシステム環境を削除してください。
その後、“RDBシステムの登録”からSymfoware Serverのセットアップを実施してください。
RDBシステム環境削除例
Symfoware ServerのRDBシステムセットアップツールを起動
RDBESIを削除
システム一覧からRDBESIを選択し、[削除]ボタンをクリック
データ格納先フォルダを削除
<Symfoware Serverの制御ファイル格納先ディレクトリ>\RDB\etc配下にある以下のファイル、ディレクトリを削除
・RDBESI.cfg
・RDBESI.ENV
・RDBESI(ディレクトリ)
(Symfoware Serverの制御ファイル格納先ディレクトリの例:C:\SFWETC)
rdbstartコマンドを実行し、RDBシステムを起動します。
rdbstart
Symfoware JDBCネーミングサービスの登録
以下のコマンドを実行し、Symfoware JDBCネーミングサービスを登録します。すでに登録済の場合は実行不要です。
symjddefns -add
Symfoware JDBCネーミングサービスの開始
WindowsのサービスからSymfoware JDBC Naming Serviceを開始します。
非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成で使用するデータベース(メッセージ格納DB)では、以下の4つのデータベーススペースを使用します。
メッセージ格納DB(システム固有部)用データベーススペース
JMS-Rキューを管理するためのデータベーススペースです。
メッセージ格納DB(ユーザデータ部)用データベーススペース
JMS-Rキューのメッセージを格納するためのデータベーススペースです。JMS-Rキューを使用する場合、本データベーススペースにメッセージ格納領域を作成する必要があります。
メッセージ保証テーブル用データベースのデータベーススペース
キュー間転送機能用のデータベーススペースです。
メッセージ蓄積データベース用データベーススペース
メッセージ保証、およびメッセージ蓄積のためのデータベーススペースです。
図16.5 非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成で使用するデータベース
データベース環境セットアップ定義作成コマンドの実行
esigendef_jmsrenvコマンドを実行し、データベース環境のセットアップ定義を作成します。詳細は“ISI リファレンス”の“esigendef_jmsrenv”コマンドを参照してください。
コマンド実行例
esigendef_jmsrenv -m small
small:モデルケースを指定します。
作成したJMS-R環境セットアップ定義ファイルは、以下に格納されます。
<INSDIR>\etc\esijmsrsetup.conf
JMS-R環境セットアップ定義ファイルの編集
esisetup_dbenvコマンド実行前に、JMS-R環境セットアップ定義ファイルの内容を編集することで、セットアップ内容をカスタマイズできます。
注意
CorbaNSHostにはクラスタサービスで引き継がれるIPアドレスに対応するホスト名を設定してください。
定義名 | 意味 | 指定例 |
---|---|---|
Model | モデルケースです。
| moderate |
DBName | データベース名です。 | ESIMESSAGEDB |
DBPort | データベースで使用するポート番号です。 | 2050 |
DataSourceNSHost | Symfoware JDBCドライバのデータソースを登録するJDBCネーミングサービスのホスト名です。 | server01 |
DataSourceNSPort | Symfoware JDBCドライバのデータソースを登録するJDBCネーミングサービスのポート番号です。 | 10326 |
CorbaNSHost | Corbaのネーミングサービスのホスト名です。データベースを構築するマシンとISIサーバを構築するマシンを分離する場合、ISIを構築するサーバのホスト名を指定します。 | server01 |
CorbaNSPort | CorbaNSHostで指定したホストでのCorbaのネーミングサービスのポート番号です。 | 8002 |
MessageMax | JMS-Rキューに蓄積可能なメッセージ数です。指定可能な範囲は50~20000000です。 本定義は、esisetup_dbenvコマンド実行時のオプションに「-w」を指定した場合、本定義は無視されます。 | 200 |
MessageLength | 扱うメッセージの平均長(Kバイト単位)です。 | 64 |
JMSRQueueMax | JMS-Rキューの最大個数です。 | 30 |
JMSRDBSchemaName | JMS-Rのメッセージ格納DBで使用するスキーマ名です。 | APFW001 |
QCTMQDSystemName | キュー間転送用MQDシステム名です。 | MQDESI01 |
MsgDBSpaceSize | メッセージ蓄積データベースのデータベーススペースのサイズです。 | 3000M |
MsgDBAccumulateMessageBLOBSize | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 10M |
MsgDBDSITableInitialSize | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 10M |
MsgDBDSITableExtendSize | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 10M |
MsgDBDSITableExtendOpportunity | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 256K |
MsgDBDSIIndexInitialBaseSize | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 10M |
MsgDBDSIIndexInitialIndexSize | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 256K |
MsgDBDSIIndexExtendSize | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 10M |
MsgDBDSIIndexExtendOpportunity | メッセージ蓄積データベースの情報です。 | 256K |
JMS-R環境セットアップ定義ファイルは、以下の形式で指定してください。
定義文は一行に一文
定義文は以下の形式で記述
定義名=値(改行)
“=”の前後の空白は不可
コメントは行の先頭に“#”を指定
データベース環境セットアップコマンドの実行
esisetup_dbenvコマンドを実行し、データベース環境を作成します。詳細は“ISI リファレンス”の“esisetup_dbenv”コマンドを参照してください。
メッセージ格納領域を後から作成する場合は「-w」オプションを指定してください。「-w」オプションを省略した場合、デフォルトのメッセージ格納領域を作成します。
注意
データベーススペース格納ディレクトリは共用ディスク上のディレクトリを指定してください。
DBMS認証の場合のコマンド実行例(メッセージ格納領域を後から作成する場合)
データベーススペース格納ディレクトリを作成します。
C:\RDBESI\IBAS_SYS
C:\RDBESI\ISI_MSGDB
esisetup_dbenvコマンドを実行します。
esisetup_dbenv -u esidbuser -w -1 C:\RDBESI\IBAS_SYS -3 C:\RDBESI\ISI_MSGDB
esidbuser: DBユーザIDを設定します。
OS認証の場合のコマンド実行例(メッセージ格納領域を後から作成する場合)
OS認証のユーザを登録します。登録方法は、OSのユーザ登録方法に従ってください。
OSに登録するユーザ | ユーザID |
---|---|
業務データベースユーザ | osdbuser |
JMS-Rユーザ1(実行基盤管理者ユーザ) | jmsrusr1 |
JMS-Rユーザ2(実行基盤利用者ユーザ) | jmsrusr2 |
データベーススペース格納ディレクトリを作成します。
C:\RDBESI\IBAS_SYS
C:\RDBESI\ISI_MSGDB
esisetup_dbenvコマンドを実行します。
esisetup_dbenv -o -u osdbuser -q jmsrusr1 -s jmsrusr2 -w -1 C:\RDBESI\IBAS_SYS -3 C:\RDBESI\ISI_MSGDB
DBMS認証の場合のコマンド実行例(デフォルトのメッセージ格納領域を作成する場合)
データベーススペース格納ディレクトリを作成します。
C:\RDBESI\IBAS_SYS
C:\RDBESI\IBAS_USR
C:\RDBESI\ISI_MSGDB
C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB
esisetup_dbenvコマンドを実行します。
esisetup_dbenv -u esidbuser -1 C:\RDBESI\IBAS_SYS -2 C:\RDBESI\IBAS_USR -3 C:\RDBESI\ISI_MSGDB -4 C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB
esidbuser: DBユーザIDを指定します。
OS認証の場合のコマンド実行例(デフォルトのメッセージ格納領域を作成する場合)
OS認証のユーザを登録します。登録方法は、OSのユーザ登録方法に従ってください。
OSに登録するユーザ | ユーザID |
---|---|
業務データベースユーザ | osdbuser |
JMS-Rユーザ1(実行基盤管理者ユーザ) | jmsrusr1 |
JMS-Rユーザ2(実行基盤利用者ユーザ) | jmsrusr2 |
データベーススペース格納ディレクトリを作成します。
C:\RDBESI\IBAS_SYS
C:\RDBESI\IBAS_USR
C:\RDBESI\ISI_MSGDB
C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB
esisetup_dbenvコマンドを実行します。
esisetup_dbenv -o -u osdbuser -q jmsrusr1 -s jmsrusr2 -1 C:\RDBESI\IBAS_SYS -2 C:\RDBESI\IBAS_USR -3 C:\RDBESI\ISI_MSGDB -4 C:\RDBESI\ISI_MSGACMDB
メッセージ格納領域の作成
“JMS-Rキューの作成”の“10.3.1 メッセージ格納領域の作成”と同じ手順です。なお、デフォルトのメッセージ格納領域を作成済みの場合、本手順は不要です。
本手順は運用ノードだけで実施してください。待機ノードでの実施は不要です。
rdbstopコマンドを実行し、RDBシステムを停止します。
rdbstop